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ひとりごと

12

作者: ねこ

もし世界の終わりに何か食べれるとしたら

あなたは何を食べたい?


自分の作った料理かなー。

・・・そこはさぁ、お世辞でも

お前の作ったものが食べたいとかさぁ。


私はねー。

お母さんの作ってくれた海苔巻き♪

ん?なんでって?

中学生ぐらいまではさ、私すっごく

偏食でね。

おにぎりの具も、限られたものしか

食べれないくらいで。

今からは考えられないよねー。

でも、そのとき、一番気に入っていた

お弁当がそれ。

具はね、きゅうりと紅ショウガ。

お弁当をパカってあげると、

色見もきれいでね。

食べる量も、人並みまでいかなくて。

でも、その海苔巻きの日は

全部食べれたんだよね。

おいしかったなー。

もう食べられないけど。


たまーに、お母さんとの会話を思い出すとかさ。

話しかけるように、頭で考えるとね。

・・・多分いるんだよ、そばに。

え?何その、ドン引きな顔。

いや、まじで、そんな気配がするんだってば。

他界して、もう20年以上にもなるのにね。

らしくなく、スピリチュアルな話でしょ?


(それにね・・・。これはあなたには言わないけれど。

 私がお義母さんに追い出されたのも、多分

 お母さんがちょっかいくれたんだと思うよ。

 私が楽に暮らせるように。

 お義母さんと暮らしている時、私が無理をしてたのに

 きっと気づいてた。

 まぁ、結果論では、今は別に暮らせて、私は楽に

 なったんだけどね。)


頭ぽんぽんってしてくれた手をそっと握る。

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