子猫(リトルタイガー)は、真面目君(生徒会長)に食べられる~プロローグ~
これは、高校生のBL小説です。
~子猫は、真面目君(生徒会長)に食べられる~
~プロローグ~
この街には、ヤクザも恐れる暴走族が合った。
暴走族のチームの名前は、トリカブト。
チームに所属している人数は、百人以上と言われている。
トリカブトの猛毒のように麻薬密売にカツアゲに影では、人殺しもしていると言われている危ない暴走族だ。
そんな暴走族の溜まり場に2人の中学生の男の子が現れた。
1人は、金髪の白色の百合の暴走族の特攻服を着ていた。
もう1人は、赤髪のロングヘアーで赤色の薔薇の暴走族の特攻服を着ていた。
「あ~~、なんだ、お前達は~~?
こんなところにガキが来るところでないぞ~~
ガキは、大人しく親のミルクでものんでな~~」
暴走族の一員らしいモヒカン頭の男性が中学生2人に気がついて中学生に近づいてきた。
すると他の暴走族の仲間も中学生に気がつき近づいてきた。
「一応聞いておくが正人をやったは、お前達なのか?」
白色の特攻服を着ている男の子は、暴走族達を睨むように見つめた。
「は~~?
正人って誰だよ。
そんなくずっぽい名前みたいな奴なんか知らないなぁ~~」
スキンヘッドの男性は、小馬鹿にするようにクスクスって笑っていた。
「正人がお前達の販売した麻薬の事を調べていたら闇討ちに会って意識不明の重体なんだよ……
お前達のシンボルのトリカブトの花が落ちていたんだ。
無関係とは、言わないよな……」
赤髪のロングヘアーの男の子は、静かにトリカブトの奴等を睨みながら正人を襲った犯人なのか質問した。
「あ~~思い出したよぉ~~
確か俺達の事をこそこそ嗅ぎ回ってガキのことかよ。
うざかったから皆でタコ殴りにしてやったよ。
いや~~気持ち良かったなぁ~~」
茶髪の男性が思い出したように両手をポンと叩いてその時の事を可笑しそうに笑った。
「そうかよ……」
金髪の男の子は、一瞬で笑っている茶髪の男性を殴り飛ばすとそのままドラム缶に突っ込んだ。
「てめえ、何をしやがる!
俺達トリカブトと解っていてやっているんだろな!」
スキンヘッドの男性は、木刀を持つとそれで金髪の男の子に殴りかかってきた。
赤髪のロングヘアーの男の子は、金髪の男の子を護るように立つ木刀をそのまま頭にうけた。
「ぎゃはは、ざまねえなぁ~~」
スキンヘッドの男性は、これで倒せたと思い高々と笑った。
「こんなの正人の受けた痛みから比べると屁が出るほど軽いよ……」
赤髪のロングヘアーの男の子は、木刀を受けた痛みが何でもなさそうに平然のスキンヘッドの男性を睨んで頭に当たっている木刀を奪い取るようにそのまま木刀を投げ捨てた。
そしてすぐにスキンヘッドの男性の顔を殴ると苦しそうにうずくまった。
「やりやがったな!
殺してやる!」
モヒカンの男性は、懐から小刀を出すと赤髪のロングヘアーの男の子に向かって行き小刀を刺そうとした。
赤髪のロングヘアーの男の子は、モヒカンの持っている小刀ごと相手の指をありえない方向にひねりあげた。
「ぐあ~~指が折れた~~」
モヒカンの男性は、小刀を地面に落とす苦しそうに転げ回った。
「殺そうとしたんだから自分も死ぬ覚悟ができているんだろうな……」
赤髪のロングヘアーの男の子は、小刀を拾うとモヒカンの男性を足で踏みつけて身動きを止めた。
「や、やめろ!」
モヒカンの男性は、赤髪のロングヘアーの男の子の持っている小刀を見て顔が青ざめて慌てた。
赤髪のロングヘアーの男の子は、モヒカンの男性の顔すれすれの横の地面に小刀を刺した。
モヒカンの男性は、小刀で刺されると思っていたのかおしっこをちびり泡を吹いて気絶をした。
「お前達、邪魔だ。
俺がやる!」
トリカブトの暴走族の集まっている中から2メートルは、あるような巨体のマッチョの男性が前に出てきた。
「お願いします、翔さん!
えへへ~~お前ら終わったな。
トリカブトの頭の翔さんに勝てる奴なんかこの世にいないんだよ」
小柄の黒髪のいかにも下っぱの思われる男性は、中学生の男の子達に指を指して小馬鹿にするように見つめた。
「月善、手を出すな。
俺がやる……」
金髪の男の子は、トリカブトの頭の翔と呼ばれる男性に近づけながら翔を自分で倒す事を伝えた。
赤髪のロングヘアーの月善と呼ばれた男の子は、少しだけ後ろに下がった。
金髪の男の子と翔は、互いに睨み合った。
「おらおらおら!」
翔は、金髪の男の子に向かって右手で殴ると次に左手で殴り最後に右足の踵落としを放った。
金髪の男の子は、全て紙一重でかわした。
金髪の男の子は、翔が大技の踵落としを放ったのを見てかわすと同時に翔の腹のど真中に全ての力を込めて殴った。
「なんだ、そのひ弱なパンチはよ。
そんなパンチでは、虫も殺せないぞ。
おら!」
翔は、金髪の男の子のパンチを受けても平然と立っていて殴られたところを右手で軽く叩いた。
翔は、すぐにお返しとばかりに金髪の男の子の顔を殴り飛ばした。
金髪の男の子は、赤髪のロングヘアーの月善と呼ばれた男の子の足元まで吹っ飛ばされた。
「真雪、きついのならば変わってやってもかまわないぞ……」
月善は、金髪の真雪と呼ばれた男の子を見下ろすときついのならば喧嘩を変わる事を提案をした。
「それは、必要がない……」
金髪の真雪と呼ばれた男の子は、翔に殴られて折れた歯を吐き捨てた。
真雪は、翔に近づいて互いに睨むように見つめた。
「おら!そりょ!やっ!どうした、逃げているだけでは、俺に勝てないぞ!」
翔は、真雪に向かって連続でパンチにキックの連打を放った。
真雪は、全て攻撃を紙一重で避けた。
でも真雪は、壁に追い詰められた。
「覚悟しろ。
年貢の納め時だ!
どりゃーーーー!!」
翔は、近くに落ちているコンクリートのついている鉄パイプを拾うとそのまま真雪に鉄パイプで殴りかかってきた。
真雪は、ジャンプして壁から剥き出しになっている鉄の棒を掴んで翔の鉄パイプを避けた。
「くっ、抜けないだと!?」
翔の振り下ろした鉄パイプが壁にめりこんで鉄パイプが抜けなくなった。
真雪は、壁から出ている鉄パイプを掴んでいる鉄パイプを使いさらに高くジャンプをした。
翔の背中の首筋めがけてかかとおとしを放つそのまま翔の顔面が地面にめり込みそのまま翔は、気を失った。
「翔さん!?
よくも翔さんをやりやがったな!
相手は、中学生のガキの2人だ!
こっちが数で勝っているんだ!
一斉に戦ったら負ける理由がねえよ!
やっちまえ!」
トリカブトの暴走族の男性達が一斉に真雪達に襲いかかった。
月善と真雪は、互いに護り合うようにトリカブトの暴走族と戦った。
月善の赤い薔薇模様の特攻服と真雪の白い百合の特攻服を着て戦う姿は、2つの花が舞うように踊って見えて他の人から見たら幻想的だった。
そして戦いが始まって1時間後に戦いが合った場所には、赤い薔薇(月善)と白い百合(真雪)の2つの花が咲いている(立っている)だけだった。
真雪は、トリカブトの頭の翔のうちポケットに入っているトリカブト達がおこなった麻薬の密売記録や犯罪記録の入ったSDカードを出してそれをとった。
「これでトリカブトもおしまいだな。
正人の調べたデータも合わせてトリカブトのおこなった犯罪があからみにでるわけだ。
後は、通報して駆けつけてきた警察にでもまかせたら終わりだ。
色んな奴とやりあってきてダチ達を護っているつもりだった。
でも正人が危ない事をしているって気づけなかった。
ダチを護れなかったのにこんな事をする意味がなくなった……
だからヤンキーは、卒業する」
真雪は、悔しそうに自分の両手を握り締めた。
正人を護れなかったからこんな事をする意味がなくなったと考えた。
「そうだな……そろそろやめ時かも知れないな。
真雪がヤンキーから足を洗うのならば俺もヤンキーでいる意味がなくなったからな……
俺もヤンキーを辞めるよ」
月善も真雪がヤンキーを辞めるのならばヤンキーでいる意味がないと思った。
だからこんなことを辞めると心に決めた。
それから10分後ぐらいに警察官が来た。
正人の調べたトリカブトの犯罪記録とトリカブトの頭の翔の持っていた犯罪記録を警察官に渡した。
この犯罪記録のデータがのおかげでトリカブトの暴走族の奴等が逮捕されてトリカブトが実質的に潰れたことになった。
真雪と月善は、病院にいる意識不明の正人に解決した事を報告した。
真雪は、家に帰る時に川の崖の原っぱで泣いている小学生の男の子を見かけた。
「よう、ガキ、どうしたんだ?」
真雪は、小学生の男の子に話し掛けた。
「っ!?なんでもねぇよ!」
小学生の男の子は、涙を両手で拭いてなんでもないことを伝えた。
「誰かにいじめられたのか?」
真雪は、小学生の男の子がいじめられたと思った。
だからいじめられていたのか確認のために小学生の男の子に質問をした。
「うっ……悪いかよ……
俺がチビとかのろまとかうっとうしいって言って暴力をふるわれていじめるんだよ……
俺は、何も悪いことをしていないのにさ……」
小学生の男の子は、悔しそうに俯いた。
小学生の男の子が自分が何もしていないのに何故こんな思いをするかと思った。
「お前が強くなればいいんだ。
これをやるよ。
これに似合うように強くなれよ」
真雪は、自分の着ている白い百合模様の特攻服を脱ぐと小学生の男の子に特攻服を渡した。
「えっ……?
貰っても良いのかよ。
大切な物だろ」
小学生の男の子は、特攻服をまじまじと見つめると特別な物だと感じて本当に貰っても良いのか質問をした。
「俺には、必要がない物だからな。
お前に使ってもらった方が特攻服も喜ぶよ。
そのかわりにその特攻服に似合うように強くなれよ」
真雪は、乱暴に小学生の男の子の頭を撫でて歯を見せてにって笑い強くなることを提案をした。
「うん、誰よりもお兄さんよりも強くなってみせるからな!」
小学生の男の子は、大きく頷いて誰よりも強くなることを宣言をした。
この小学生の男の子こそ高校生になって一匹狼として恐れられるリトルタイガーの五十嵐美花だったりする。
~つづく~