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第3話 ボタンとカフスとおまじない


イツキがヴァルグリスの部屋に押し入って数日後。

彼女の(強引な)添い寝が、ヴァルグリスの抵抗も虚しく、もはや既成事実化しつつあったくらいの頃。


早朝。

学術院に向かう前のヴァルグリスが、欠伸を噛み殺しながらシャツに袖を通している。ソファに座ってそれ(特にふさふさの毛並み)をじーっと眺めていたイツキが、ふと不思議そうに首を傾げた。


「ねえ、ヴァルグリス」


「ん? なあに」


「そのコート、ボタン全部とれてない?」


イツキが指差したのは、彼が今羽織ろうとしているチャコールグレーのコートだ。

仕立ては一流だが、前を留めるためのボタンが、上から下まで綺麗さっぱり無くなっている。ボタンを止める穴はあるのに、ボタンがないのだ。


「ああ、これ?」


ヴァルグリスは苦笑して、だらりと開いたままのコートの合わせ目を手で押さえた。


「僕の服はだいたいこんな感じなんだ」


「どうして?ボタンがないと寒くない?」


イツキはこてんと首を傾げた。やっぱりお人形みたいに可愛い子だな……とヴァルグリスは思って、少し落ち着かなくなって彼女から目を逸らした。


「僕には毛皮があるからね。それに、カフスボタンもないよ。ほら」


彼が見せたシャツの袖口もまた、留め具がなくぶらんとしていた。


「一個くらいなら落ちたのかなって思うんだけど、気がつくと全部無くなってるんだよね。だから僕の服には、あんまり留め具がついてないってわけ」


ヴァルグリスが冗談めかして言う。


「なにそれ。自然になくなるわけないよね?」


イツキは目を丸くした。


「そりゃあね。使用人に持ってかれちゃうんだよ。ボタンもカフスも貴重な石や宝石が多いからね……」


ヴァルグリスが当たり前のように言うと、イツキは眉を寄せる。


「怒らないの?」


「怒る? どうして?」


「だって、盗まれてるわけでしょ?」


眉を吊り上げて指摘するイツキの言葉に、ヴァルグリスはきょとんとした顔をした。


「うーん……別に、ボタンがなくてもコートはあたたかいし」


「そういう問題じゃないよ」


イツキは頬を膨らませた。


「怒った方がいいよ。そんなの泥棒じゃない」


ヴァルグリスは少しだけ困ったように眉を下げた。彼にとって、使用人に物を盗まれることなど、家族…特に母親から受ける冷遇に比べれば些細な、どうでも良いことだったのだ。


「本当に僕は何とも思ってないし、いいんだよ。でも……」


ヴァルグリスは、ふと真面目な顔になり、大きな手を持ち上げた。そのふさふさとした手のひらの上で、きらりと輝く透明な石がころりと転がった。


「これからは、それを許すわけにはいかないね」


「……それ、なに?」


イツキが覗き込むと、それは氷砂糖のように透き通った、美しい結晶だった。ただの宝石ではない。内側から微かに青白い光を放っている。


「魔力石だよ。僕の魔力を固めて作ったんだ」


「……へぇ……綺麗!」


「ありがとう。でね、さっき使用人の頭にこれをいくつか渡しておいたんだ。『僕の部屋に許可なく入るのは禁止です』って言って」


「……それだけ? ボタンを返せとか言わなかったの?」


「……ボタンはもういいんだよ。多分彼らも、ボタンよりこっちのほうが欲しいだろうし……ごらん」


ヴァルグリスが窓の外を指差した。イツキは、何気なく視線を向け──そして、息を呑んだ。


中庭の片隅。

一人の使用人が、掌に握りしめた透明な結晶を、必死に抱え込んでいた。


氷砂糖のように透き通り、内側から青白い光を脈打つように放っている──先ほどヴァルグリスがみせてくれた、魔力石。


遠目にもわかる男の様子は、どこか異様だった。頬が引きつり、唇がわずかに震えている。目は石に釘付けになり、自然な歩き方を忘れてしまったかのように、足運びが不自然。


──その時。


暗がりから、別の影が音もなく近づいた。さらにもう一人。三人、四人……次々と、黒い影が雪を踏みしだいて現れる。


イツキは、驚き思わず窓辺に身を寄せた。


最初の男の腕に、別の手が伸びる。その手を、さらに別の手が掴む。肩がぶつかり、肘が突き飛ばされ、雪が舞う。彼らは群がるようにもみ合い始めた。たったひとつの……魔力石を求めて。


イツキは、ぎょっとして窓辺から半歩退いた。


つい先日まで、ヴァルグリスを嘲っていた使用人たちが──今は、彼の魔力の欠片を奪うために、理性をかなぐり捨てている。


ヴァルグリスは、窓の外で群がっている使用人らを冷ややかな目で見下ろした。あんな石、魔力の高いヴァルグリスならいくらでも作れる。それこそ呼吸をするように。けれど、彼らにとっては理性を失うほどの貴重な代物だった。


「魔力の少ない下級魔族からしたら、魔力が込められた石は喉から手が出るほど欲しいものらしいよ。お金にもなるし、なにより自分の魔力の足しになるからね」


彼の声は淡々としていたが、その瞳には微かな嫌悪が宿っていた。


「他人の魔力なんて、そんなに欲しいものなのかな。……ぞっとするけど」


彼は心底理解できないといった様子で、呆れたようにため息をついた。自分だったら、他人の魔力なんて一滴も身体に入れたくないと思ったのだ。


イツキは、窓の外の影を見つめたまま、黙っていたがややあって口を開いた。


「ヴァルグリス……ごめんね、私のために」


「え! ああ、いいんだよ。減るもの……ではあるんだけど、僕は魔力が多いから。こんなのいくらでも作れるのさ」


ヴァルグリスは慌てて手を振りながら言った。


「とにかく、しばらくは彼らにこれをばらまくから、手癖の悪い使用人を心配する必要はないよ」


安心させるようにほほ笑んで言うヴァルグリス。イツキは彼を案じるように見上げた。少し考えるそぶりを見せて、ぱっと顔を上げた。


「……ねえ、ヴァルグリス」


「ん?」


「私、ボタン付けできるよ」


「え?」


「私がつけてあげる。糸と針、ある? あと、新しいボタン。高くないやつね、もう盗られないように」


「あるけど……そんな、使用人みたいなこと」


「私がやりたいの。少しだけど、お返しとして」


イツキは力強く言って微笑んだ。


「……ええと……? わかった、うん。ありがとう、イツキ」


ヴァルグリスは少し戸惑いながらも照れくさそうに、ふさふさの尻尾をゆらりと揺らした。



二人の生活は意外にも穏やかに、問題なく送れていた。

息が詰まるような緊張感はたびたびありながらも、ヴァルグリスは日々のちくちくとと感じる孤独が、イツキと過ごすことで癒されていくのを感じていた。


そんな日々の中の、ある夕刻。


ヴァルグリスの部屋には重苦しい空気が漂い始めていた。机に向かい、教科書を睨みつけ羽ペンを握る彼の大きな背中からは、隠しきれない憂鬱が滲み出ている。


「……はぁ~」


何度目かわからない、重い溜め息をつく。すると、ベッドの上でちくちくと巨大なコートにボタンをつけていたイツキが、区切りが良かったのか糸をぷつんと鋏で切りコートをサイドテーブルに置いた。


「ねえ、ヴァルグリス。さっきから溜め息ばっかり。どうしたの?」


「……別にぃ……なんでもないよ」


「なんでもなくないでしょ。耳がぺたーって垂れてるし、尻尾も落ち着かなさそうにゆらゆらしてるし、髭が不機嫌そうにピクピクうごいて、あとは……」


「いやそんなにしっかり見ないでよ!!」


ヴァルグリスは嫌がるようにぷるぷる頭を振って、観念したように肩を落とし、羽ペンを置いた。


「……来週、学術院の実技テストがあるんだ」


彼は名門グレイヴァン家の末弟として、優秀な魔術師育成機関に通っている。だが、そこは彼にとって学び舎というよりは、針のむしろだった。


「僕、学校でも浮いてるんだよ。変に目立っちゃってるし、グレイヴァン家なのに出来損ないって、いつも後ろ指さされてる。友達なんて一人もいないし」


イツキはごろんとベッドに寝そべり、頬杖をついた。


「ふぅーん……ヴァルグリスは魔法、苦手なの?」


なんでもないように、少し親しげな友人みたいに気軽に尋ねてくれる。彼女の態度に、ヴァルグリスは自然と本音をこぼせるようになっていた。


「……苦手じゃないよ。練習ではできるんだ。でも」


彼は自嘲気味に笑った。


「本番になると、視線が怖いんだ。みんながどうせ失敗するぞって見てる気がして……心臓がうるさくて……指先が震えて……」


ヴァルグリスは膝の上で拳を握りしめる。


「立っているのも大変で……気がついたら、魔法が霧散しちゃうんだよ。それで期待通りに失敗して、笑いものになるのさ」


想像するだけで胃が縮こまる。クラスメイトの忍び笑い。家族の耳に入った時の、彼らの嘲笑。なにより、母親の冷ややかな声。失敗からそこまでに至るイメージが頭にこびりついて離れない。


「今回も、どうせまた……」


言葉を濁した彼を、イツキはじっと見つめた。 ヴァルグリスは、てっきり「かわいそうに」と同情されるか、「頑張ればできるよ」と無責任に励まされるかと思っていた。というか、他に言いようがないだろうと。だが、彼女の反応はそのどれとも違った。


「じゃあ、外に行こっか。今夜」


「……はい?」


「練習だよ! 部屋でうじうじしてても変わんないでしょ? 私が見ててあげる」


「えぇ……夜に? というか、外に? 見つかったら……」


「窓から出れば大丈夫だって! とにかく、今夜。皆が寝静まったら行こうね?」


彼女の瞳は楽しそうで、有無を言わせない輝きを放っていた。ヴァルグリスは戸惑って、そのキラキラした瞳を見つめていた。



「……本当に、行くの?」


「行くの! ほら、早く早く!」


深夜。 急かすイツキに、ヴァルグリスは観念してデスクから立ち上がった。 まずは装備だ。さすがにボロ布一枚で外に出せば、イツキは数分で凍りついてしまう。温風の魔法をかけるとしてもだ。


「はい……これ着て。僕が昔着てたやつだけど、素材はいいから」


彼がクローゼットの奥から引っ張り出してきたのは、幼少期に着ていた冬用のコートとズボンだ。イツキはおずおずと袖を通したが──


「……ぶかぶかだね」


袖は指先まで完全に隠れ、裾は床を引きずるほど長い。まるで服に着られているようだ。ヴァルグリスは苦笑しながら、丁寧に袖と裾をまくってやった。


「まあ、ないよりはマシだよ。……本当に、行くんだね?」


「もちろん。ヴァルグリスの魔法、見たいしね」


イツキの瞳はキラキラしている。ヴァルグリスは「はぁ」ともう一度溜め息をつき、窓を開けてランタンを手に取った。


「しっかり捕まっててよ」


「うん!」


彼は片手でランタンを持ち、空いた方の腕でひょいとイツキを抱え上げた。獣人の膂力にかかれば、小柄な人間の少女など羽根のように軽い。彼は器用に窓枠に足をかけ、冷たい夜風が吹き荒れる外へと身を乗り出した。 そしてイツキが寒くないように風上に背を向け、雪の積もった屋根へと音もなく降り立った。



屋敷の裏手、静寂に包まれた雪の森。風は止み、月明かりが雪原を青白く照らしている。


ヴァルグリスはイツキを雪の上に降ろすと、標的となる大木の前に立った。


「……じゃあ、やるよ」


「うん! 頑張って!」


ブカブカのコートに埋もれたイツキが、期待に満ちた目で見上げている。ヴァルグリスは諦めて、標的を見据えた。


練習通りにやればいいだけだ。誰も見てない。いや、イツキが見てるけど……この子は僕を笑わないだろうし……気負うことは、ない。


彼はただ、右手の手袋を外し、素手を月夜にかざした。


呼吸を整える。大気中の水分を感じ取り、マナを流し込み、イメージを固める。 彼の中に、呪文詠唱などという無駄なプロセスは存在しなかった。幼い頃から、誰にも顧みられない孤独な時間の中で、何千回、何万回と繰り返してきた動作。


ヒュンッ。


音が鳴るよりも速かった。彼の手のひらの前で大気が瞬時に凍てつき、美しく研ぎ澄まされた氷の槍が出現したかと思うと──次の瞬間には、二十メートル先の大木を深々と貫いていた。


パキィン……。


静寂の中、凍りついた木が微かな音を立てて砕ける。生成から着弾まで、コンマ数秒。無詠唱、無音、そして完璧な造形。 それは熟練の魔術師ですら舌を巻くほどの、洗練された芸術のようだった。


「……こんな感じだよ。誰もいない所なら、できるんだ」


ヴァルグリスは冷えた手をこすり合わせながら、自信なさげに振り返った。するとイツキは、目を見開いて固まっていた。


「……す、ごい」


彼女が雪を蹴って駆け寄ってきて、彼の手を両手で包み込んだ。


「すごいよヴァルグリス! 余裕で、なんでもないみたいにできてるじゃん!? 呪文も言ってないのに、魔法みたいだった!」


「いや、魔法なんだけどね」


「そうじゃなくて! なんかこう、シュッてなってドーンって! キラキラしてて、すごく綺麗!」


「え、綺麗……?」


予想外の言葉に、ヴァルグリスは瞬きした。


「うん! ヴァルグリス、こんなにすごいのに……他のみんなは知らないの?」


「……だから、本番だと緊張してできないんだってば。失敗したら、この魔法もただの氷屑になっちゃうんだ」


ヴァルグリスは苦笑して、彼女の手から自分の手を引き抜こうとした。けれど、イツキは離さなかった。


「じゃあ、緊張しない『おまじない』をかけてあげるね」


「お、おまじない?」


「うん。……じっとしてて」


すると彼女は自分から、彼の体に飛びつくように抱きついた。身長差があるため、イツキの顔はちょうどヴァルグリスの胸のあたりに埋まる。彼女は背伸びをするようにして、彼の分厚いコートの上から、一生懸命に腕を回した。


「え!?」


イツキは彼の胸元の毛並みに顔を押し付け、ぎゅうっと力を込めた。 ヴァルグリスの大きな体に対して、彼女の腕はあまりに短く、背中で手が届くか届かないかという頼りなさだ。けれど、その必死な圧力が、服の上からでも伝わってくる。


「……イツキ、なに、これ。何の意味が……?」


「大人しくしてて」


ヴァルグリスは困惑して、腕を泳がせた。魔力は感じない。ただ、彼女の体温と、トクトクという心臓の音が、彼の胸板を通して直接響いてくるだけだ。 またモフモフしたかっただけなんじゃないか。ヴァルグリスの身体目当て(※語弊があるが言葉の通りだ)だったのではないか。そう呆れたけれど──不思議と、嫌ではなかった。


冷え切っていた指先に、血が通っていくような感覚。強張っていた胃のあたりが、じんわりと解けていく。 ぬくもりに絆されそうになって慌ててぷるぷる頭を振り、自分にぴったりくっつく少女を見下ろした。


「……ねえ、まだかかる?それ……」


「うん。もうちょっと……ヴァルグリス、あったかいねぇ」


「やっぱり寒かっただけじゃないか!」


彼は軽口を叩きながら、おずおずと彼女の背中に腕を回し──そっと抱き返した。彼の長い腕は、彼女の体をすっぽりと包み込んでしまう。


──不思議だ。こんなに小さいのに、守られているような気がする……。


「……よし、完了!」


イツキがパッと顔を上げ、満足げに笑った。


「これでもう大丈夫! 本番でドキドキしたら、今のハグを思い出して。そうしたら絶対うまくいくから!」


「……ふふ、なにそれ」


「効果は絶対にあるよ!私のおまじないは世界一なんだから!」


胸を張る彼女を見て、ヴァルグリスは思わず声を上げて笑った。

こんなふうに笑ったのはいつぶりだろう。夜の森に、小さな笑い声が吸い込まれていく。


「わかったよ、信じてみる。……ありがとう」



翌日の夕刻。


「ただいま! イツキ!」


重厚な扉が勢いよく開くと同時に、ヴァルグリスが部屋に転がり込んできた。


「わっ! おかえりヴァルグリス!」


出迎えたイツキの身体が、ふわりと宙に浮く。興奮したヴァルグリスが、彼女を抱き上げて高い高いをしたのだ。


「すごいぞイツキ! 本当に成功したんだ!」


「ちょ、回る回る! 目ぇ回る!」


「あ、ごめん!」


ヴァルグリスは慌てて彼女をソファに降ろしたが、その尻尾はちぎれんばかりに左右に振られている。顔は紅潮し、金色の瞳はキラキラと輝いていた。こんなに嬉しそうな彼は初めてだ。


「聞いてよ!完璧だったんだ!詠唱もなしにできたんだ!先生もクラスのみんなも、口をあんぐり開けて固まっててさ!誰にも文句なんて言わせなかったよ!」


彼は、いつもの卑屈はどこへやら。身振り手振りで、今日の偉業を熱弁した。


「本番直前、やっぱりすごく怖くなったんだ。でも、イツキのおまじないを思い出したら……不思議と手が震えなくて、身体がポカポカして……魔法がすっごくスムーズに出せたんだよ!」


ヴァルグリスはソファに座るイツキの前に膝をつき、その小さな手を両手で包み込んだ。まるで、女神に祈りを捧げる信徒のように、真剣な眼差しで。


「すごいよ、イツキのおまじないは!本当に魔法がかかってたんだね!」


「……」


「ありがとう。君のおかげだ……僕、初めて学校で嬉しい気持ちになった」


感極まって少し潤んだ瞳で見つめられ、イツキはきょとんとした後、ふふっと得意げに笑った。


「でしょ?私のおまじないはよく効くの」


「うん……! 本当にすごいよ!」


ヴァルグリスは嬉しさのあまり、そのままイツキの膝に顔を埋めてぐりぐりと頬擦りをした。


「ありがとう、イツキ……」







──まったく。騙されやすくて、かわいい猫ちゃんだ。


男を落とすには、言葉よりも体温。態度。スキンシップ。


イツキの身体が覚えている処世術は、この巨大で気弱な魔族にも、効果てきめんのようだ。


無邪気に喜びぱたぱた動く耳を見下ろしながら、イツキは彼の頭を撫でた。その指先が、彼の銀色の毛並みに沈んでいく。


──単純だなぁ。子どもなんだね。誰かにまともに愛してもらったことがないんだね。


イツキは胸の中で小さく呟きながら。彼の極上の毛並みを堪能しながら。


──つけいりやすくて、本当〜に助かる。


ただ、天使のような微笑みを浮かべていた。

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