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お久しぶりです。

朝になったようだ。鳥がチュンチュンいっている。俺は廊下のソファーで寝てしまったようだ。

起きてミムとノゾミのいるであろう部屋にノックして入る。


「よお。おはよう。」


「あ、おはよう。」

「おはようございます。」

二人とも起きていた。


「どうだ?」


「ええ。回復しました 。あの……」


「ん?」


「ノゾミからききました。ここまで運んでくれたって。なんと御礼をいったら……」


「そもそも俺を守る為にけがしたんだ。俺は剣も回復力魔法も使えない。けが人を運ぶしかできなかった。」

俺は無力だった。


「いえ……宿の事も運んでくださったことも……感謝しきれません。貴方は命の恩人です。」


「とにかく回復してよかったよ。」

本当によかった。ただそれだけを思う。


そう色々話してると誰かがノックした。


「失礼します。お三方が昨夜緊急に入場した方ですね?」


この街の兵士だろうか。若い男が入ってきた。


「ああ。そうだよ。」


「怪我された方は回復されたのですね。お見舞い申し上げます。さて、実はお三方。まだ入場審査を終えてませんので今したいのですがよろしいですか?」


そういえば、緊急だから後回しとかなんとかって言ってたな。


「入場審査といっても身分証の確認だけなのですが……」


二人は首に下げている銀色のカードを兵士にみせる。しまった。俺この世界で通用しそうな物をもっていない。どうしよう。

俺が焦った顔をしていると兵士は

「身分証をお持ちでないですか?でしたら金貨一枚で仮許可証を発行します。この街のギルドとかでギルドカードをつくってください。」

なんか察してくれたようだ。やった。

俺はリュックから金貨一枚を取り出して渡す。


「では一枚たしかに頂戴しました。一度詰め所に戻りに書類をとって参ります。ここで暫くお待ちください。」


まっている間に二人にギルドについて色々教えてもらった。


一時間後。さっき兵士が戻ってきた。


「ではこちらが仮許可証です。ギルドカード発行までコレが貴方様の身分証となります。ギルドカード発行の際回収されます。」


「ありがとうございます。」


兵士は一礼すると退出した。


「じゃ、俺はいく。暫くはこの街にいると思う。色々教えてくれてありがとう。」


「ああ。こちらこそありがとう。気をつけて。」

「お気をつけて。」


二人に礼を言われ教会をあとにする。

………あ。そうだ。


昨日は裏口みたいなところから入った。軽トラを回収しなければ。

忘れるところだった。

裏口にまわると軽トラが止めたままだった。

よかった。イタズラはされていないようだ。回収……ってどうすればいいだろう。とりあえず元に戻れと念じる。

すると軽トラは白い光に包まれ粒になって消えていった。

………なぞの感動。


そういえば俺って今どんな物まで召還できるのだろうか。

自分のステータスはステータスと念じるとある程度はわかるらしい。


ステータス!


氏名:野村(ノムラ) (マコト)

年齢:25

LV:1

体力:170/200

魔力:300/300

能力:①2015年までに製造された乗り物を取り出す能力。及びそれに必要な知識や技術を行使する能力。

※この能力は魔力値には無関係です。

※レベルが上がれば召還可能な物は増えます。

※現在普通免許で運転可能なものが召還できます。


②言語自動翻訳能力


おお。できた。だがどれくらい凄いか分からない。



ギルド。そう異世界でお馴染みのギルドだ。この世界のギルドは商人も冒険者向けのも一つの組織しかないのだ。国家の枠を越えた国際組織らしい。

ギルドは個人事業主が加盟する組織だ。ギルドが各個人への仕事の仲介、斡旋とかしてくれる。税金の支払いも報酬から引いといてくれるそうだ。その代わり依頼の料金の数パーセントを差し引くらしい。

 さてここはギルド会館だ。ここで登録してもらう。

中に入ると銀行みたいにカウンターが並んでいる。

新規受付の表示が出ている所に並ぶ。

前の人が終わったようだ。


「次の方どうぞー。」

カウンターのお姉さんに呼ばれる。

「新規登録ですね。ようこそ。ギルド会館へ。仮許可証をこちらにお願いします。それからこちらの用紙に記入をお願いします。」


仮許可証を渡し代わりにA4ぐらいの紙を受け取る。

A4程の紙には氏名、年齢、出生地など記入する欄がある。

とりあえずこんな感じで書いた。



名前 野村誠

年齢 25

出生地 埼玉


これしか書くことがない。シンプルだ。


「確認します……ん?埼玉?」


「あー凄い田舎な所なんでして。ずっと旅をしてたんですが路銀も危なくなり……それで仕事しようかと思いまして。」


適当にごまかす。


「わかりました。では血を一滴この水晶二たらしてください。」 


なんとかなったようだ。

針を渡され俺は指を少し傷つけ血を垂らす。

水晶が青くなった。


「はい。申告されてた事に嘘はないようですね。」

お姉さんは机の上の水晶をみながら何かキーボードみたいのを操作しつつ言った。

一分ほどしたら机から銀色のカードが出てきた。 


「ではこちらがギルドカードです。いかなる理由があろうとも再発行には金貨18枚が必要です。ご注意ください。それから貴方はEランクですので月に四つはそちらのボードに掲示されている依頼を引き受けないと登録抹消となります。ランクアップは依頼数や実績などで自動的にあがります。詳しくはこちらの冊子をご覧ください。ご活躍を期いたします。」


ギルドカードを受け取る。確かに俺のカードだ。名前とか色々かかれている。


「わかりました。ありがとうございます。ところでこの辺で安くてそれなりな宿ってないですか?」


「初心者におすすめな宿でしたら隣のソルト亭がいいですよ。初心者割引もしているそうですから。」


「なるほど。わかりました。本当にありがとうございました。」


これで、身分証をゲットした。やったぜ。

その足でソルト亭に向かう。



あった。出てすぐに看板が見つかった。


入るとカウンターには小学生ぐらいの女の子が店番しているようだ。



「いらっしゃい!!ようこそソルト亭へ!」


「こんにちは。ギルドからお勧めと聞きました。部屋あいてますか?」


「はい!ギルドが勧めると言うとお客さん初心者ですね?ギルドカードの提示願いますー。」


ギルドカードを女の子にみせる。


「はい。確認しましたー。何泊しますかー?」


「とりあえず一週間。いくらですか?」


「金貨三枚でーす。」


「食事は?」


「朝と夕食のおすすめ定食が無料でつきまーす。そのほかは有料ですのでお気をつけください。」


「部屋ってシャワーとかありますか?」


「シャワーはないですねー。でも裏手の川で水浴びが出来ますよー。」


やっぱりシャワーはないのか。一昨日泊まった所もそうだったが風呂とかあるのは王宮とか金持ちの家とかとか。あとは公衆浴場とかしかないようだ。うーむ。残念だ。風呂は1人でゆっくり入る派なのだが。仕方ない。あとで公衆浴場にいくか。


「泊まります。」

金貨三枚出す。


「ではこちらが部屋の鍵です。お部屋は301です。どうぞーごゆっくり。」


俺は鍵を受け取り部屋へと向かう。



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