二
本日二回目の投稿です。
気がつくと小屋みたいな所にいた。室内にはベッドと机があるだけだ。机の上に俺宛の手紙とリュックサックがある。差出人は神だった。内容は謝罪文とこの世界に関する事と地図と金貨100枚が入っていた。
以下の事がわかった。
ここはバルセロ王国の山奥の村はずれにある小屋。
リュックサックはマジックバックといい生物以外なんでも入る。それなりにレアなので取り扱いは注意すべし。
通貨はどこも共通で
銅貨一枚で100円
銀貨一枚で1000円
金貨一枚で10000円
という貨幣価値らしい。
すでに俺は100万円もっているのか。
まあいいや。とにかく移動するか。ここから山道を少し下ると村があるようだ。行ってみよう。
30分ほど歩くと村が見えた。入り口には剣をもった二人の若者がいた。警備兵だろうか。
「旅人か?どっから来た。」
質問された。
「そうだ。東から来た。」
無難に応えとく。
「そうか。ようこそアイル村へ。」
笑顔で言われた。
「宿はあるかな?あるなら場所を教えてくれ。」
「いいがもしかしたら満室かもしれんぞ。近く祭りがあるかな。」
ほう祭りがあるのか。でもとりあえず泊まるところを確保しなければ。
教えてくれた宿にいくと最後の一部屋を押さえることができた。やった。一泊銀貨一枚。朝夕食事つきだ。
時刻をみたら夕方だ。部屋に荷物を置いて食堂へ向かう。途中フロントの前を通ろうとしたら若い犬耳の女性二人が宿屋の女将と揉めているようだ。
「お願いします!納屋でもいいんです!」
「そういわれてもねぇ。」
部屋を確保出来なかったようだ。かわいそうに。最期の一部屋俺が押さえちゃったし。
ふと目が一瞬あう。ん?やな予感。
「ああ!久しぶり!!ここにいたんだ!ねぇお願い。今夜相部屋させて!」
は?なにいってるんだと言おうとしたら急に眠気が………
「ミム。やっぱまずいよ。いくらなんでもあれは。」
「仕方ないでしょ?でも上手く部屋にとまれたじゃない。」
?寝ていたのか?
俺氏はゆっくりと起きあがる。
目の前には二人の女性?がいるようだ。
「「あ!すみませんでした!」」
ん?なんだなんだ?どういうことだと聞くと
背の高い方が
「ごめんなさい。今日どうしても宿泊したくて貴方に催眠魔法をかけさせてもらいました。」
ああ。アノ睡魔はそれね。
「私はミム。冒険者。剣を主に使います。」
背の高い方はミムさんなのね。
「アタイはノゾミ。同じく冒険者で魔法使いさ。」
「俺は野村 誠。旅人だ。」
とりあえず自己紹介をすませる。
「今日は本当にすまない。お詫びとして代金はアタイ達が払うし、旅人さんなら近くの街まで護衛させてくれ。」
………俺は少し考えたがまあよしとしよう。
そもそもこの部屋は五人部屋だから広い。ベッドも沢山ある。
とりあえずまだ食堂が空いているので三人で食事をした。