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アクセス数=強さだ!!~見てくれる人は神様です~  作者: 雲ノ上
ミラレテン・ハートの世界へようこそ!!
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教えるとは……。(564)

 昨日のアプデが火を着け、ミラハーが普段以上に盛り上がっています!

 私も周りの皆と同じで気持ちが盛り上がっています。小説に書き起こす作業も普段以上に時間が掛からなかった事に驚いているタクです!

 さて、動画では二人で発動させる特級スキルの動画がランキングの上位を全てを占めている状況です。

 今回のアプデは既にネットではセッガの勝利だと言われています。

 VRMMOに限った話ではありませんが、サービスが開始し時間が経つと新規者が増えづらいのが常であります。ですが、今回のアプデの事前告知に力が入っていたのとアプデに合わせて初心者応援キャンペーンをしているようです。

 そして、対策が効果を発揮したのでしょう。昨日だけで新規者が一万人を越えているようです……。

 このミラハーの面白さを共有できる仲間が増える事はミラハー民として、正直に嬉しいですね!

 そもそも、新規者が増えなければゲームは廃れていきます。今後もミラハーが盛り上がっていくようなイベントやキャンペーンに期待ですね!

 さて、今日も楽しいゲームの世界に出発です!






 今日のログインは昨日と違い、ちゃんとホームに出ました。

 さすがに毎回噴水前からホームまで歩くのは大変ですからね!

 さて、ソファーの状況はどうなっているでしょうかね?

 う、うん……。シノちゃんしか居ませんね……。

 昨日の話し合いでフリーフィールドに出て、シノちゃんの戦い方を確認する事に決まりましたのでシノちゃんが居てくれるのは有り難いのですが……。

 二人だけだと会話が無いので大変であります! 彼女以上に自分が人見知りなんじゃないかと思ってしまいます!


「こんばんは」


 あまり大きな声にならないように挨拶を掛けます。

 私の声に少し肩が震えたように感じますが、お互いに親しくないので仕方ないでしょう……。

 過去のミラさんの喋り方は演技で静かさを演出してましたが、シノちゃんは天然で静かであります!

 

「こ、こんばんは……」


 何時もの私ならソファーに座り考え事をする所ですが、今日は座ることなく外に出ますぞ!


「シノちゃん、それじゃ早速だけど戦闘スタイルの確認の為にフィールドに行こう!」


 私の声に素早く立ち上がり、近づいてくる姿は子犬や子猫を彷彿とさせるほどの可愛さがありますね……。思っても声には出しませんけどね!

 ん? もしかしてシノちゃんは私が何時インするか分からない為に、早めに来て待っていたんじゃないかと思いましたが聞く事に迷いがあり聞けませんでした。

 よし! 気持ちを切り替えて、シノちゃんの為に少しでも役に立つことにしましょう!

 私もシンやリコちゃんが居なければ上達など無かったでしょうからね! 

 私が教えてもらった事をシノちゃんに教える事で、ミラハーを盛り上げる事に少しは貢献出来るでしょう。





 フィールドに来ました! しかし人が多いです! 服装から初心者さんであることが分かります!

 さて、最初の方ではモンスと出会える確率が低そうなので少し奥に進むことにします。

 いきなりモンスの取り合いで揉めたりするのは避けたいですからね!


「この辺ではモンスに出会える確率が低そうだね……。

 少し奥に進むけど良いかな?」


 私の提案にシノちゃんは頷いてくれます。

 もし、強いモンスが出てきても私が居るので死ぬ事は無い……はずです!

 

「ところでシノちゃんは戦闘は結構こなしているのかな?」


 モンスを探しながらシノちゃんに問いかけてみます。


「えっと、三回ほどですね……。この武器になってからは一度も戦いをしたことは無いです」


 ふむ、なら最初は私が戦う方がよさそうですね。


「分かったよ。では最初は見学して、次に戦うって事で良いかな?」


 私の後ろを歩くシノちゃんの了解の声を聞き、手頃なモンスを探します。

 五分ほど歩いたところで二十メートル先にウルフを発見したのでこいつで実践です!


「目の前にウルフがいるから、そいつで手本を見せるね。

 スキルが無くても真似る事が出来るし、参考程度に見学しててね。

 あと、もしって時の為に武器は構えていてね」


「は、はい!」


 よし、張り切っていきますか!

 シノちゃんが武器を構えたのを確認したので、ウルフに向かってダッシュで距離を詰めます!

 モンスとの距離が十メートルになったところで鉄球をパージ!

 手に重みを感じたら上の跳躍です。それじゃ一発目いきまっせ!!


「ダブル・インパクト!」


 戦闘態勢が出来上がっていなかったウルフは脳天に鉄球を喰らいヨロヨロしています。

 綺麗に攻撃がヒットしましたし、きっと鳴き方が変わっているでしょうからバックステップを使いシノちゃんの近くに戻ります。


「ウルフは一定以上の攻撃を受けて瀕死になると鳴き方が変わる事は知っている?」


 ウルフの動向を確認しながらシノちゃんに聞いてみます。


「はい! この前シンさんに教えてもらいました!」


 シンに教えてもらってるのなら基本的なことは知ってるでしょうね……。


「了解、終わらせてくるよ」


 再度距離を詰め接近戦をします。ジャストインパクトを使いつつ右フックを脳天にヒットさせて終了にします。

 私たちの武器は接近戦も出来る事を見せるために、最後は右フックを使用しました。

 遠距離攻撃ばかりに思考が偏る事がないようにと考えての事ですよ。

 

「参考になれたかな?」


 ウルフの毛皮を採取しつつ、シノちゃんに確認をします。


「武器の間合いを取るのが難しそうですね……。

 接近戦は得意では無いので、この武器にしたんですけど……」


 なるほどね……。間合いに関しては数をこなして覚えるしかないでしょうね。

 接近戦が苦手なのか……。中距離戦闘をメインに考えていくしかなさそうですね。


「何事も出来ないよりも出来た方が自分の生存確率を上げてくれる。

 防具などを揃えてからでも遅くないから接近戦も覚える事を進めるよ」


 私の説明を真剣な顔で聞く姿は好感が持てますね。


「では次はシノちゃんが実践だね。

 危ないと思ったら手を出すけど、それまでは手出しをしないから頑張ってね」


 それではシノちゃんの戦闘を見学しましょう。

 実は、同じ武器を使う人の戦闘は初めて見るので少し興味があります!

 それでは次の獲物を探しましょう!

 十五分ほど掛かりましたがモンスを発見しました! しかし、今までに見たこと無いモンスです!

 二足歩行の犬です! もしかしてコボルトって奴ではないか? 本来のコボルトはゴブリンの一種で、鉱山に居る事が多いとされている妖精らしいです。日本に来てから二足歩行の犬に変わったそうですよ! は! 豆知識を披露してしまった。と言ってもシンが昔言っていた事を覚えていただけですけどね!

 相手は三匹です。強さが分からないからどうしようか悩みますね……。


「見たことないモンスだけど、どうする?」


 シノちゃんに問いかけると。


「やってみます! もし、駄目だったらお願いします」


 頷いて了解の意を示しておきます。

 では、コボルトさんとの戦闘ですぞ!

 私と同じように駆けて行きます。コボルトまで二十メートルはあるので私も一緒についてきますよ!

 ちゃんと私も戦闘出来る体勢を整えています。いざって時の為です。


「む! 敵か! 我らを白い三連星と知っての事か?

 面白い受けて立つぞ!」


 こいつら喋るぞ! しかも近くで見て分かったんですが……。

 チワワです! 強そうに見えません! しかも三匹とも葉巻を咥えています! 不良犬ですな……。


「ゴメンね! 天に還れ」


 シノちゃん台詞が怖いですぞ!

 モンスまでの距離が十メートルを切り鉄球をパージし私と同じように跳躍からの攻撃をします。

 跳躍からの打ち下ろしを三匹の内、一番手前に居るコボルトにヒットします。

 さて、どうでしょうか?


「くそ! つ、強い……」


 いや、お前らが弱いんだよ! スキルなしのシノちゃんの攻撃だよ、もう少しコボルト頑張って!


「こうなったら我らの奥義を見せてやる! 地獄の門番は何処にでも居るんだぞ!」


 む、何かあるのか? 少し用心をしましょう。

 シノちゃんも警戒しているようですね。


「見よ! ケロベロスだ!」


 三匹の一番右の犬が勝ち誇った顔で威勢良く吼えています。犬ですしね……。

 しかし……。え? 組体操ですかね? 三匹が扇をしています……。

 犬が三匹でケロベロスって安易だし、扇形で奥義ってふざけ過ぎだろ!

 シノちゃんやっていいよ……。

 シノちゃんの顔は見えませんが、雰囲気から呆れているようですね。


「フハハハ! 怖気付いているようだな!

 キャンっ!!」


 今度は一番左の犬が吼えてますが……。

 シノちゃん容赦なく攻撃をしています。犬っころの台詞の途中で横殴りを力いっぱい振りかぶって当ててます!

 三匹を纏めてボウリングが弾ける様に吹き飛んでいきます。

 コボルトの動きが遅くなっているので体力がなくなっているようですね……。


「我らを倒したところで、仲間が仇を取ってくれる……はず。

 見逃すなら今のうちだぞ!」


 もうね、生まれたての子犬のように足がブルブルしてまっせ!

 負け犬の遠吠えって言葉は君たちの為にあるんだろうな……。


「シノちゃん、終了にしましょう!」


 私の言葉の意味を汲み取ってくれたのか、攻撃の手数が一気に増えます。

 例えるなら、乱打でしょうね。距離感覚も良い感じです。

 本来女性の方が空間把握能力は男性よりも高いと言われていますので納得できる事ではありますね。


「キャン! キャーン!」


 絶命するときが五月蝿いモンスですね……。

 とりあえず、シノちゃんの初実践は大勝利になりました!


「シノちゃんはセンスがあるね。

 俺より十分戦えているし、距離感を掴むのが早い! 申し分ないね。

 あとはスキルを取得する事と団体戦を経験することかな」


 お世辞抜きの評価です。この子は将来的に強くなると私の感が訴えています!


「あ、ありがとうございます! 後ろにタクさんが居るって安心感で楽に戦闘が出来ました」


 いい笑顔を見せてくれます。

 とりあえず、今日のコボルトとの戦闘は予想外の出来事でした。

 明日にもメンバーに新しいモンスの確認をしておきますかね。

 アプデでモンスが追加されている可能性もありますから。

 さて、倒したコボルトの毛皮を剥ぎ取る事が出来るか試してみましたが無理でした。

 今日はこれで終了にしますかね……。緊張感から少しつかれました。






 さて、今日は戦闘を教えた事と新しいモンスと戦闘があった事で小説を書こうと思います。

 まだまだモンスの情報が足りてないので調べないと駄目ですね!

 それと、私が教えて居る生徒さんが優秀だってことが少し嬉しく思います。

 私の武器が普及するかもしれないからです! 強いプレイヤーになってくれれば、リザさんの武器の宣伝にもなりますしね。

 今後が楽しみだなぁ。と素直に思えます。

 現在の所持ルックは千九百八十四ルックになりました。では皆さん、また明日お会いしましょう。

 少し話を考えるのに時間が掛かってしまい更新が遅くなりましたね……。次はもう少し早く更新するぞ!(多分) ではではでは。

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