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アクセス数=強さだ!!~見てくれる人は神様です~  作者: 雲ノ上
ミラレテン・ハートの世界へようこそ!!
43/70

つ、強い……。(319)

 最近はフィールドに出ていないですが、良く考えるとPK禁止を約束した一週間の期間は終わっている事を今思い出しているタクです。

 一週間という期間は時間にして結構の日にちがありましたが、気付くと過ぎ去っており早かったなぁとしみじみと思う次第であります。

 最近はリアルの方でも日照時間が短くなり一日が短く感じますね……。

 あとは歳を重ねるにつれて、自分が感じる時間の長さも短くなったなと思う事があります。今年も直ぐに年末になるのですね……。

 他には楽しい事や興味のある事をしているときは時間の流れが早く感じますね。そうです、ミラハーをプレイしている時は時間が過ぎるのが早く感じます。

 さて、今日も楽しいミラハーのゲームの世界へ出発です!






 広い草原が広がっています……。

 ゲーム世界の端なんて無くて、永遠に続いているのではないかと錯覚すほど先が見えませんね……。


 しかし、この前とは違いフィールドに居るプレイヤーの数は疎らになっていますね。

 まぁ、仕方の無い事なのでしょう……。流石に前回と同様にPKが出没するようになったのでフィールドに出るのは戸惑う人も多い事でしょう。


 ん? 今日はホームからの始まりはどうしたんだ! ですって? 

 誰も居なくてですね……、これといって特筆するような出来事が無かったのです! 

 私がソファーに座り考え事をしているだけの姿など誰も喜びませんよね?

 なので、早々にホームを後にしてフィールドに来た次第なのです!

 さて、フィールドに入って直ぐのエリアには、まだプレイヤーは多いですがPKが出始める中ほどまでくると本当に少ないですね……。

 それでも、ソロで行動していればPKは少なからず無いでしょうね。

 ん? なぜ言い切れるかって? それは、PKによってアサシンの称号を取得しようとする場合は相手がPTを組んでおる必要があるからです。

 ただし、この前のように称号の事など関係なく、私怨の場合やアピールとしてPKをするプレイヤーも考えられますが、動画で上げたりすれば叩かれるのが予想できますし、いい事があるとは思えませんね……。

 ですので、私はPKに怯える必要が今のところ無い訳です。

 今日はのんびりとモンスちゃんと戯れたいですね! 

 さてさて、モンスちゃんはどこでしょうかね?


 ん? 遠いけれどハニーベアさんがハチミツが入った壷に顔を突っ込んでいる姿が見えますね……。

 まずは、ベアちゃんをターゲットにしますかね!

 ハチミツに夢中なのか私の武器が届く範囲に入ってもベアちゃんは気付いてません!

 気付かれていないのであれば好都合です! 先制攻撃させてもらいましょう!


「ハチミツに溺れて良い夢見ろよ!!」


 鉄球を四メートルでパージし、上からスキルを使わず叩きつけて上げます!

 壷に突っ込んでいる頭に容赦なく二つの鉄球がヒットします。

 思っていた以上に衝撃が強かったのか、壷が割れて顔が現れます。

 心なしベアちゃんの体が震えていますね……。


「わいの……、わいの楽園がぁぁぁぁ!!

 割れてもうたやんけ! どないしてくれるんじゃー!!」


 攻撃を受けたよりも壷の心配かいな!


「咽るほどのハチミツを集めるのに五年掛かってるんやで!

 この代償は命で償ってもらうでぇぇ!」


 ハチミツってそんなに集めるのが大変だって知らなかったぞ!

 攻撃を受けたよりハチミツの方が優先されるモンスって変わってますよね……。

 ですが、私はこいつを倒すときめたので遠慮無く攻撃しますぞ!


「ジェミニ・シューティングスター!」


 ベアちゃんの目の前でスキルを発動します。

 何時もなら跳んでからスキルを使う事が多い私ですが、相手と対峙した状態で使用です。


「わいだってな! つ、強いモンスやねん!

 こんなところで死ねんわ!!」


 おっふ! ベアちゃんが私の攻撃をガードして防いでいます。

 だが、ラッシュ攻撃を凌げるほどの体力は無かったのでしょうね……。


「わいは……、この戦闘が終わったらハチミツ風呂を実家で窒息するほど堪能するんだ……」


 はい! フラグ頂きました! 

 しかし、ハチミツに浸かると毛皮がべとべとになると思うからお勧めしないよ。

 私の攻撃を辛うじて凌いだけれど、ベアちゃんは真っ白に燃え尽きたって台詞で有名なボクシングアニメの主人公状態になってます……。

 さて、一思いに天に還してあげますかね……。

 スキル使用による体に掛かる負担が消えたので、再度距離を開きスキルでトドメです!


「ダブル・インパクト!」


 ベアちゃんの頭にヒットし戦闘終了です。

 うん、初級スキルがあれば一対一の戦闘なら問題ないですね!

 ただし、ジェミニ・シューティングスターを最初に使ったのは失策だったかもですね……。スキルが終わると動悸などが激しいので咄嗟に次の行動に移れないですから。

 そうなると、最初はダブル・インパクトから使って攻撃を構成すべきでしょうね。そろそろルックに余裕もあるので、攻撃系のスキルを取得するのもありですね!


「いやはや、遠目に見つけたから戦闘を拝見させてもらったが……。

 ソロでも十分戦えるな」


 後ろから声が掛かります! いきなりのことなので声にだして驚きそうになります。

 誰だろうと後ろを振り返るとトールさんと知らない女性が立っています。


「突然声を掛けて申し訳ない! 驚かせるつもりは無かったんだ!」


 私が驚いているのも確認して、慌てて謝ってきます。


「だから、もう少し待とうって言ったのに……」


 隣に居る金髪の女性がトールさんを呆れ顔で見ています。


「そう言うがなシヴ、タイミングは難しいと思うんだ……」


 金髪の女性はシヴさんと言うのですね。

 牛柄のビキニアーマーに大きな戦槌を持っています、トールさんの武器よりは小さいけれど重たそうです!

 しかし、自然と視線が胸に向かってしまいます……。で、デカイ!

 あまり見つめるのは失礼なので、トールさんの話でも聞きますかね……。


「えっと、トールさんどうされたんですか?」


「あ、そうだったな……。遠くでタク君を見つけたから戦闘の仕方などを拝見させてもらったんだよ。

 タク君の武器もハンマーに分類されるし気になってね。

 それにシヴが見たいと言ってだな……」


 なるほど……。


「しかし、初級スキルだけで此処まで来るとは少し無謀だな……。

 そろそろ中級スキルを取得した方がいいな。

 まさか、君がソロで此処で戦闘すると知っていたら、前のアドバイスの時に中級スキルを取得するように言えたのだがね……」


 え? この辺まで初級スキルで進むプレイヤーってもしかして私しか居ないのですかね?

 もしかしたら、中級くらいのスキルを持っていても勝てない相手に出くわす可能性があるって事ですか!


「トールは説明が下手なのよ! だからPTメンバーも集まらないのよ。

 それに髭は剃って何時も言ってるでしょ……。

 唯でさえ、顔が怖いのに少しは優しそうに見えるように努力しなきゃ!」


 シヴさんに言われてトールさんが萎縮している姿はギャップがありますね!


「なるほど……。

 中級スキルを取得出来るくらいのルックは貯まっているので、早速戻ったらスキルを増やすようにします」


 シヴさんに言われているトールさんが可哀想なので話題を戻しましょう!


「その方がいいね。

 PTで戦う内はスキルの取得が遅れがちになるから、意識した方がいいね。

 いざと言う時に戦えないって事もありえるからね」


 やはり、トールさんは顔で損をしている人だな……。

 もしくは、男同士だと話しやすいのかもしれないですね。


「トール! ハニーベアが近づいて来るわ。

 あ! そうだ、一発中級のスキルで倒して見せてあげたらどう?」


 話に夢中になっているとモンスが近づいて居た事に気付きませんでした!


「お! そうだな!

 タク君、見てなさい!」


 トールさんが一人でベアちゃんに近づいていきます。

 モンスの方はすでに戦闘態勢に入ってますが、トールさんはまだ武器さえ構えていません!


「武器を構えないなんて、危ないですよ!」


 咄嗟に声を出してしまいます。


「大丈夫よ、彼は強いから……」


 シヴさんは信頼しているようですね!

 とうとう、トールさんとベアの距離が殆どなくなります。

 トールさんは徐に武器を構えますが、攻撃に移ろうとしません!

 ベアはチャンスと思ったのか、右手でトールさんを殴ります。


「だ、大丈夫なんですか?

 攻撃貰ってますよ!」


「大丈夫よ、バーサーカー状態になっているから少しくらいの攻撃ではどうにもならないわ」


 シヴさんは落ち着いています。


「ジャイアント・キリングゥゥゥゥゥゥ!!!」


 トールさんがスキル名を叫びながらベアに見た目普通と変わらない横殴りをベアの体にヒットさせます。

 攻撃を喰らったベアは、これと言って変化は起きているようには見えないです……。

 トールさんはベアが生きているのに振り返りこちらに歩き出しています。

 え? どう言うことですか! まだ敵は生きていますよ!

 

「終わったぞ……」


 トールさんが元の位置に戻ってくると……。


 ドォガァァァーーーーーーーン!!!!


 爆風と衝撃と衝撃音が当たりに広がります!

 へ? 何が起きたの?

 ベアが凄い勢いで遠くに吹き飛んでいます!

 つ、強い……。


「俺の中級スキルでカウンター系の技だな……。

 相手の一撃を貰うのが発動条件に必須、特殊な中級スキルだね」


 ほうほう、攻撃力が高いのに条件のせいで中級のスキルなのですね。

 しかし、トールさんは凄いですね!


「もっと、普通の中級スキルを使いなさいよ!

 参考にならないでしょうが!」


 シヴさんに怒られています……。

 この後、シヴさんが中級のスキルを幾つか私に見せてくれましたが……、その間トールさんは寂しそうにしてました。

 あと、トールさんがボソッと『格好いいスキルをだな……みせたかったんだよ……』と呟いていたのが印象に残りましたね……。

 今日はホームに戻ってから、スキルを買いに行こうと思っていましたが、時間的に遅くなっていたので明日に見送る事にしました。






 さて、今日は久々の戦闘をしましたし小説は戦闘について書こうと思います。

 それと、中級スキルについても触れていこうと思います。

 所持ルックは二千九百八十ルックになりました。では皆さん、また明日お会いしましょう。

 お待たせしました! トールさんとシヴさんは今後も出てくる予定です! 他に過去の話で出てきたキャラで出して欲しい人が居たら感想いただけたら、話を考えます! ではではでは

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