序章 第1話 『でんせつ』
あるところにそれはそれは平和な国がありました。
その国はいつもおひさまがわらっていて、見渡す限りのおはなばたけがとてもきれいな、どこまでものどかな国でした
その国にすんでいる住人たちもやさしくおおらかで、子供たちはまるで天使のようでした。
でも、その国にしっとしたわるいかみさまがいました。
そのかみさまは黒く醜い羽に覆われていて、その姿はまるで嫌われもののカラスのようでした。
かみさまはじぶんが笑えていないのに、国のじゅうにんが幸せなのがゆるせなかったのです。
かみさまは国に「のろい」をかけました。
ひとびとが、二度とこうふくを感じなくなるように、わらえなくなるようにと。
こうして、国はめちゃくちゃになりました。
ひとびとの憎しみと悲しみがまざったあらそいとこんらんのせかいになりました。
しかし、そんなせかいで4人のゆうしゃがたちあがりました。
ゆうしゃたちとかみさまのげきとうは、ゆうしゃたちの勝利に終わりました。
わるいかみさまは、天の彼方ににげていきました。
その時、かみさまはこう言い残しました。
"お前たちがいのちをまっとうしたあと、私はかならずこの国にもどってくる。にんげんよ、絶望せよ"
ゆうしゃたちはこうしてえいゆうになりました。
かみさまがかけていった「のろい」は、かみさまが天の彼方へにげていったときに消えました。
ひとびとはもとの性格にもどり、ふたたびしあわせな国をつくりました。
めでたし、めでたし




