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さて、ベッドにダイブをしまして。
戦うとは具体的にどうしたら?
というのはもう考えてあるんですよ。フフフ…
夢で昔の私と話し合ったのは覚えてるかな?そういう感じに呼び出してみよう、て思って。
よくある、強く願えば思いは通じる的な?それを信じて今晩やってみようかな、と。
まあ、出来なきゃ違う策を考えるまでさ。
ゴロンと仰向けに転がる。
夕日が沈みかけているのか、結構暗くなってきた。
それで、ここからが問題。
カッコつけて『どちらが強いか〜』なんて言ったけど、勝てる自信はないんだよね。
ほら、私引きこもりでしたし?不健康な生活送ってましたし?
体力も学力も何もかも負けそう。この体ハイスペックみたいだし。頭脳明晰、容姿端麗、とまで来たら運動神経抜群だと面白いよね。完璧すぎて変に笑える。
うーむ…どうしたもんかね。
《コンコン》
『…夕ご飯出来たって、父様から。』
…今のは弟?いきなりドアをノックされたけど。
嫌いな奴でも親から言われたら声かけてくれるんだ。マザ・ファザコンか?…それなら姉にも優しくしてくれよ。
まあどうでもいいさ。今はご飯が大事ー。
***階段を降りています***
ダイニングに行くと、父も弟もご飯を食べ始めていた。ちょ…待ってくれてもいいじゃん。五分もたってないよ?
少し不満に思っていたら、弟が私に気づいた。
「…なんだ、今日は降りてきたんだ。」
鼻で笑うように言い捨ててきた。
何なんだこいつは。あれか?昨日寝ちゃってご飯食べてないからか?ちっちゃい男だなー…
「…椿、食事中だ。愛来、食べるなら早く座れ。」
父がこっちを見ないで言った。
スプーンを口元に持っていきながら…
「…はい。」
「今、座ります。」
弟は返事をすると、無言で食事を再開する。
私は、座るって言ったんだからいつまでも立っていられない、てことで席に向かう。昨日探索した時に見つけた、自分の名前が付いている椅子に座る。座るのを確認して父がキッチンに向かう。
そういえば、オーダーメイドしたかのように椅子の細工がそれぞれ違う。よく見ると、椅子と食器が同じ模様になっている。自分のがわかりやすいからいいけど…お金ぇ…
《コト…カチャ》
「…あ、ありがとう」
「……」
何も言わずに父がご飯を持ってきてくれた。
おい、お礼を言ったんだからなんか返してよ。無視は泣くぞ…なんて、料理を置いてくれた父に心の中でつっこむ。
そこからは朝と同じで、だーれも喋らん…
***食事中***
ご飯を食べ終わったらそれぞれ解散していく。お腹もいっぱいになったし、お風呂入って寝ますかね。
なんか忘れてる気がする…
なんだっけ?