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真夏と海と深い闇  作者: プウノスケ
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4章 結婚そして娘の誕生

「まぁ♡まぁ♡嬉しい‼︎ 息子の結婚相手が貴女のようなお嬢さんで!本当によかったわ〜。丈夫そうで健康的な体型‼︎ 素晴らしいわ 私の好みのお嬢さん!それに美人さんだこと、顔立ちが女優さんみたい整ってらして。貴女のような方が平凡な息子のどこが気に入って結婚する気になってくれたのか不思議なのよ。良い男とは言えないでしょ?ネェ」

「その辺で止めろ失礼だろ初対面で申し訳ない。こんな我々親ですがよろしくお願いしますよ」「まっ私がこれ程に喜んでるのに.主人も可愛い子が来てくれて嬉しいと言ってましたのよ!笑香さんよろしくお願いしますね」

仲良しご両親、体型の事など嫌だけど良く思われたからいいわこの人も優しいし、傍の香は手を背に添えてて安心した。小声で「ごめんな。あんな両親だけど凄く喜んでるんだよ。来てくれてありがとう」

「私達運命の出会いしたから、あの日あの駅で会ってなければ、今はない」

「そう僕もそれは思う!凄い事だよ運命的な出会い、8月8日に八津駅で僕の定期を君が拾う。生年月日に8がある僕達こんな凄い事って無いよ! 運命数だろう。幸せになれる未来が見える」「フフ本当、これで子供も8月に産まれたら凄い、あと忘れないで2人とも名前に香があるのよ」

私達は仲良しでしたが子供には恵まれず、心配してお義母さん、が子供産み分け、育て方等の本を読むと良いと買い、持って来てくれ…其れは少なからずのプレッシャーになるが夫には言わない。心配させたくない。

「私は体が丈夫でなく1人っ子で可哀想な思いをさせて、

貴女には何人も産んで欲しいと思って、祈ってたのよ…

勉強だけでもしておくといいから、頑張って」

お義母さんの落胆は驚くほどで、夫も悪そうに下を向き

「母さん果報は寝て待てというだろ、少しノンビリと様子見てくれるとありがたいです。笑香の落ち着きが良い子に恵まれると思うから」

私と自分母2人の肩にそっと手を置く。お義母さんそれを見て笑いながら連絡を待つわと帰って行った。

秋の気配を濃く感じる頃、だるくて眠く、秋は眠くなるんだと勝手に思っていた笑香…「笑香なんだか疲れてそうだよ大丈夫?」「眠くて、いつもより体調優れない」「どんな風?なの?」「まさか妊娠?」「病院行って、一緒に行く?」「1人で大丈夫、妊娠だったら嬉しいな」「嬉しいな母さん喜ぶな」頭に浮かんだのは彼の両親…待ちに待ってたから肩の荷が下りたように嬉しかった!

お義母さんはポロポロ涙を流し喜んでるから私も泣けてホッとする…お母様良い方、夫へ悪く言わなく本当によかった。これ程喜ばれるなんて本当感謝、私の両親は普通に喜んでます。

お腹の子が動くようになって、家族全員の関心はそればかり、私も嬉しいし自然なんですね親になるって!産まれてないのに可愛いくて愛おしい。お義母さんは来るたび産着やオムツ。そして私達に

「早く産まれて欲しいわね〜そうしたら次は男の子ね。「母さんまだこの子が産まれるまで半年きるよ!次なんて先の話」「いっそ男女の双子なら良かったのに」


……え、え、私お義母さんのロボット、⁇……

堪り兼ねて「母さん悪いけど暫くは、産まれてくれる子の事だけを考えていたいので悪い」と言葉にした。

義母はあたふたと出て行き産み月迄、来る事は無く……

申し訳ないけど私は 出産迄 穏やかに過ごせ。突然その日はきます!

パステルブルーの淡い優しい空。真綿のように白くフカフカな厚い雲…積雲に…。金色の太陽が真上に居座る

動かなくとも流れる汗!窓外の公園に並ぶ木々の緑、

木洩れ日の間からは、絶え間なく聞こえる蝉の大合唱。

積乱雲に発達し急に湧き上がる雲たち。雨が来る。直ぐに来る。一気に雨が来た。蝉の声がひときわ高い。負けない声を上げ、私は出産し同時に産ぶ声が響き渡る。私は安堵する。「五体満足な可愛らしいお嬢様ですょ。お疲れ様でした!これから産湯や検査がありますからゆっくり休んでいてください!」「産まれたか⁈」

夫が廊下を駆ける…「お父様此方へいらして下さい」渋々と夫が看護師さんに従いくる。

「笑香お疲れおめでとう。そしてありがとう!暑いな〜汗びっしょりだったけど雨が流してくれたょ

風呂に入る子はいいな。真夏の真昼の雨の中に産まれた。一瞬だったけど凄かった。不思議な感じだよ。名前は真夏の向日葵を生かす真夏だな。それが一番いい。木々の横の向日葵 そこにだけ光が差してる」

先生や看護師さんたちが笑いながら「いい名前ですね夏がくるたび思い出すか知れません!おめでとうございます!」皆様に祝福され幸せな子。向日葵でなく真夏にしたのは何故か夫に聞く。「あの誇らしげに咲く花は真夏の光があるからだ。勢いある強い真夏。良いだろう‼︎」

私の両親とお義母さん達が乳児室の前で、楽しそうに笑って話したのも名前だったらしく、4人に命名された名も真夏だったらしい。後から知り驚きました。

不思議な事に全員がそれが良いと思い笑香もそれが良いと感じました。汗かきの夫と今日は同じく汗びっしょりの笑香。遠くで泣く声が真夏とわかる。自分の子の声‼︎

眠くなる笑香は8月8日今日は運命の出会いの日と思い出す。笑い声に包まれこれから始まる最高の幸せを予感した!夫に2組みの両親達が笑う。






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