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レスト -只今より、10分間休憩時間時間を頂きます。次の開演はー

 王覇の力どころか感情が全てない、使い物にならないアナタとは違って、ね

 枢が廊下で言った言葉と、魔女が、

 行きますよ!! わたしは『楽』を犠牲に———!

 と言い放ったのは、図って同じタイミングであった。偶然ではなく、読み通り。これで真刃は封じた。わたしが宮犠連慈先輩の名を出し貴矢の気を引かせ、その間に真刃と貴矢の仲を引き裂く。木偶人形の手助けもあって割と楽に出来た。やるべき事は終わったから、この劇も休憩に入らないと。

「犠牲に、しません」

 魔女は、風前燈は、あっさり手を引いた。

「は!? な、なにっ!?」

 たった今まで本気だったのに、もう興が冷めたのか? けれど、もうという程時間は過ぎていない。戦おうと瞬間的に思って、刹那的に止めた。魔女の心変わりの意味が想像にも及ばない。

「んん。やめます。やめときます。無駄に感情消費したくないですから。まぁ貴矢さんの力は興味ありましたけど、またの機会にしときます」

「……」

 数瞬前とセリフが完全に相反する。やはり不合理の塊。人間には付いていけない思考回路だ。燈は再びベットに座ると貴矢を見上げ、気だるいそうにする。

「んん、何ですか貴矢さん。やっぱり殺し合いたかったですか。だったらすみませんね。お詫びに王以外なら何でも答えるんで、許して下さいよ」

 赦しを乞う者の態度では断じてなかったが、今はそれをとやかく言及している場合ではない。王以外なら、何でも聞いていいらしいのだ。願ってもいないチャンスである。ではまず一番気になる……

「風前燈、何故お前は宮犠連慈先輩を知っている?」

 ああー、それですかーと言いつつベットに横になる魔女。本当に答える気があるのだろうか。ベットの上で足を組み、腕を投げだし面倒くさいそうに呟く。

「昔保健室に来た時、一緒に喋ったんですよ」

「昔此処に来た!?」

 聞き捨てならない。先輩が僕たちの前から姿を眩ました後この学校に立ち寄ったのか、この王河高校から聖玉高校に来たのかは分からないが、どちらにしろ僕はあの先輩の系譜を辿っていることになる。そんな悪い縁みたいなモノがあるなんて。

「ちなみに、いつ頃なんだ。先輩が来たのは?」

 実際知りたい訳でもないが、会話の種として尋ねる。

「んー。去年のー……忘れましたけど、去年であることは間違い無いですね」

 去年か。なら行方知らずになってから先輩は此処にたちよったのか。

「ん、貴矢さん。悪いですがわたし、眠たくなってきました。なので質問は次でラストです」

「……自由過ぎるな……」

 聞きたい事はまだ山ほどある。僕と真刃の苗字をしっていたわけ。恐らく先輩から聞いたのだろうが、王覇の欠片についてを情報をどこで手に入れたのか。何故何でもしっているのか……等々。しかしどれも聞いた所で事件に何の繋がりも無い。魔女のインパクトが強すぎて忘れていたが、僕は事件について聞くために保健室を訪れたのだ。事件に直結する事を聞かないと。……ならば、自分でも調べようと思っていたのだが、丁度いい機会だからここで解決しよう。

「事件の被害者たちの関係を、教えてくれ」

 猛は何の関連もないといあったが、彼が見落としているナニカがある可能性もある。僕としてはそのナニカに賭けたい。ナニカが分かれば、飛躍的に解決に向かう気がする。気がするだけだが。さて、魔女の返答は……

「んん、それですか。えーっと、確かあの人たちは……」

 天井を見つめ、思案するように伝えられたのは……

 

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