太陽の距離感
星々が語らい、太陽と月が笑い、空や雲が踊る世界。
そんな摩訶不思議な世界の、とある星のまわりで、太陽はすごく困っていた。
どうやら私のせいで、熱くなりすぎのよう。
ぎんぎらに光っている私が、すべての者をこんがりにしてしまうみたい。
熱が下がらない。というか下げ方を知らない。
太陽は燃えるものだもの。
燃えないものは太陽じゃないもの。
だから、やめ方がわからないわ。
これじゃあ、熱が上がるばかりで、どうしようもない。
草花はしおしおに。
川の水は蒸発しちゃって。
動物なんかも木陰から出てこられない。
みんなで考えて、問題を解決したいな。
そう思って、相談しようとしたけど、熱でぐったりだから、考えごとができないみたい。
困ったわ。
これじゃあいつまでも解決しない。
とりあえずみんなから離れよう。
そう思って。
その星から遠ざかってみた。
そしたらさむーくなりすぎちゃった。
みんな凍えて、氷漬け。
驚いたわ。
どうしてなのかしら。
判明したのはどうやら距離が関係してるってこと。
近くになりすぎると、熱くなっちゃって。
遠くに離れすぎると、寒くなっちゃうみたい。
そういえば、地上の様子がよくみたくて、地面に近づいちゃったのよね。
だから、ぐんぐん気温が熱くなって、皆を困らせちゃったんだわ。
そうと分かれば問題は解決。
近づきすぎず、離れすぎない。
みんなが心地よく生きていくためには、適切な距離感が大事なのね。




