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第五話
そんな感じで、何人かと付き合ったあと。
…。
恋愛って、これでいいの?
などと、今更ながら思いはじめた。
気持ちいいから付き合う、って、虚しい…。
そんなある日。
高校から帰ろうとする私を、ユウジが呼び止めた。
「ちょっと、付き合ってくれないか?」
した。普通のセックスの気持ちよさ。
「これが用事?」
「なあ」
「なに?」
「俺のこと、なんとも思ってなかったのか?」
「うーん…。そうかもしんない」
「そっか…」
それで、彼の家を出た。
帰り道。涙が出てきた。
なぜだろう?
私は、誰も愛せないのかな?
愛したいな。
向こうからカッコいい男の子が歩いてきた。
なんか、気持ちいい…。
私は、彼に声をかけた。