気の強い君が好き(200文字小説)
〇〇な君が好きシリーズ
「悔しい…」
そう言って涙ぐむ君。
仲間内の飲み会でちょっとした口論が始まった。
気の強い君は後に引かない。
周りの男たちがみんな彼女を責める。
悔しさで唇を噛む君。
「この辺でお開きにしよう」
そう言って僕は彼女を連れ出す。
俯いて僕の後ろを歩く君。
「悔しい…」
何度も繰り返す。
「カラオケにでも行こうか」
しばらく無言だった彼女が急に顔をあげた。
「気が晴れるまで付き合えますか?」
「もちろん」
彼女の顔に笑顔が戻った。