表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平均な兄、天才な妹  作者: 夜桜
日常編
4/40

4「……」




西木家と柊家は家が隣同士。

母親同士が仲がよく、聞けば高校からのつきあいらしい。

つまり私の家に帰る道は西木家の方々と一緒で……



留佳先輩とも一緒だったりする。


すなわち今現在無言の気まずい状態。

買い物袋3つを両手で軽々持ちながら私の家に右斜め前をスタスタと歩いている。

無言過ぎて空気が重い!

何でもいいから喋ってよ!!

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

空気重いわ!!

誰でもいいから助けてよ!

「……おい」

「は、はい!」

意外にも口を開けたのは留佳先輩だった。

どのような表情をしているかは分からないけど機嫌を損ねていなかったら幸いだと思う。

「……今朝は留衣が悪かったな」

「へ?」

「あいつ、あの見た目のくせに重いからな……」

呆れたように言う留佳先輩だがたぶん私の方が呆れている。



兄妹揃っていつまで引き摺るの?その話。



さすが兄妹と言うか朝のことを今まで引き摺るなんてそうそうないよ。

「別に気にしてませんよ

いつものことですしもう慣れました」

「……そうか」

顔は見えないけどどことなく留佳先輩の声音は明るく暖かく感じれた。

西木兄妹は基本的に仲がいい。

一人っ子の私にとっては羨ましいこと。






家に着くと留佳先輩に手伝って貰いながらリビングに持っていく。

ここまで付き合ってくれるとは思わず申し訳なさすぎる!

そう思ってお茶を用意しようとするけど留佳先輩はさっさと自分の家に帰ってしまった。

相変わらず素早い行動。

仕方がない(?)ので私は買ったものを全て直していく。

全部直してから思ったことが一つ。

「そう言えば……

何で留佳先輩、商店街に居たのかな?」

商店街は学校でてからでは家まで少しだけ遠回り。

私の記憶が正しければ留佳先輩はなにかを買った様子はなかった。

「……ま、いっか」

さーて、何作ろっかな?





後に留佳先輩に聞くと随分渋い表情をされていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ