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夜の詰め所で
ここは街の城塀の詰め所。話は誠がミムとノゾミを軽トラに乗せて街まて来た所まで遡る。
「隊長・・・・今の白いあれって・・・」
若い兵士が上官に確認する。
「ああ。間違いない。異邦人の乗り物だ。すぐに領主様に報告してこい。」
「はっ!」
若い兵士は馬に乗り、領主の館へ走った。異邦人が来たことを。
「異邦人が来るという事はなにかが起きるということだ。」
上官の兵士は空を見上げる。
「近年は戦争もなかった。このまま平和に定年を迎えたかったがそうもいかんのかな・・・どうか神よ。我と我らの同胞をお守りください。」
目をつむり祈る兵士。
誰もこの先何が起きるかわからない。