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11: どれもあれでこれはこれ

########################################

(ここは、どこだ。)




(私はどうしてここに、、。)




(確か、研究室で何かが落ちてきたといわれた後、、、)




(そのあとの記憶が全くない。揺れる感覚も、熱い感覚も。)






(何かに潰されている感覚もない。何も見えない。)




(まずはここから抜け出そう。)





(なんだ?体が動かない。ん、体が、、体がないのか?!)



(じゃあ、どうして俺は生きているのだ?)







(逆か。死んだのか俺は。道半ばで死んでしまったか。)




(とすると、メンバーも死んだか。)





(すまない。)




(それにしても、やはり、間違ったか。もしくは、急ぎすぎたか。)







≪そこの黒髪の男、どうやってここに来た≫


(!?)


(なんだ!?)


≪聞こえてんのか!?おい!≫


   “●ДЁ∨Щ”


「冷たっ!!」


(声がでた!!??俺の体はなくなったんじゃないのか!?)

≪いやー、最近たまに侵入してくる可愛いお嬢さんかと思ったらむさいおじさんじゃねーか!!次あの子が来たら俺が相手してやろうと思ったのに、俺のところに現れるのは、おじさんか!!≫


(テレパシーでごちゃごちゃと煩いな!!独り言なら一人で話せ!)


≪おうおう、ずいぶんと威勢のいいおじさんだな。こんなとこまで侵入してくるだけある。≫


(侵入って何の話だ?!俺は死んでないのか?)


≪おう。お前は死んでないぜ。お前の心丸見えだから、少し感情を抑えろ全部わかるぞ!テレパシーとして。おじさんの心が丸見えでも誰も得しないがな!あっはっはっは!≫


…………


あぁ、くそうるせぇな!


「いろいろ聞きたいことはあるが取り敢えずここはどこだ?」

  

≪まじか!侵入しててそれはないだろう!そんな適当に来れる場所じゃないぜ!ここは!≫


「簡単に来れる場所じゃない??」


≪あぁ、そうだ!なんたってここは神のいるところだからな!!あ、やっべ、自分から言っちまった!だっはっはっは!≫


「か、神がいる所!?」


ついに来た!!


仄葉で試していた甲斐があった!


ついにここまで来たか!


しかし、この状態じゃどうしようもない


≪そうだよ。それにしても、ここに来るまでの過程を覚えてないかー。どう対処したもんかな!≫


とりあえず、媚び諂いながら自分の状態でも聞いてみるか


「これはこれは、大変な無礼をしてしまいました。どうかお許しください。あわせて、私の状態について、少々ご教示いただけないでしょうか」


≪おぅ、急に態度が変わったな!まあ、それもそうか。普通の人間なら神というワードを聞いたらびっくりするよな!それと、俺はそんな偉い神じゃないから、お前の詳しい状態についてはわからないんだがな、まあ、今言えることは、今のお前の状態は魂だけが浮いている状態で、元の世界に戻るのは難しいということかな。うん。≫


「元の世界に戻れない、ですか?」


≪そうだ。今のお前の本体(・・)の座標が狂っててな、魂が戻ったところで、同じ体に入れるかが分からないんだよ。≫


 。。。そうか、もう仄葉には、俺のシンデレラには会えないか。


≪それでな、今の会話の感じだと、お前は意図的に入ってきたわけじゃなさそうなんだよ。その上で、お前は元の世界はおろか、元の体に戻れるかすら怪しい。だから、俺の対話次第なんだが、俺が上の神に掛け合って、お前を転生させてやれるかもしれないんだ。どうだ?転生して確実に生き続けるか、元の体に戻るかもしれない可能性に賭けてそのまま戻ろうとするか。後者なら戻れなかったり、他人の体に入ったり、物になったり、最悪そのまま死ぬ可能性もある。ちょっと時間やるから考えてみ?≫

 


「。。。いろいろとご教授だけでなく、ご教示いただきありがとうございます。しばらく考えたいので、お時間を下さい。」

 


≪おう!じっくり考えろよ!≫


   “Л∇ʼn∀”

   “∬” “!χ” “//£”

   “∬”

 


 気さくというかなんというか、軽い神だな。


話を聞く限り、元の世界に戻れないのは結局死んだのと一緒だな。


それよりも、どうしたものか。


どうせなら、転生を体験してみたいものだが、人生をもう一度やり直すというのも、なかなかシンドイ。


それに、まだ戻れる可能性もないわけではない。


どんな転生かにもよるが。。


聞いてみるか!

  

「申し訳ございません、神様、考えるための参考にしたいので、転生がどのようなものか教えていただけないでしょうか」

  

≪おう!いいぜ!と言いたいんだが、俺は詳しい知識を溜めることを制限されてるもんでな。詳しい話は、少し待てばもう二方いらっしゃるから、そのお二人から聞いてくれ!≫


「分かりました。それまでに聞きたいことをまとめておきます。」


丁寧語と普段の語調が混ざっていて、人間みたいで面白い。


あと、2神も来るのか。見てみたい。壮観だろうな。




転生以外の事は何を聞こうか。


仄葉の事でも聞いてみるか。


さっき、今いる神が『最近侵入してくる可愛いお嬢さん』がいるといっていた。


親バカかもしれないが、多分仄葉の事だろう。


ついでに、もし知っていたら、見守ってもらうように頼もう。



≪おせーな!まだ来ないのか!≫

  


 いやいや、あんたより上位の神様なんでしょう?!


こいつ無礼すぎでは?!


 聞かれてたらどうすんだ?



   “●Щ”


 ドカーン


「おわっ!!」


(なんの振動だ!)


≪わりぃわりぃ、俺があまりにも生意気なんで、怒ってらっしゃるようだ≫


 分かってるなら、口にこぼすなよ。


≪聞こえているぞ、若造が!≫



おっと、2神目もご登場なすったようだ。


神にも年齢ってあるんですね。


≪今回はどんな人間が迷い込んだのですか≫

 

語調が違うな。


3神目もいらっしゃるのかな?



 さすがに、3体も神様がテレパシーで会話していると分かりづらい。


そういう名目で、姿を見せてもらおう。



「あの、皆様の会話が全てテレパシーだと分かりにくいのでお姿を拝見しながらお話を伺いたいのですが、いかがでしょうか」


≪そうですね、そのほうがいいでしょう≫


おおっ、視界が晴れた。。。。えっと、魚と蛇と鳥っ?。

「う”ぉえ、」



なんだ、急に吐き気が。



「う”っ、があ”ぁっ」





体もないのに、、あれ、見える。手も足も。。

   “ЂЏX⌘-Ђ●X⌘∽-ʘ⌘♡”

なんだか急に体が楽に、、不思議と落ち着く。

  


≪落ち着きましたか?まあ、ここに人間が紛れ込むことは少ないので皆見た目は、人間が不快に思うものばかりですね。人間には刺激が強いですね。仕方のないことです≫



 話しているのは鳥、鳥なのか?


羽と体毛は黄色、その隙間から見える体は赤、真円の目は1つで青色。


嘴が3つに分かれていて、足も1本だが膝辺りから3つに分かれている。


翼が5つあって、尾羽も7つに分かれている。


奇数が好きなのか?これは鳥とは呼べないだろう。



≪毎度ながら、この反応にはなれねえな。≫



 さっきまで、一緒にいたのはこいつか。


魚、いや、サメと言ったほうがいいだろう。


ノコギリザメにある鋸、シュモクザメの目の部分、口はジンベエザメ、歯はしっかりギザギザの歯、胸鰭はコバンザメの様な吸盤がある。


背びれは普通。


尾びれも普通だが、それ以外のひれが見当たらない。


体表もジンベエザメっぽいけど斑点の部分は橙で、そうじゃない部分は白。


しかも、鱗がある。


目はなく、全体的に縦に細長い。


ついでにチョウチンアンコウのような提灯がある。



≪なぜか、懐かしさを感じさせるな。もしやあの娘の血族か?≫



 俺も懐かしさを感じるな。


この蛇には。


なぜか思い出せないけどどこかで見た気がする。


この六つの目と二つの口。


血が滴る巻角。


てかてかと暗い虹色をきらめかせる鱗。


太長い、足のない体。


背骨のあたりに並ぶ魚の背びれみたいな突起。



 あぁ、思い出した。前回の実験で観測できた、、、

(?!?!)



≪どうした、何やら動揺しているようだが≫


≪どうしたも何もないでしょう。冷静に私たちを見ても、やはり気持ち悪いのは変わらないでしょうし≫



 危ない危ない、鳥のフォローがなかったら悟られたかもしれない、、、そうか、この方が観測できた神様か。



 この宙ぶらりんな状態になってしまったのが悔やまれる。研究したかったなぁ。




≪では、本題に移るとしましょう。そこの人間、名前を教えなさい≫


「はい、私、宮椋椋平と申します」


≪そうですか、では、椋平と呼ぶことにします。それでは、椋平よ、何か質問があるそうですね。言ってみなさい?≫



「はい、えっと、そちらのサメの神様曰く転生させていただけるかもとのことで転生とはどういうものなのかご教授頂きたく思います。」



≪そうじゃな、ひとえに転生と言っても数種類ある。


 1つ目は誰もが経験している、“零型転生”。これは、生物が死んで魂が肉体から解放され、魂が意識の支配下から逃れ、そして、意識が新しい魂を支配し始めることで始まる、いわゆる生まれ変わり、人間の世界でいう“輪廻転生”に近い転生じゃ。これだと、前世の記憶はほとんど残らない。全く新しい生物として生きることになる。



 2つ目は、“一型転生”。これは、記憶を保持したまま、乳幼体から人生をやり直す転生じゃ。新しい生物として生きる事には変わらないが、前世の記憶がある分、充実した人生になることは間違いない。ただ、その前世の記憶のせいで、生活になれるのに支障が出る場合もある。



 3つ目は、“四型転生”。これは、記憶を引き継ぐという手法を用いた転生じゃ。基礎生活のスキルや、言語の習得を終えた状態の所で、意識を上書きする転生じゃ。メリットは新しく覚えることを主体的に行う必要がないことじゃ。転生後は自然とその習慣を体が体現するだろう。その間に得た知識もしっかり覚えているだろう。デメリットは経験に関することと転生直後の混乱にある。経験についてだが、主体的なアプローチが出来ない分、経験はその魂の法則に従って受動的に付加されるものとなる。加えて、転生直後は転生前の経験と時間が合う感覚がないので、数日間は不快感などに見舞われることになるだろう。



 4つ目に、“九型転生”。これを選択したいという人間は稀じゃ。基本的には“零型転生”と変わらない。転生後の世界で、何か強い衝撃があった時にしか記憶が戻らない転生じゃ。事故にあうなどの臨死体験に近い強い衝撃が必要じゃ。今までここに迷い込んだ人間の数は知れないが、その中で選択したのはたったの4人じゃ。



 5つ目は、“静型転生”。これは無機物や植物に転生するモノじゃ。主体的な行動はかなり制限されていて、受動的な経験しかできないが、寿命は動物の数十倍、無機物なら、ほぼ不死身じゃ。世界の移り変わりを見続けていたいという変わり者が選択する転生じゃ。記憶は残る。



 6つ目は、“選択制転生”。これは、生きたい世界を選べたり、優位に立ち回れる代わりにとても大変な使命を課される転生じゃ。記憶の保持は当然として、使命を果たすための人間界でいう“転生特典”がつく転生じゃ。



最後に、“召喚型転生”。これは、“選択制転生”の強制版と思ってくれてよい。世界の運命線の訂正のために我が魂を導く。“転生特典”は必ず付くが、必ず何重もの困難な壁を乗り越えなければならない。酷だが、乗り越えた先には幸せが必ず待っていることも保証される。



まあ、今回お主が選ぶことになるのは

“一型転生”、“四型転生”、“九型転生”、“静型転生”、“選択制転生”

のいずれかじゃな。≫



「本当にいろいろな種類があるのですね。」



≪どうですか?転生したくなりましたか?まあ、決定する前に私の話も聞いていただきましょう。私からお話しするのは時間と召喚についてです。



 まず、椋平は元の世界に少なからず忘れ物をしていることでしょう。それは、物質的な意味でも思い出的な意味でも。椋平のそれに対する思いの強さ次第にもよりますが、“遡行召喚”ができるかもしれません。



 “遡行召喚”、つまり元の世界に時間的に巻き戻って、選択をやり直すことです。その場合、今の状態になる前の椋平のここで得た記憶以外の記憶はほとんど消すことになります。それでは、また同じことの繰り返しになってしまうではないかと思うと思われますが、このような状態を避けることはできます。但し、あなた以外の選択は変わらないので、世界の運命はほとんど変わらないはずです。なので、行動次第では、なぜあなたがここに迷い込むことになったのか分かるかもしれません。そもそも、“遡行召喚”の成功確率は高くないので期待しないでください。失敗すると一番軽くてその場で記憶の一部欠如、最悪の場合で死亡します。こちら側として面倒くさいのは自分と同じ人間がもう一人生まれるなどですね。



 もう一つ私から提案できるのは、“平行召喚”です。こちらも弊害が発生する確率がほんの少しだけあるのですが、簡単に言ってしまえば、人間界でいうパラレルワールドに召喚することです。全ての物の選択が異なるので、召喚直後は状況の把握に努めるのが大変ですが、多くの場合、普通に暮らせます。こちらの失敗も至って単純で、もう一人の自分、この場合は、もともとパラレルワールドで暮らしていた椋平が召喚の際に追い出されないという不具合が起きるということです。



私からの提案はこんなものです。参考になりましたでしょうか。。。≫



「ありがとうございます。参考になりました!しばらく考える時間を下さい。」



≪はい。じっくりと考えてくださいね≫



 そうか、リスクはあるが元の世界に戻れる可能性は結構高いな。


サメが言っていたのは現時点の俺の体に戻るのが難しいと言っていただけという事か。


転生が思いのほか面白そうなのが悩ましいが、第一希望は“遡行召喚”か。


 

 そもそも、ここで得た知識を必ず持ち帰れるとも思えない。


それに関して質問するべきだろう。


「えっと、お三方に質問があるのですが、私がここで知り得た知識は持ち帰れるのでしょうか」


≪転生を希望するのであれば、一部はむしろ持って行ってもらう場合もあるのう≫


≪そうですね。ただ、召喚の場合は、その世界の状態次第といったところでしょうか≫


  


「そうですか。ありがとうございます。」

 


そうだな。まあ、そんなもんだろう。


元居た世界の状態なんて俺が分かることじゃないし、諦めよう。





となると、“遡行召喚”一択だな。


「決めました。“遡行召喚”でお願いします。」

  


≪分かりました。となるともう二方いらっしゃらないと実行できませんね。お願いできますでしょうか。ディー神。≫


≪今その名で呼ぶでない。まあ、どの道伝えなければいけなそうなので問題はないが気を付けるのだぞ。アイオー神≫


≪はい、大変失礼しました。≫


   “Л∇ʼn∀”“γ$MΨ” “γ$MΨδ”

   ““∬”” ““!χ””

   “∬”



≪残りのお二方がいらっしゃる前に少し、戻った後の話をしてやろう。今、お主が在魂している世界は破滅への道を歩みつつある。なので、これからアドバイスをしようと思う。まず、前提として、ここでの記憶は今回ほとんどを残す事にした。十分に活用してほしい。ただ、この知識はできる限り多く広めてほしい。ついでに、時間遡行する分の記憶も保持してもらうように頼むから、遡行召喚直後は、記憶と現状の混乱が起こる。意識をはっきりと持っておくように。



 あと、お主は魔法使いとみられるのでこの知識も授ける。お主の使い魔に『加護に祝杯を』と述べ、其方の魂の一部分を奉げよ。さすれば、我々の分霊がお主の助けとなるだろう。




そろそろ着く頃か。≫



≪おまたせぇ~≫≪悪い、今着いた。≫


“ЂЏX⌘-Ђ●X⌘∽-ʘ⌘♡”



 ん?

なんだ、体に一瞬来た気持ち悪さがすぐに引いた?


あぁ、自分の見た目に気持ち悪がられるのが嫌なのか?



 今回いらっしゃったのは、サメの方とは違う意味で軽い感じの方と、ドラゴン様ですか。

 


 軽い方は、外見が、もう、おかしい。


まあ、可愛らしいといえば可愛らしいのか?


まず普通に目が2つというところに安心する。


口もひとつ。安心。


でも、パーツがおかしい。


顔は狐、前脚は馬風、後ろ脚は兎。


体は獅子で、腹部には有袋類が持っているポケットがあり、背中にはコウモリっぽい羽がある。


尻尾はサルか。


哺乳類のいろんな部分を集めた感じだ。


よく見ると額に鯨とかイルカにある噴気孔があるのが分かる。


色こそミルク色で統一されているが、バランスが色々おかしい。



《ちょっとー、あんまりジロジロ見ないでくれる??》


「それは、大変失礼いたしました。」


《そういう、人間の仰々しい感じ、あんま好きじゃないんだけどねー。まあ、赦してやるよ!》


《こんなやつより、我をみるが良い!どうだ、格好いいだろう!》



 ドラゴン様は確かに格好いい。


他の4神とは違い、全体的に纏まったデザインだ。


無駄がなく、余計なモノもなく美しい。


全体的に金色と銀色が目立つ。



「はい、確かにここにいらっしゃるどなたよりも格好良く、凛々しさすら感じます!」



《はっはっは!そうだろうそうだろう!嬉しくはあるのだが、しかし、これまでお世話になった3神には失礼だな?》



「確かに。これは、大変失礼いたしました。」



《まあいい。戯れもここまでにして、どうやらここの知識も全て持って行くようだし、戻るための神儀を施す前に最後の知識を授けよう。我々の名前だ。》



《まずは俺からだな》


おう、なんか久しぶりに声聞いたわ。


居るの忘れてた。



《あん?なんか失礼なこと考えてないか?まあいい。じゃあ俺の神名を教えてやろう。俺は“空間の変化”を司る神、スペシエル=カオスだ。》



《次は私ですね。私は“時間の変化”を司る神、クロノア=ホーライン=アイオーです。》



《次は我じゃな。我は“運命の変化”を司る神。名をディースクルド=ファントゥーナという》



《次はあたしだねっ!あたしはぁ、“意識の変化”を司る神!名前はぁ、コンシネディシ=アルヴァイエって言うの!》



《最後に我だな。我は、“概念の変化”を司る神である。名をヴァリコンセ=ハイエンリーという。全員ややこしい名前だが、こちらでお主に無理やり覚えさせる。いやでも、忘れられなくなるだろう。



それではこれから神儀を開始する。各自神問を開始せよ》



ついに、戻るのか。



《まずは、時間から調節します。どこからやり直しますか》



……まだ長そうだな。



 そうだな、知識はできるだけ多く広めた方がいいと、ディースクルド神が言っていた。


あの世界は、一般常識として知識はため込む方がいいということが広まっている。


そこに、この知識を広めるのはいくら時間があってもたりない。


まずは、仄葉を助けることから始めないとな。


ほとんど流れが同じなら、次元波を観測する前に準備ができればいい。


そのための準備時間を考えるだけだ。


一週間前の日曜日でいいだろう。



「では、一週間前の日曜日、午前5:00でお願いします」



≪かなり具体的ですね。分かりました。そのようにします。≫


   “仝δH<≡δα#”



≪次は記憶だね!まあ、問いというよりは決定事項だから確認になるけど、ここで得た知識、時間遡行分の知識を保持するかな?≫



こんな事は、聞かなくてもいいだろうに。答えは決まっている。


「はい、お願いします」



≪まあ、そうだよね!≫

   “!ηδΦγδ~-^”



≪次は、運命じゃ。ここに迷うことで、お主の運命線は一度切れた。本来なら死んでいたかもしれぬ。何か強い意志があった故、ここに残れたのだと思う。



そんなお主に問う。元の世界に戻って、世界を正しい方向に導き、その責任を負うことへの覚悟はできているのか?≫

  


「はい。必ず導き、私の娘と睦まじく暮らしたいと思います。」



≪それは良い目標じゃ。是非その娘と頑張ってほしい。≫

   “〓^Э-仝<”



≪最後は座標だ!さっき指定していた時間だと、ベッドの上だ。時間的なことを考えると、他の場所に召喚もできるがどうする?≫



 そうか、位置は変更できるのか。


それなら、少しの時間も惜しい。


「では、研究室の中にお願いできますか」


≪おうよ!お安い御用だ!≫

   “!γδ±δα#”


≪≪≪≪神問、終わりました≫≫≫≫



≪うむ。では、神術の開始と行こうか。≫


よし!やっとか!待ってろよ仄葉!今、助けにいk“δV”


###############################

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

“!Ш/////$≡±-H-〓-δ-Ψ〕$δγ●ДΩ●-●⌘¢”


“γδ〒Ψ”“¥^-!¢”



“““““<H-±-〓}δ{Z”””””




“∬ΨZ”


“∬ !H<” “〓Z” “∬ Ψ≡=” “∬ δ≡=”






“γH; Лη±” “∬ !±η” ““&X””






“〓ZS∬ 〓η∬” “±η∬ Л●L¢” ““““∬””””






“!δΓ∨:¢”




“!¢”




“““““δΓ∨ Φ°M Φ°◎ <°°°○ <°∞”””””


“““““δΓ∨ Φ°M Φ°◎ <°°°○ <°∞”””””








“QS∬”


“&X℀Å△£”


““““∬””””








≪はあ、やっと帰ったか。ま、ちゃんと成功してよかったぜ!精々がんばれよ。椋平≫

$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$

2020/5/10 色々訂正しました。


2020/8/25 サブタイトル付けました。


2021/9/14 少しの訂正と書き加え。


2024/7/10 神の言葉の文法見直しのためほぼすべての神の言葉を編集

大きな変更は以下の通り

(1)

修正前 БЖΞ

修正後 ЂЏX⌘-Ђ●X⌘∽-ʘ⌘♡

(2)

修正前 !Ш/////$≡±-H-〓-δ-Ψ¢●$ДΩ-Ю◎γδ

修正後 !Ш/////$≡±-H-〓-δ-Ψ〕$δγ◎-●ДΩ●-●⌘¢


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