日常は壊されて非日常になる。
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教室の窓が割れて、この場所が戦場と化したその時にはもう、手遅れだった。
『きゃー!!!!!』
『なんだよこれ!!!!!?』
教室中パニック。
逃げ出すこともできない。
銃声が鳴り響く教室。目の前に人が現れ...人?
「なんなんだこれ...って、うわっ!!!?」
「ナイスキャッチ。」
何の事かと思いきや。
それは俺の、人生が変わった音だった。
カチャッ.....
新しい扉でも開けてしまったくらい、別の世界に来たような感覚だった。
「...えっ...?」
「今日からお前は俺のモノ。」
まじか。
それは困った。
もう俺、普通に生きていけないのかな。。。
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「...はっ...!!?」
「おはよう。よく寝ていたな。」
...ん?
「やっぱ夢オチだよな...。なんだったんだろ。」
「あれが夢だと思ったか。相当重症だな。」
...えっ...?
「夢じゃなかった...?」
「だからそうだと言っている。」
マジで...?
「誰ですかっ!!?」
1度驚いてみたけど、この黒服の方は誰でしょうか。
マフィアみたーい。とか言ってらんないね。
「あの、どちらさ——」
「ゼロ。」
「ゼロさん?それって本名じゃないんじゃ...」
「そう呼ばれていた。名前を教えるつもりはない。」
教えるつもりはないはないって...まぁ、初対面だし?
でも、少し冷たいかなぁとか思うかも...
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今俺は学校の保健室にいる。
このゼロさんが運んできてくれたのか。(?)
「あの、ありがとうございます。運んできてくれて。」
「怪我をしていたんだ。当然だろう。」
「いやでも、俺も高校生だし、それなりに重たかったでしょうし...」
「○○㎏ぐらい。」
「うっ...あたりですね(汗」
ちょっと変な人だけど、優しい感じの人かな(?)
あ、この人腕怪我して...
「動けるなら行くぞ。」
「あ、ちょっとまってください。」
「?」
「腕、包帯だけでも巻いておきましょう?」
これ、さっきの銃で...
でももう血は止まってる。
かすっただけなのかな...?
「いや、平気...」
「いいですから。こっち来てください。」
「...。」
1度教室に戻ってから、俺たちは学校を出た。
その後、ゼロさんが家まで送ってくれた。
「ゼロさん、どこかあてあるんですか?」
「心配いらない。」
ゼロさんはどこかに帰ったみたいだけど、どこだかわからない。
大丈夫かな...
ちなみに俺は一人暮らし。親とは離れている。
今日1日でいろんなことがありすぎた気がするなぁ。
いきなり教室の窓が割れて襲撃されて、知らない人に捕まって、俺のもの宣言されて、気を失って、保健室で目覚めて...
ってやべ!!今日授業受けてないじゃん...
俺頭悪いのに...(泣
結局ゼロさんがどんな人なのか分からなかったし。
なぜあんな風に出会ってしまったのか、どうしてうちの学校なんかにいたのか。
すべてが謎だらけで、俺の頭で考えたってなんにも分かりはしないような事ばかりで。
明日もまた...いや、もう寝よう。
To be continued⇒?