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ミムのガイドの元、俺はアクセスを踏み、ハンドルをさばく。とはいってもかれこれ20分程真っ直ぐな道を走っている。

「なあ。そう言えばさ、これか行くダンジョンってどんな魔物がでるんだい?」

助手席に座っているミムに尋ねる。

「そうですね・・・。初心者エリアならゴブリンとかスライムとか色々ですね。でも大体一匹ずつしかでませんよ。」

うーん。少し不安だな。まあ、でもこの二人(ミムとノゾミ)がいるから死ぬことはないか。

そう言えば俺はあれからどれくらいレベルアップしたのだろうか。確認するか。

ステータス!



氏名:野村(ノムラ) (マコト)

年齢:25

LV:3

体力:250/270

魔力:330/330

能力:①2015年までに製造された乗り物を取り出す能力。及びそれに必要な知識や技術を行使する能力。

※この能力は魔力値には無関係です。

※レベルが上がれば召還可能な物は増えます。

※現在普通免許で運転可能なものが召還できます。

※new!あと1700㌔走行すると中型免許または普通二輪で運転可能なものを召還可能となります。

②言語自動翻訳能力


おお。レベルアップしている。それからあと1700㌔走ると中型免許で運転可能なのが召還できるのか。

てか1700㌔ってこの世界だとどの街と街の距離だ?元の世界だとたしか青森県から福岡県ぐらいが1630㌔ぐらいだった気がする。それよりちょっと長いくらいか。

因みになんでそんなのを知っているかというと俺は最終職歴がバス運転手だったからだ。大型二種取って1ヶ月後にそのルートを二人でしかも一夜で走ったからだ。眠気MAXで高速道路を時速120㌔運転でしたけどね。単純に1人815㌔走破したのだ。あれはもう二度とやりたくない観光の仕事だった。

まあそんなことはどうでもいいか。

そんなかんやで走り始めて一時間半ほどだろうか。


「そろそろつきますよ。」


目的地であるダンジョン。旧ベル鉱山に着いた。人が多くない所で車を降りて返還する。



旧ベル鉱山ダンジョン。200年ほど前までは銅を採掘されていた。周囲には村があったが廃坑された後、自然消滅。入り口は塞がれていたが魔素が過剰に溜まりダンジョン化。以後初心者から中級者までのダンジョンとされ今ではダンジョンの入り口周辺にギルドメンバー向けの店が出来て今に至る。


と地図屋で構内の地図と一緒に買ったガイドブックには書かれていた。

魔素というのは空気中にある成分で人はこれを集めて魔法という形で力を変化させるらしい。


さて俺は入り口前にあるお店で簡易食料、水、地図、寝袋などを買った。二人は既に用意してきていたらしい。そっか。街でも買えたのか。まあいいか。

次に管理事務所で中に入る手続きを済ませる。中で人が死んだら中の魔物の強さとか色々かわる傾向があるのできちんと記録をとるそうだ。今回は三日ほどを、第三層までを予定している旨を伝えた。

入構の許可はすんなりと下りた。装備をもう一度確認して中に入る。




中は思ったより大きいトンネルだった。幅は二車線分ほどで、高さは5㍍ほどだった。だが薄暗い。数㍍置きに松明があるが薄暗い。


中に入って一時間程だろうか。ゴブリンが一匹現れた。視認できると俺はすぐ戦闘態勢に入る。相手は背丈100㎝ほど、体色は緑だろうか。武器として棒状の何かを持っているようだ。

「頑張ってください。」

ミムが応援してくれた。

「wgaaaaa」

相手から接近した。俺の武器である剣を構える。

ゴブリン真っ直ぐ突進。俺直前で避け胴を決める。

ゴブリンは吹っ飛びKOする。泡となりゴブリンの死体は消える。後には何もなくなった。

一分もかからず試合終了となった。


「すごい!さすがノボルさん!」

ミムが自分の事の様に喜んでいる。

なんというかあっけなかった。



それから約6~7時間ほどだろうか。何度か敵と交戦したがミムとノゾミのサポートなしで順調に第一層と二層の間にある安全地帯まで進んだ。

安全地帯は特殊な結界が張ってあるらしく魔物は絶対入って来ない。ダンジョンに入った者は必ずといって良いほどここで休憩や野営をする。


安全地帯には他にだれもいないようだった。ミム曰く最近は珍しくないとか。

俺はキャンピングカーを召還する。

料理はしない。中で簡易食料を食べて、寝袋、ベッドを出して寝る。正直今日は疲れた。


車内の時計で六時になった。二人は既に起きていて外で準備運動していた。


朝食を済ませ再びキャンピングカーを返還。出発した。


歩き始めて15分程しただらうか。前方で複数の叫び声が聞こえた。

「今のは?」

嫌な予感がする。

「!!」

二人はなにか察知したようだ。

「何か来る・・・。人?」

二人は獣人だから俺みたいな人間(ヒューマン)より耳や目がよい。


「「助けてくれー!」」

男女合わせて六人ぐらいが走って来た。

「お前等も逃げろ!魔物が大量発生してやがる!!」

背の高い坊主頭の男が言った。血を流している人を二人おんぶしている。すごい。

てか待て。大量発生?

「説明はあとでするさ!今は逃げな!」

と僧侶風の女性。彼女は荷物持ちなのかといいたくなる程装備を抱えている。

もう1人の剣士風の人も頭から血を流している人をおんぶしているようだ。

「誠!!この人達の言うとおり戻るよ!」

ノゾミがそう言うと俺は逃げてきたチームと一緒に先ほどまで居た安全地帯まで全速力で走った。


無事に安全地帯に戻れた。全員息があがりぜーぜーいっている。ふと振り返ると魔物は見えない壁にぶつかりながら安全地帯(ここ)に入ろうとしている。スライム、ゴブリンその他諸々の魔物がいるようだ。正直、見ていられない。


「ところで一体何があったのですか?」

俺は近くにいた僧侶風の女性に話掛けた。

「わかんねぇ・・・。アタイ達が中ボスの部屋に入ったら中にボスは居なくて代わりに地面からあんな感じに大量に魔物が沸いてきたんだ。」

中ボスというのは一定間隔でいる一つの部屋に主としている魔物の事。原理は不明だが倒しても一定時間ごとに再び現れるらしい。

「それより、薬あるか?アタイ達みんなケガしちまって・・・アタイも魔力切れで体力の限界なんだわ。」

俺は困った時はお互い様ですよといいながらリュックから救急キットを出して処置を、ミムは念の為結界の前で警戒を、ノゾミは安全地帯にある緊急用の転移魔法陣を確認している。開放されているダンジョンの安全地帯には緊急脱出用の転移魔法陣がある。これを使うと入り口の管理事務所まで戻れる。用途が限定されているのは直すのにけっこうお金がかかるとかなんとからしい。


一通り応急処置を終えた。だが痛そうだ。

 さて当たり前だがダンジョンのこれ以上の攻略は中止だ。入り口まで転移魔法陣で戻ろうとするが

「??なんでだろう?作動しない?!」

どうやら理由は不明だが入り口手前の管理事務所の魔法陣と接続が出来ないらしい。

出来ないものは仕方ない。いくら応急処置をしたとはいえ、怪我人は早急に治療されるべきだ。

 というわけで一気に人を運べる車を召還。

目の前・・・[以下省略]

登場したのは皆様お馴染み、トヨタのハイエースワゴンでございます。


今回登場した車について

トヨタ ハイエースワゴン

乗車定員10人。6AT。グランドキャビンというタイプだと全長5,380mm、全幅1,880mm、全高2,285mm。駆動は2WDと4WDの2種類ある。

仕事から遊びまで様々な用途で使われている。特装として幼稚園バスとして使われている場合もある。


※ここ数日の間に主人公の年齢の変更と話を追加しました。是非ごらんください。

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