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隣のなろう作家は、どう物語をふくらませていくのか

作者: 五十嵐。
掲載日:2014/08/06

 大勢の方が、ここ、小説家になろうで作家活動をおこなっている。

 みんな、それぞれの書き方があると思う。どうアイディアをだし、それを膨らませて小説にしていくのか。ちょっとした好奇心をかきたてられる。


 私はいつも書きたいシーンが浮かぶ。オチに値するシーンが多い。事件のきっかけとなるシーンも。そのシーンを書くために、今度は盛り込むテーマを考える。


 例を挙げると、私が書いた小説「時をこえて」では、まず自分の体験からそのシーンが浮かんだ。

 鼻先も見えないほどの霧の中をバイクで走っているときだった。突然、霧が晴れ、別世界だったらどうするか。もし、そこが江戸時代だったとしたら、自分はどう反応するか、どう暮らしていくのかと考えたのがきっかけだった。

 物語は、タイムスリップもので主人公は高校生の女の子。竈で火を起こし、ご飯を炊くこと、火打石で火をおこすことすらできない。電気もない、テレビもない、水道だって、トイレだって全く勝手が違う世界。そんな江戸時代に一人では暮らしてはいけないから、助けてくれる人物を登場させる必要があった。

 その場所に刀を持った傷を負った侍がいる、偶然にも女の子はその人を助けた命の恩人となる。だから、彼はその女の子を自分の家に連れていった。その侍にも人に言えない事情があり、彼とともに事件に巻き込まれる。女の子は江戸時代にない知識で周りをかき回す、という話が生まれた。着物も一人では着られないだろうと思い、そういうシーンも書いたが、本稿では却下。

 これは私が十九の時に書いた話。恋愛もののドタバタで、原稿用紙120枚程度だった。友人に回し読みをさせる程度で終わった。(今はこんなサイトがあって、すごく恵まれていると思う)

 この基盤となった話から、かなり修正し、登場人物も増やし、長編小説として書き直した。(よかったら、どうぞ、読んでみてください)


 実は今、別の物語を作成中だ。それもものすごい勢いであらすじを立てている。SFコンテストに参加表明をしたからだ。

 最初は簡単に、ファンタジーっぽい話を用意していた。でも、楽しくない。いつもなら書きたい話が浮かび、書く。だから楽しい。でも、その時の私は、このコンテストに参加するために無理やり書こうとしていた。書き手が楽しくない話は、たぶん、読み手も楽しくないんだろうと思い、すんなりとその話をやめた。

 それで、昔、東京アニメーター学院の漫画原作シナリオ科(今でもあるのだろうか)の卒業作品として書いたものを書き直そうと思い立った。


 改めて、その話を読み直して、絶句してた。かなりいじらないと読み物としては成り立たないから。私はこれをあの、集英社にまで持ち込んだのだ。信じられない。若い時って無謀なことをする、と思うくらいの駄作。しかもシナリオ科の先生からの紹介で、集英社の一番偉い編集者に読んでもらっていた。その人は否定するような意見は一言もなかった。漫画原作よりも小説で書いたほうがこのストーリーは生きると貴重なご意見をいただいたのだ。その後、なかなか小説を書く機会がなかったが、このサイトを見つけ、今、書き始めている。

 この時、辛辣な感想をもらわなかったことが、有難く思える。今でもくすぶっている、何かを書きたい意欲をかきたてているんだと思う。


 話をどう盛り上げていくか。

 大体のあらすじが整ったら、私はその物語を思わせるような歌を探す。いろいろ聴いて、主人公の顔が浮かぶような、その行動がイメージできるような曲と歌手の声を求めてだ。この場合、歌の歌詞は関係はない。その曲から連想されるイメージが大切だから、むしろ歌詞にはこだわらない方がいい。ドラマの主題歌を後から設定するような感じ。

 これが見つかるといつもそれを聴いて、イメージしていく。私の場合、その曲のみを一か月、ずっと聴いたこともある。

 聴いていると登場人物たちがどんどん動き出してくれるし、決め台詞まで言う。それを私は忘れないうちに書く、ということ。

 今回のSF話は、オープニングソング、挿入歌、エンディングソングまで決めた。それにそって書いていたから、ぶれないし、暗い話にならなくて済んだ。初めに考えていた内容はものすごく悲劇的に書いていたし、登場人物も暗い感じだったし。書いていた私も暗い、私って非道な人だろう、性格が壊れている人間、と思うような感じだった。


 私のこの、音楽を聴きながら何かを考えるというのは、たぶん、ながら瞑想のようなものかもしれない。瞑想は他のことを考えないんだろうけど、私はこの「ながら」で、重要なストーリーの展開を思いついた。聴く前は全く考えてもいないことだったのに、聴きながら歩いているとそのアイディアを思いつく。まるで天から降ってくるかのように。だから、一時期は憑りつかれたように、繰り返し同じ音楽を聴き、散歩をした。健康にもいいし、一石二鳥だった。ちなみにコツは、MP3で、イヤフォンで聴くのが重要。


 今の若者たちは思いついたら、いきなりパソコン入力しているのかもしれない。そこのところ、聞きたいと思う。皆、器用そうだから、ぱっと思いつくと、チャチャと入力しているのかもしれない。


 私は紙に書く。あらすじも下書きもすべて手書きで書いてから、最終的にパソコンに入力していく。直接パソコンに入力していくと、その手軽さ、スピードもあり、どんどん話が進み過ぎてしまう傾向にある。だから私の場合、注意が必要になる。その点、手書きだとある程度のペースでしか書けないから、手と思考が同じペースで動くことができる、そんな感じ。クロスアウトした文章も見直すことができるし、いたずら書きもできる。私には手書きが合っている。アナログ的な人間かもしれないな。

 

音楽を聴きながら、小説の展開を考えるのは楽しいです。

他の人はどうやってるんだろう、と気になる私でした。

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― 新着の感想 ―
[一言] あーわかりますと膝を叩いてしまいました。 私も作品と音楽が切り離せません。 テーマミュージックを決める方です。 それと「題名」 題名が決まらないと、だいたい話も決まらないんです。何故でしょう…
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