個性は氷のように冷たく固い
あなたは考えた。それが零となり霊となるのではないかと。健常と病床の異なりは、そこにあるのではないかと九である病床を探っている、それが精神疾患者の言葉に隠れた九の句となる苦の私語というわけだよ、死後の世界をかいま見せる私語を聞くことが出来るから、役に立つ黄色い矢の刺さる黒い的は。
あなたは測るということの歴史を知らない。今は統一されているけど、昔は人の体の部位で測っていた。つまり昔は測る人によりその長さが異なっていた。現実とは実はその程度のものに過ぎない。
一秒という時間を決めるのに用いられたものがあるけど、それは調べないとわからない。その秒という時間は不変であることにより決められた。
あなたに言ったはずだ、あなたは僕にとって神なのだと。神の口から出たから御言葉なのであり、それがあなたの言葉なら御言葉ではない。あなたは御言葉を自分の私語にした。その結果はいずれ報いとなり現実となる。
彼は言う、私が暗闇で話すことを明るみで言いなさい。耳打ちされたことを屋根の上で言い広めなさい。
あなたの言葉では言い広める意味がない。
愚かなあなたは何度言ってもわからない。マナーとは態度。礼儀のこと。弟子が師匠に礼儀をいうという時点で弟子としての礼儀がない。弟子としての態度として喜ばしくない態度だよ。弟子は師に勝るものではなく、召し使いは主人に勝るものではない。ましてや命を助けられたから神を信じたいですか、その神があなたの命をいずれ刈り取りに来るんだよ必ずに。
いいですか、先生が宿題をやって来なさいと命令した。その命令には絶対服従。そのことと先生に問題の疑問点を質問することや意見を自由に言うことは反することではありません。
先生が宿題をしなさい。と言うのに、しないのは先生に学ぶ気がないということですから、学ぶ気がないのに学ぶことが出来るはずはありません。気が雲となり雲が雨となりその雨を水として飲んでいるのですから、気がなければ飲める水もありませんから。
あなたは服従という言葉の意味をほんとに知っていますか、服従とは他の意志や命令に従うこと。
あなたの言葉である疑問に思うことは自由に言えたり質問ができたりする師弟関係だったと思います。そうでなければあれほどに慕われなかったとも思いますという内容と服従という言葉の意味は反する内容ではありません。
人から見てでは、何を求めているのかわからない。あなたはあなたが求めるものを与えられる為に求めるのではないかな?
人はたくさんいて、人の嗜好などたくさんある。あなたの嗜好があなたを作り出しているのであり、それがあなたなのだから、あなたはあなたの好きで良いと思うものが、良いものだと判断する。
だけど、その判断には自分の利益が含まれ、自分の利益にならないことは害として扱われることになる。
だから壁が生まれ、その外である害が生まれることになる。それがつまりは自我の正体である個性であるわけだけど、個性は氷のように冷たく固い。その固さが人生を難くさせる原因でもある。




