表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/43

魂に

 何らかの強い衝撃を感じると、閃光が走るように心の奥で像が映る、それは時に白昼夢となり白日に夢から姿を現わす。


 生きる時も生きる人も生きる所も様々で、見たこともない聞いたこともないものが心に映る。


 これが自分の過去の記憶の断片ではないかと感じるようになったのには理由がある。


 世界はわからないことだらけで、わかないことをわかるようになるために生きていると言っても言い過ぎではない。


 僕はずっと考えてきた、ずっと思ってきた、ずっと感じてきた命の仕組みを解き明かしたい、生きることが好きではない僕が生き続けている訳を知りたい。


 僕という命がある。


 僕はこの命に記された命令。


 僕という命令の秘密が僕が動かしている肉体にある。


 僕という命は譬えるなら電気。


 肉体は機械。


 機械の中に命令というプログラムがあり、プログラムは遺伝子と呼ばれる。


 僕は僕という命を生んだこの世界のプログラムが知りたくて、プログラムを記すプログラム言語の仕組みを解き明かしたいとプログラム言語にあたるものを探し、魔術に辿り着いた。


 魔術は具体と抽象をつなぐ欠けた言語の意味と内容を計算から割り出し補完出来る、それはまるで見えない、聞こえない、感じない魂を象り映す心のプロジェクターを創り上げる設計図であり、取り扱い説明書にあたるものだと、魔術師となった今は感じる。


 この世界に生きるものは、この先に透き通る世界があることを知らない、僕だけが知る透き通る世界があるから僕はまた、生きている濁った世界で、そう感じるのはここに誤解がないなら、彼がそう感じさせているから、彼が感じさせているなら、僕が触れられないあれがそう命じたから。


 感じない異なる言語で魂に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ