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色んなところを漁ってみたいんだけど、こんなに綺麗に整頓されてたら触るのも気がひけるんだよね…
整頓どころか、ほとんど何もないんだけどね。
ってそんなことはどうでもいいんだった。いつ家の人が帰ってくるかわかんないし早く終わらせなきゃ。
リビングからは見た感じ行けるようなところは無い。
ならば、ダイニングの方に行って行けるところを探しに行く。
キッチンに行くと、まっすぐ行く道と左に曲がる道に分かれていた。
どのみち両方行くなら悩む意味もないので、まっすぐ進む事にした。
進んだ先には手前、真ん中、奥に左右一つずつ扉があった。
手前の扉に入ると、二つともトイレだった。扉をよく見ると、目線の少し上あたりに右の扉には『toire-redeli-』と、左の扉には『toire-gentle-』と書かれていた。英語で書かないでほしい…
真ん中の扉には、服が食器と同じように『父』『母』『姉』『弟』と書かれた籠と棚に分かれていた。こちらも男女で分かれている。お金ありすぎじゃない?
奥の扉には、お風呂があった。足を伸ばしてもまだスペースが残るぐらいの大きさの浴槽に、石鹸類も数種類あった。それも男女で分かれてある。
家族でも許せないくらい潔癖症なのかな…
キッチンまで戻って左に曲がった。結構歩いて行くと、磨りガラスが付いた扉が現れた。おそらくコレは裏口の扉だろう。
まだ外に出る気は無いので来た道を戻る。
結構見て回ったけど、まだ探索しがいがありそうだな…
でもお腹もすいて来たし、学校とかの事でこの体の情報が無いから調べなきゃ…
部屋の中を探したら教科書とかありそうだし戻る事にした。
家の探索回は終わりだと思います。
次回:主人公の設定〔メタい…〕