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平均な兄、天才な妹  作者: 夜桜
日常編
5/40

5「薄情夫婦が!」




突然ですが我が家“柊家”についてのご紹介。


最初は怪力な母 柊早苗(ひいらぎさなえ)

この時代では珍しくて我が家では普通な一家の大黒柱な女性。

まだそれほど女性の社会的地位が低いにも関わらず私の母はバリバリのキャリアウーマンだったりする。

職業は看護婦(現在の看護師のこと)で仕事大好き人間。

どうやら世話好きなのでこの職業は天職らしい。

夜勤など積極的に行っている超人。

世話好きで看護婦なんだけど何故か家事は全般出来ない。

この間なんて台所が爆発していたもの。

対して私の父 柊真也(ひいらぎしんや)はかなり病弱で一日のほとんどは布団の上の人間。

そのため働くことは出来ず激しい運動も禁止。

唯一の特技は料理。

この間なんて食卓にプロ顔負けのサクサク天ぷらが出てきたもの。




「真也くんの料理凄く美味しい!」

「そう?嬉しいな」

「コツとかないの?」

「早苗さんの美味しいっていう表情を浮かべて作ることかな」

「も、もう!真也くんてば……恥ずかしいよ」

「見ている娘が一番恥ずかしいわ!

この万年新婚夫婦め!!」

何で急に家族紹介なんかしたのかって?

いい年した両親の熱々ぶりから逃避するための時間ですよ!

「そんなに怒ってどうしたの?音葉」

私の怒りに怪訝な表情を浮かべているお母さん。

その隣ではお父さんはキョトンとしている。

この万年新婚夫婦が!

なんで40歳過ぎた今でもラブラブで娘としては恥ずかしい。

2つ上であるはずのお母さんなんてお父さんの前じゃ未だに少女のようにはしゃぐことも度々ある。

お父さんもお母さんを盛大に甘やかすからたちが悪い。




「真也くん、今度温泉に行かない?

友達にペアチケット貰ったの!」

「いいね、行こっか」

「なんでも露天風呂が最高らしいの!」

「へぇ、この食事もいいね」

「うん。だからね……

夫婦で行くから






音葉はお隣でお泊まりね」

「宜しく言わないとね」

「娘を置いていくの!?薄情夫婦が!」


もうやだ、この両親……。

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