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第二話

 正直、嫌だ。

 彼といるの。

 だって、さえないんだもん。

 でも…、なんだかわかんないけど、気持ちいいから。


 いるんだよね。一緒に。


 一人で学校から帰ろうとしていると、彼が、クラスで一番キレイってことになってる、エリと一緒にいた。


 二人は手をつないで、どこかに歩いていった。


 …私、ふられたのかな?

 全然悔しくないけど、気持ちよくなれなくなるのかな?


 なんだか、心の奥がキュンとした。



***********


 エリが私に声をかけてきた。

「メグミ!あなた、ユウジと付き合ってるんでしょう?」

「…うん。まあ」

「…あいつのこと、好きなの?」

「別に何とも思ってないけど…」

「…やっぱりか」

 メグミがもぐもぐ言った。

「ただ、気持ちいいだけでしょう?」

「うん」

 沈黙…。

「ユウジに執着、ある?」

 私はエリに思いきって聞いてみた。

「ない」

「私も」

 エリが笑い出した。

「どうしたの?突然、笑い出して」

「じゃあ、あなたに遠慮しなくていいんだね」

「そうか。そうだよね。私もエリに遠慮しなくていいんだ」

「二人で気持ちよくなれれば、それでいいのよね」

「そうそう」

 私たちは笑った。

 問題は解決した。これでまた気持ちよくなれる。よかった。


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