推しが捨てられてた
新作じゃい!
『拾ってください』
というありきたりな(?)文字が書かれた段ボールに入っているのは俺の推しの川神希、何故希が捨てられてたいるのか、何故俺がその段ボールを持ち帰ってるのか、それは数分前に遡る……
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「あ、水切れた」
俺の名前は石川昴、一般Vtuberオタクしてます。
推しである川神希の配信アーカイブを観ながらダラダラしていたら水が無くなっている事に気がついたから買いに行く所だ。
「外雨だからあんまり外出たくないんたけどなぁ」
現在の天気は雨、ジメジメしてて苦手なんだよなぁ…まあこんな生活をしてるんだからたまには体動かさないといけないけど。(まあ仕事はしてるんだが)
「最近は何でもかんでも高くて辛いね〜」
「でも買わないと生活出来ませんよ」
「そうなのよね〜ま、おばちゃんはそれなりの収入得てるから大丈夫だけど」
「ただ自慢したいだけかい」
本当にこのパートのおばちゃんは…
「ん?」
なんだあの段ボール、『拾ってください』?何それ、捨て猫じゃないんだから…待てよ?段ボールに入ってるのってまさか…川神希!?
「あのー…」
「ん?何よ」
「間違ってたらなら申し訳ないんですけど、もしかして川神希さんですか?」
「何?アタシの事知ってるの?」
「あ、俺石川昴もとい森崎昴です」
「え、アンタが森崎?常連の?」
よっっっしゃゃゃゃ!!!推しに認知されてた!!!
「はい!最近配信してないと思ったらこんな所にいたんですね」
「う、うるさいわよ」
「…無理にとは言いません。言える限りでいいんで教えてください」
「…なんで」
「はい?」
「なんでアンタはそう言ってくれるの?」
その顔は泣いているのか怒っているのか分からない曖昧で、けれど俺の気持ちを確定させるには十分だった。
「それは…」
「それは?」
俺は、一拍置いて、気持ちが伝わるように言った。
「俺が、川神希のファンだからです。一人のファンとして、推しの役に立ちたいんです」
「…っ!」
これは俺の善意の押し付けかもしれない。だけど目の前で推しが困っているなら助けたいと、そう思った。だから…
「俺を…信じてください」
と、言ったのだった
※本作はフィクションです。実在する配信者、企業とは何の関係もありません。
というわけで(?)本作は作者の「推しを拾いたい」という思いを作品にした物になります。勘のいい人なら、というか知ってるの人なら川神希の元ネタの人が分かると思います。