表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/37

第十三話『トレーニング』

 あっという間に高校生活一日目が終わり。もう二日目の昼となっていた。場所は食堂、俺は昨日のように五班のメンバー俺含め四人で雑談をしながら昼食をとっていた。それにしても俺の周りには五という数字が多すぎる気がする。これ五に呪われているんじゃないか?俺は昨日食べたラーメンとは違う味のラーメンを食べていた。今日も四時間普通の授業を終え、これから能力の授業をするところだ。今日は何をするのだろうか。


「なぁ幸嗣、次の授業は何をするんだ?」

「次は多分筋トレじゃないか?」


筋トレ......俺の課題だったな。しっかり気合を入れて取り組むとするか。ちなみに元の世界では筋トレなど学校で言われない限り自主的にやることはなかった。


「筋トレって辛いのか?」

「そんなに辛くないぞ。」


それなら良かった。辛い思いをせず筋肉がつくなんて能力高校万歳!次の授業までの時間が短くなってきたので俺は食べるスピードを上げる。少し喋りすぎたようだ。それにしても過去の俺ならこんなことは考られなかった。こんな人数で雑談する日がくるとは思ってもいなかった。実際元の高校ではまともに喋りもしなかった。そのせいで昨日は急に顔の筋肉を使い過ぎて顔が疲れているというか何とも言えない感覚になっている。今の俺には顔の筋トレの方が必要なのではないだろうか。

 ラーメンを食べ終え次の授業の準備をする。次の授業は内容は筋トレだが一応体育の授業となっている。なので次の授業は体操服、ここで言うなら戦闘服に着替えて参加しなければならない。更衣室で制服から戦闘服に着替える。グラウンドで受けるので体操服は必須だ。この筋トレは仮想世界でやっては意味がない。仮想世界で付いた傷は現実世界には影響がないように筋肉をそこで鍛えても元の世界に戻ってくる時になかったことになるので完全に無意味だ。そんなことを思っているうちに着替えが終わりグラウンドへ向かう。

 

 チャイムと同時に号令がかかり体育の担任である郷田先生が説明を始める。郷田って苗字、某ネコ型ロボットが出てくる国民的アニメに出てきそうな苗字だな。映画版のときだけ優しくなりそう。その上、もう筋肉しかねぇんじゃねぇのってぐらい筋肉だから。郷田の頭文字Gをとって筋肉ゴリラなんてあだ名もありそう。ないか。ないね。そこまで考えて速攻で否定したあたりでようやく郷田の説明が本格的に始まった。もう声質も筋肉。


「今日は筋トレだな。それじゃあメニュー言うぞ最初に......」




 体育の授業の終了を意味するチャイムが鳴っていたとき、俺は既に力尽きていた。俺にはそのチャイムが試合終了のゴングに聞こえた。燃え尽きたぜ...真っ白にな...

何をして力尽きたのか、筋トレだ。筋トレは辛くないのではなかったのか、辛くない、そう幸嗣は答えた。だがそれが間違いだった。そう、毎日必要以上筋トレをしている幸嗣にとっては辛くないかもしれないが、普段全く筋トレをしない俺にとっては地獄そのものだった。自衛隊の筋トレと同じくらい、いや、自衛隊の筋トレ以上にハードだと思った。自衛隊の筋トレ見たことないけど。もうこれ超回復できないほど筋肉傷ついてるんじゃ.......

この授業が今日最後の授業だったのは不幸中の幸いだろう。こんな状態で授業を受けたって頭に入ってこない。それ以前に授業どころじゃない。


「おーい望。大丈夫かー。」


授業が終わったにも関わらず自分自身でも動く気力がない俺の頬をペシペシたたきながら俺のことを心配している。あれだ。本当に体調が悪い時は遠い保健室に行くより教室で机に突っ伏して寝たいあの感覚だ。俺は限界を超えたと思われる体を無理矢理起こし、教室へ向かう。もう今日は帰ろう。

 


 教室に戻り荷物を持ち帰ろうと思った瞬間中前先生に呼び止められた。



「辻見か。随分疲れている様子だな。」

「筋トレの授業があんなにハードなんて聞いてなかったですからね。」

「そうか。そんな疲れている時に聞くのも悪いが辻見、君は部活に入る気はあるか?」

「ないです。」


俺は迷うことなく即答した。部活には一度だけ中学の時入ったことがあったが良い事は何一つなく、ただトラウマを植え付けられていく場所でしかなかった。その時から部活には入らないと決めていた。それに今はそんな余裕がない。


「即答か。まぁいい、もし入りたい部活が見つかったらいつでも言ってくれ。」

「はい。」


......部活か...この世界であればあのトラウマ製造所とは違うのだろか。まぁ頭の片隅に入れておくとしよう。入れたら入ろう。ちなみにやれたらやる系列は俺の言葉の中の信頼してはならないランキングトップスリーに入る。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ