19: 癌となりても抗うは吉
いつもギリギリですみません。代わりに今日はボリュームマシマシです。今回も仄葉?視点です。では、どうぞ!
8/25 サブタイトル付けました。傍点がおかしかったので訂正しました。
私の手から生えている変形できる爪がお父さんに襲い掛かる。
お父さんっ、避けて!!
≪無駄無駄ぁ、叫んでるつもりなんだろうけどぉ、私が支配しちゃったからぁ、可哀想ちゃんの声はぁ~、もう誰にも届かなぁい!≫
≪それに、君の魂力は絶大だから、僕たちも過ごしやすいし戦いやすい。感謝感謝!どうしてこんなに大きな魂力を持っているのか知らないが、その運命を呪うんだねっ。≫
そう、ぼくっ子悪魔が言うと、急激に浮遊感が現れて、
うわあぁ!!まじで、急に飛ぶと怖い!
≪ふっ、随分と可愛いことだ。こんな神にも匹敵しそうな力を持っていながら精神はお子様という人間は初めて見たよ。≫
うるさい!私だって、好きでこんな強大な力を持ったんじゃないわよ!
(それにしても、こんな風に安定して飛んでるってことは、翼でもついて……、そういえば顕現部位がうんたらかんたらってさっき言ってたね。今、私は角と翼と尻尾と牙と大きな爪の生えた人間、ってそれ見た目的に完全に悪魔じゃん!!って言うか思ったより普通に会話できてた?…声でも出てるのかな?)
……、ひとつ聴いていい?私の声はあんたたちにどう聞こえてるの?
≪ふふっ、“声”が出るようになって、意識もはっきりして、何かを考えられるくらいには冷静になっちゃったんだね。意識が戻ったのに体は動かない。暇だよね~。それじゃあ仕方ない、答えてあげよう。ズバリ、念波!分かるかな!?≫
(うわ~、イラつく!煽りがウザいな!この女悪魔!まあいいや!どうせ体は動かせないし、外の世界を意識しなければ見えなくなるみたいだし、この状態でゆっくり整理しながら、この以津真天とか言う女悪魔の気を引いて情報を残りの二体に渡されないようにしつつ、この際に色々聞いておこう!)
念波?それは、テレパシーみたいなモノ?
≪違うねぇ~、テレパスはちゃんと音か文字が遠隔で受け渡されてる訳だから違うねぇ~。念波はね、意識体から出てる、そうだねぇ、君ちゃんが理解できそうな表現で一番近いもので言えば電波かな?≫
(あ”ぁっ!イラつく!…そうじゃなくて!)
意識体って何?
≪んふふっ、気になるぅ~?え~っとねぇ、じゃあ、質問だけど、生物はどんな構成で“生きてる”と思う?≫
えっ、どういう意味?
≪えぇっ、全く考えないのっ?ちょっとくらい考えてよ~、つまんないなぁ。じゃ~あ~、ヒント!幽霊とかゾンビを想像してみて?≫
(幽霊とかゾンビ?まず見たことすらないんですがそれは。。。普通に、いや、“今までの世界で”普通に生きてたら幽霊はともかく、ゾンビは見ないんだよなぁ。想像はつくけど、……。
でも、一応ヒントなんだよなぁ)
≪うんうん、考えて~考えてぇ~≫
(ん~、どんな構成で生きているか、で幽霊とかゾンビってことは、幽霊もゾンビも“生きてる”ってことだ。つまり、私達人間の言う死は厳密には死ではない?
幽霊と言えば青い灯の玉。確か、あれは魂っていうのが通説だから、魂だけで生きてるってこと?他の幽霊の特徴といえば、透明だけど見えるとかモノを物理的な事を考えずに移動できるとかって言うのもあるけど、これは流石に関係ないか。
ゾンビ、ねぇ。体はある。腐っているけど。二次創作的なイメージでいいなら、自分の意思で動いてはいるけど自由ってわけでもなさそうってことかな。
うーん、考えてもいまいち纏まらないけど、とりあえず答えてみますか)
じゃあ、答えます。体と魂で構成されている?
≪おぉ~、ちゃんとヒントから考えてくれた感が伝わる回答だねぇ!そこまでは正解!でも、ざんね~ん!真実は違いまぁ~す!!≫
(すぅ~、はぁ~。うん、ウザいけどスルー。)
≪あぁ~、反応が薄くなってきたぁ。うふふっ、じゃあ答えねっ!
え~っとね、ざっくり言うと、体と魂と意識で普通の生物なら構成されてるよ!≫
意識と魂は別?ってこと?
……あぁ、だから意識体、、、じゃあ魂力っていうのはその理論を進めると説明できるってこと?
≪!!!す、凄いね!そういう事。私たちは今、可哀想ちゃんの魂と私たちの魂を“楔”っていう魂力でつなぎとめてるの。さっきの話が聞こえてたんだったら、私達が溶けちゃうとか言いながら焦ってたのを思い出せると思うんだけど、何で溶けちゃうのかって言うと、その時の私達は意識と魂だけだったからなんだよ。≫
それは、体がないことが死とノットイコールっていう事なの?
≪そうそう~、そういうこと~。で、意識と魂の違いだね!
意識っていうのは、操り人形でいう手板の集まりみたいなモノ。操り人形が体を指すってことくらいは分かるよね?
それで、どの操り人形を操れるのがどの手板の集まりかっていうのを決めてるのが魂。魂にはそれ以外にもたくさんやれることはあるんだけど、それを簡単に言っちゃえば、人形と手板の対応とかも含めた法則とか定義の塊だと思ってくれればいいよ!
勿論、意識もただ人形を操れるだけじゃないんだけど。≫
で、魂力って言うのは?
≪おうおう、せっかちちゃんだねぇ、まあ焦んなさんな!今教えて≫
≪おい、以津真天、いつまで………、ダジャレじゃないぞ。…そろそろ詳細な報告が欲しいのだが?基礎情報だけじゃあ、位置情報とか姿勢ぐらいしか分からないのは分かってるだろう!≫
≪ごっめ~ん!!じゃあ、可哀想ちゃんはちょぉ~っと待ってて?≫
(あぁ!もう!いちいち腹立つ言い方するな!!って、そうじゃないでしょ!もっと以津真天の気引かなきゃ!でも、やるときはしっかりしてるからなぁ、以津真天。とりあえず、以津真天から脳みその支配権を奪い返さないと、お父さんを助けるにしたってなにもできない!!体を動かすのはその後でしかできなさそうだし、取り返す方法、何か考えないと、、)
≪んふふっ、じゃあ、報告だよ!この可哀想ちゃんのお父さんの姿は、二人とも私から流れてる視覚情報から分かってると思うけど、特別な外傷はなし!肩が上下するくらいには疲れてるみたいだし、魂力もなかなかに減少してるよ!蛇は、特別攻撃行動を起こしてない分、潤沢な魂力が残ってる。まあ、分け御霊の可能性があるから、魂力が尽きないだけかもだけど。それで、可哀想ちゃんと喋りながら意識体の調査と記憶の照合をしてたんだけど、いいモノ、見つけた!今、複製して召喚するよ!≫
ジャキンッ
(えっ、これってさっき海璃和が出した“私が使ってた”って言う武器じゃん!記憶の照合とか言ってたし、さっきと同じ使い方を再現でもされたらお父さんでも流石にヤバいって!頑張って、お父さん!)
≪おお、これはカッコいいし強そうだ。本当にいい依り代に憑けたな!≫
≪そうだね、なかなかできない経験ばかりさせてもらえて本当にうれしい限りだよ!≫
(こいつらは揃いにそろって、煽り力が高いな!!いや、それよりも整理整理。
えーっと、分かったことは、魂が法則とかの塊で、意識が体を操るための魂とは別のモノであると言う事。そして、魂力と言う力が存在するということ。
それで、悪魔は、魂と意識だけでも生きることが出来る。
うーん、後は、………あ~、確か楔を作るとか、深層意識の隙とか言ってたっけ。
“意識”っていうのは層みたいなもので、その最下層を深層意識といっている?そこに隙間があると楔を作ることが出来ると。
魂力っていうくらいだから、魂の定義を塗り替えるとか付け足すことが出来てもよさそう。この仮説があっているなら、魂力によって私の魂から私の意識が私の体を操る権利みたいなものを奪うこともできそう。それで悪魔たちの意識と魂を私の深層意識の隙間を通して私の体とを結びつけることが出来てもおかしくはない。私の現状を考えると的外れな推論ではないかなぁ。
言葉のニュアンス的にその作業をするプログラム的なものが楔だと仮定してもいい気がする。
あれっ、でも確か私の深層意識の隙は消えたんじゃ、、あぁ!たぶんあれか、『人間無骨』とかいう物騒な名前の槍を使って、魔法みたいに別の魂力の儀式?を行うことで無理やり隙を作ったのか!
魔法みたいにねぇ、、、もしかして、魂力を魔力と読み替えても問題ないのかな。もし、魔力と魂力が同じ力を指すんだったら、この強引な感じも受け入れられちゃうんだよなぁ。
そういえば、今、私が外を見ないようにできているのは、たまたまだけど外の世界に意識を向けていないから。
いや、正確には今の体の支配権のほとんどが悪魔たちに奪われているから、一時的に視覚に関する支配権を放棄することを意識したっていう方がいいのか。
あれっ、待って、それよりもさっき意識体の調査と記憶の照合って言ってた?意識体の調査、…しかも、さっきの言い方だと、話してる間…じゃなくて念波の送受信?をしてる間にやった風に言ってた。ってことはこれ以上念波を発するのは自分から何か有用な情報を渡すのと同じじゃん。じゃあ、これ以上会話しない方がいいかな。
でもな、あっちの情報を聞き出さないと私も何もできないし。
記憶の照合もなぁ、どういうことか分からないから、考えるのはあきらめよう。うん。
よくよく考えると、悪魔たちは何もためらわずに情報を明け渡してるんだよ。それはつまり、情報を渡したところで、人間ならどうもできないだろうという判断からくる行動といってもいい。この悪魔たちがいた世界での普通の人間の定義が分からないからあれだけど、私は少なくともこの世界なら普通じゃない自信はある。なにしろ、神と直接対話したんだからね。
それで、魂力と魔力が本当に同じものなら、ワンチャン私もこの悪魔たちから支配権を奪えるかも。今既に、意識体から念波を発することが出来て、目からの情報も入れようと思えば入れられる。それは、悪魔側が完璧に支配権を奪えなかった証拠でもある。
この3体で決まる前に入りかけてた7体の悪魔は、私が無意識、というか入って欲しくないと思っただけで、結果入ってこれなかった。
もし、今までの考えが全て正解ならば!何でもいいから魔法を使ってみよう!それで、何か悪魔サイドに変化が起きれば、魔力が魂力と抵抗できるモノ、つまり、同じモノであるといっても過言ではない、はず。同じなら、私のオドは汚れるから、悪魔側のパワーソースも消えるし、やる価値はある。
じゃあ、なにしようかな~。今、私は視覚以外の情報がないから、音を聞けるようにはなりたいね。声を発っせられるようにするよりも、そっちを先にやらないと仮に声が出ても分からないし。
よし。じゃあ、自分の耳を意識して、デバフを解除するイメージ。音波が鼓膜と耳小骨を揺らし、リンパ液、有毛細胞の順に、さらに振動が伝わって、化学信号にとなって聴神経を通り、さらに電気インパルスになって脳に伝わる………。私の意識がその音を受け取る権利を取り戻せるように……。私のオドのマナを…チロちゅんを通して、より上位の存在に……届けるイメージ…………
………)
……
………
「 ぉ ぁぁ ぁ ぁ」
(!!!!!何か聞こえる!!もっと、もっと強くっ)
………
…………
………………
「どわっ!はぁ、はぁ、仄葉っ!正気を戻してくれっ!!」
「はははっ!!諦めなぁおじちゃあん!この体はもう私たちの支配下だからねぇ!!あれっ」
≪あれれっ、いつの間にか、音情報がほとんど取れなくなってる!?≫
≪どうした以津真天!音情報が来ないぞ!≫
「くそっ、くらえぇっ!」
(ちゃんと聞こえる!聞こえるようになった!おまけに、悪魔側の情報量を減らせた!よっしゃぁ!!原理は良く分からないけど、魂力と魔力はほぼ一緒ってことだっ!!)
≪えっ、もっ、もしかしてっ、可哀想ちゃん、いや、仄葉ちゃん、、、、仄葉ちゃんが自分で取り戻したのっ?≫
(今まで、煽られた分だ!!煽り返してやる!!)
どうしたの?以津真天さん。私、意識体だけだから何もできないけど?
≪ぐぐぐっ!人間ごときがっ!!悪魔をあおりやがってっ!!≫
「こっ、今度は何んだっ!これは…………?おっ、オーロラっ!?!?」
≪落ち着け以津真天!魂力の出力を抑えてくれ!魂力を無駄にするな!≫
(あはっ、ちゃんと煽る念波みたいなのも出てたのかな?思ったより激情してる!お父さんの声が聞こえるようになったから周りの状況も少し分かるようになったしもう一回整理しよう。
今の感じだと、魂力と魔力は同じものと考えていい。音として認識する脳の機能の一部を取り戻せたと言う事は脳の支配権は思いの外楽に取り戻せそう?以津真天に抵抗されたら別だけど、、、
それとオーロラね。会話の感じだと、ただパワーソースを無駄遣いしただけだから、お父さんにも害はないしいいか。)
≪ごっごめん。。。!!!!誰かに見られてる!!どこにも姿が見えない、、、私、ちょっとそっちに集中する。。。≫
(以津真天がそっちに集中してる間に、私ももう一つ二つくらい機能を取り戻したいね。多分、体の操作は脳の支配権を奪うより難しいだろうから、後回しにして、、、まずは、少しでも意思疎通をできるように話せるようにはなりたい。決めた。口の自由を少しでも取り戻そう。
よし。今度は喉から口を意識して、デバフを解除するイメージ。自分の意思で声帯の幅を調整して、呼気が発生したときに音を出すイメージ………。空気の響きを制御して、言葉を織りなすイメージ…。私の意識が声帯を操る権利を取り戻せるように……。私のオドのマナを…チロちゅんを通して、より上位の存在に……届けるイメージ…………)
……
………
…………
お父さん!「ぉ ぉぅ ぁ 」
(!!!言えてる!!)
≪えっ、ほっ、仄葉ちゃん??何してるの?どうして???どうして声の制御ができるの???全部奪ったはずなのに。。。どうやって取り戻したの!?!?そんなピンポイントで、、、、≫
≪どうやら、僕たちはこの子の力を甘く見ていたようだね。僕も楔の再編成に集中する。しばらく牛鬼だけで戦闘を頼むよ。≫
≪……分かった。任せろ。≫
(いい。ちゃんと、戻ってる。化蛇が再編成に集中してる間に、翼の制御権でも奪ってみますか。果たして、悪魔の持ち物は奪えるかな??
背中に生えているであろう翼を意識して、デバフをかけるイメージ。私の意識体が翼を操るイメージ…。私の意識が他人の権利を奪うイメージ……。私のオドのマナを…チロちゅんを通して、より上位の存在に……届けるイメージ…………)
………
…………
(どうかな、動くかな、……)
…………
(流石に無理か。意識体の存在が分かっても、それがどんな“形”なのか理解できてないからな。。
う~!!動け動け!!)
≪!!!え、この子、に、翼の、制御を、弄られた!?≫
(え、動いたの!?分からなかった、、魔法って凄い、、、)
≪報告だよ!東方面に魂力を持つ生物の群れ?を確認!そっちから超視線を受信!群れはこっちに向かってるみたい。援軍かも!まあ、群れと言っても5体だけど。空中戦になるけど、一度ここを離脱!化蛇も一回楔は放っておいて、飛んで!≫
≪分かったよ。≫≪了解!≫(えっ、飛ぶのっ!?おわっ!!)
(お父さんの傷つく姿はもう見なくてよくなったし、ちゃんと見ますか。うわっ、高っ!
それよりも、誰か分からないけど、何か伝えられるように声の制御くらい戻しておかないと!!
さっきと同じイメージ…、ディー神にマナを届ける…………)
≪もうすぐだよ!……あの、グリフォンがそうかも!背中に3人?あれ、4人?≫
≪どっちなんだ!?はっきりしてくれ!!≫
≪分からない!多分、存在が重なってる!一人は被憑依者かも。でも、その人間からは“聖”の力を感じる!敵だよ!≫
≪OK。分かったよ!魂力で一気に間合いを詰めるよ!≫
(んんっ?あれって、、、海璃和!?!?待って待って!それは、ダメ!)
≪報告だよぉ!何やら仄葉ちゃんから焦ってるような余念波を感じたよっ、知り合いかも!やっちゃえ!!!≫
やばっ!
いや、この三又の武器で攻撃するの!?やめて!!
≪ふふっ、“声”が出ちゃうくらい焦ってるね!間違いないよ牛鬼!やっちゃって!!≫
〔シ〕助〔ネ〕けて!!
「ヤバい!!何か守るもの!!」
ガイィィン!
≪なんだっ、この防御はっ!≫
(いやっ、なんで今私助けてって叫んだの!?しかも、私の言葉おかしくなかった!?音として出てたかも分からなかったし。。。っていうかよかったっ、あの声は海璃和だ!でも、完全な魔法だったような?え?)
≪一回距離を取るよ!後ろの赤毛の女が見たことない力で私たちを攻撃してきてる!≫
(赤毛、、、多分咲だ!あれ、そういえば、本当なら今頃一緒に研究室でお父さんに、、あー、でも研究室はなくて、あれ、一緒にいたはずなのにどうして咲達は飛んで、、んんんっ!?もう意味が分からない!!
それに、魔法を見たことないって、、やっぱり魂力と魔法は違うんだ!)
≪おいっ、あの赤毛、狙ってきてるぞ!≫
≪分かってるよ牛鬼。僕も頑張って避けるから避けきれなかった分は捌いてよ!≫
≪おう!≫
(咲、攻撃してる。しかも、グリフォンの扱いが完璧な感じなんですけど、、向かってる先は見渡し林地?)
≪報告だよ!!多分だけど、あのグリフォン達は私たちを挑発してあの丘みたいなところで戦うつもりでいるみたい。ノる?≫
≪≪ああ、ノる≫よ≫
(待って!今から戦うの!?いやいやいやいや!こうなったら少しでも体の制限を戻して、こいつらの動きを鈍くさせなきゃ!!
体全体を意識……!私の体、少しでも私の意思を受け取って…………、ディー神!私の魔法を実現させなさい!!!皆が危ないの!!)
≪≪≪!?!?!?≫≫≫
(あれ、なんだか飛行速度が遅くなったような、、、)
≪やばいぞ、、パワーソースが一気に減った!なぜだ!≫
≪落ち着いて牛鬼、多分この子だ。また、なにか、やったんだろう。≫
≪…………、早く、速く!このままだと、私たちの存在が危機的だよ!このままじゃ、順に追い出されちゃう!≫
(え、魔法ってあんなにイメージが曖昧でもこんなに強く発現するんだ、、、、でも、戦いは避けられなさそう。)
≪一人でも殺せれば、深い溝を作れる!早く、一人でもいいからヤレ!!≫
(以津真天、大分焦ってるね。じゃあ、私は、邪魔をすることに専念しよう。)
…………
(いよいよ戦闘開始だね。咲は後衛、竜が前衛。ああ、ついに私も竜と戦うのか。こんな形じゃなきゃ、戦う事もなかったかもね。
よし、切り替え切り替え!私の仕事は悪魔の邪魔!二人とも私をどんどん傷つけちゃって!
まずは、脚を意識!魔法で抵抗して、脚のコントロールはさせないよ!)
≪???なんだ?脚が動かせねぇ!!≫
≪ちょっと!ぼやいてないで!刀を持ってる子が攻撃してきてるよ!≫
(よし!竜の攻撃のタイミングに合わせて右手を出そう!幸いにも私は感覚系は目と耳しか回復してないから痛みを感じないからね!!!
せぇのっ!!)
ブシャッ!
≪グワァッ!!≫
≪どうして右手を出したの?!回復は私の役目なんだから!余計な仕事を増やさないで!良く分からない事しないで!≫
≪俺じゃねぇ、俺じゃねぇ!!この娘だ!!≫
(大分体が言う事を聞いてくれるようになった!まだ、部分ごとが限界だけど、これなら十分に邪魔できる!)
ボフッ ジャヴァッ シュパッ
≪ああっ、ウゼッテェ!!後ろの赤髪をどうにかしろ化蛇!≫
≪分かってるよ!あの力、精密すぎて今の僕じゃあ6割を捌くので精一杯なんだ!くそっ、“迎粒撃”!≫
(咲の魔法もまだまだ余力ありそう。まだ、抑えてるね、いいよ~)
ジャシッ ブシィッ ダジィッ
≪はぁ、はぁ、“ヒール”!“リカバー”!“リペアー”!ちょっと!回復が大変だよ!ちゃんと避けるなり捌くなりして!≫
(竜も結構容赦ないね~、でも大丈夫。私は痛みを感じてないから!体は傷ついてるけど。それにしたって、邪魔しなくても大丈夫ぐらいには弱ってるね、いいねいいね!)
≪こうなったら、僕は奥の手を使うよ!“月下九尾”!≫
(おおっ、尻尾が9個の手になったすげ、、じゃなくて、竜避けて!)
≪やばい!なんか赤毛の子から凄い覇気を感じる!気をt≫
「メテイジング~ランスバレッドッ!!!」
≪≪≪うわ”ッ!!!≫≫≫ う”っ!
(えっ、今の、痛かったんだけど!?)
≪くそっ、やべえ、刀の奴よりやべえ!先に赤毛のほうやるぞ!!≫
≪分かったよ牛鬼!僕は、できる限り大きな力を使っていくよ!≫
≪“ギガントハンズ”!≫
バァン!
≪“ハイレンジスタンプ”!≫
ドァンッ!
≪“シンバレッジ”!≫
パパパパーン
(うーん、ハイテンポに大きな力使ってるけど、全部咲に受け止められてるなぁ。実はこいつら戦闘経験は浅いのでは?それよりも、こいつら完全に竜の事忘れてr)
≪≪≪あ”あ”あ”ぁっ!!≫≫≫いづっ!?
≪やばいよ、僕の尻尾が隠滅しかけて半固体状になってきてる!!!撤退だよ!無理だ!≫
≪そっ、そうだね、化蛇、ここはいったん逃げよう!≫
はぁ!?戦って、力を使い切ってさっさと消えてよ!!!
≪うるせえ!俺たちは逃げる!≫
「コンプレッシブゥ~」
≪ヤバイまたなんか来る!≫
「バイトッ!!」
≪≪≪“闇夜透避”!!≫≫≫
≪ふぅ、何とか、逃げ切れたな。≫
≪そう、だね。この、子のせいで、大分、苦戦させられたよ。≫
≪うん、じゃあ、作戦会議しよう。初戦でこれじゃあ、この世界で生きていくには大変だよ。うん。仄葉ちゃんの処置もこの間にしちゃおう。≫
ちょっと、いい加減出ていけや!!!
≪それも無理。私たちにはもうすでに消えるか死ぬかの間際だから。残念だけど、仄葉ちゃんには、私達につきあってもらうから。じゃあ、落ち着いたことだし、ちょっと話あおっか。≫




