なくなく、交差点。
「なんで……いっつもこうなるんだ……」
些細な事故や渋滞から愚痴が溢れる。
交差点・α。
彼は嘆いていた。
「テメー! 煽ってんのかぁぁぁ!?」
「そんなことしていない」
「お、何々? ヤっちゃう?」
「もう……青信号なのに何で進まないの??」
実際、最後の呟き声にこそ真実が含まれていたのだろう。
特に原因の無い渋滞。
坂道もなく、青信号の点滅も早い。
なにひとつ、渋滞の原因など無かった。
ただ当事者としてはどうにも解せない。
「………… いや、じゅうぶん働いてるよね??」
交差点αが呟いた。
「大体、おかしいんだよねー……」
というのも、渋滞や事故を避けるべきして開発されたというのに。
ふと見上げただけでも、頭が痛くなるような複雑な標識。
やれ右に曲がって左折だとか。
360℃、Uターンだとかは最早理解しがたい。
だったら……
「○って良いよね……うん。」
通行人など気にもならない。
交差点・○が誕生した。
異世界への扉が閉じた瞬間。
輪廻の輪が産まれたルール。
永久ループのstation。