自爆系勇者
「……姫様…こんなところで朽ちる俺を許してくれ…君との約束は守れそうにない…」
身体中から血を流して立っているのもやっとと言う風体でしかし自分の剣を話さず敵に向ける男がいた
「っ!勇者様!」
杖を持ち悲痛な顔で勇者を見つめるのは勇者パーティの紅一点、僧侶だ
「……勇者」
と、小さく呟くのは戦士、むさいおっさんだ
「何度斬っても再生しやがって…でもな、それもここまでだ!!僧侶…戦士…あとは任せたぜ…」
勇者のもつ剣が輝き出す、それはまるで勇者の命を燃やすかのような激しい光だ
「だめぇ!!」
僧侶の悲痛な叫びが響く
「勇者!だからそれスライムだから!なんで最終決戦みたいなノリになってんの!?真ん中の核壊せば倒せるから!」
戦士の悲痛な叫びが響く
「へっ…お前の倒し方はもうわかったぜ…再生が追い付かないほど粉々に吹っ飛ばせばいいんだよ!」
ついに勇者の身体も輝き出す
「分かってねーよ!スライムだから!話きけよ!真ん中の核壊せば倒せるって言ってるだろーが!」
ストレスで軽く禿げている戦士の頭も勇者の光を反射して輝き出す
「うぉぉぉぉぉ!!これで最後だぁぁぁぁぁぁ!!」
勇者は剣を地面に突き刺し世界に輝きが満ちる
勇者最後の魂の叫びであった
「おぃぃぃぃぃ!!俺達まで巻き込んでんじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!」
戦士は吹き飛ばされないように地面に剣を突き刺し踏ん張った
戦士最初の魂の叫びであった
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勇者がたっていた場所はクレーターになっていた、勇者の最後の攻撃がいかに物凄い威力かを物語っていた
スライムは跡形もなく吹き飛んだ
経験値を1てにいれた!
薬草をてにい………しかし薬草は消し炭になっていた
消し炭をてにいれた!
「……………………ゲホ」
戦士は煤だらけだ
「……………………ケホ」
勿論僧侶も
「……あの野郎…次あったらブッ飛ばす…」
「………また……会えますよね……?」
「あぁ……」
「だってすぐそこ教会じゃん」