浮気?、憧れ?、そして願望へ!
何で俺なんだ?
何で俺なんだ?
(゜Д゜)ハイ?
多分奴の友人関係じゃ目的の場所から俺が一番遠い所に住んでるんだと思うんだが?、他の連中は断ったって言ってたし…。
流石に考えちまう、奴はまだ良いよ往復走っても240kmだから、俺は更にプラスの120kmの計360kmを走る事に為る、俺が乗るGRは初期型らしくて俺が3人目のオーナーだと言ってたし、メーターが正しいとすれば走行距離は現在60000kmを優に超え70000km近い…。
少し前の日の事だが親父さん曰く…。
「空冷2stなんてどのメーカーのエンジンも大して変わらん!」
スズキの古いサービスマニュアルを貰った…。
「エンジンの具合を見てやるよ!」
親父さんはそう言うと長尺のドライバーの先端をエンジンに当て、グリップを耳に押し当てた。
「クランクから異音無いからまだまだ行ける、唯、走行距離が距離だから今から言う所だけは換えて置け、自分で交換してみろ嫌なら金取るからな、それ位の部品は自分で交換しろ直し方はそのマニュアルに載ってるからシッカリ読むんだぞ!」
何ををしてるのか聞いたら他の音に惑わされずエンジン内部が発てる音を聞くんだと、本当にエンジンが訴えてる不具合を是で聞く事が出来ると、最初は俺も判らなかったが繰り返し聞く事で先端を当てる場所を変える事で見えない筈の場所、その部品が如何動いてるか発てる音の意味が解る迄には随分時間は掛かったのだが…。
話が逸れましたね、メンテはしていたが長距離には不安が有る、小さな原付で日帰りの長距離、かなり古い車体な事も在り未だ答を出せずに居て三日が経ち奴から催促の連絡が在る、断ろうとしたんだ…。
「ヤッパリ止めとくよ。」
「何でだ?」
「俺のバイクかなり古くて距離も走ってるから、途中でトラブル有ると帰って来れなくなるだろ?」
「何だそんな事かよ!」
奴が電話の向こうで笑ってる、バイクで旅行みたいな物で行って見たいのは山々なんだが…。
「こっちの気も知らないで何で笑ってんだよ!」
返す言葉は大声に為っていた。
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
「悪い、悪い。」
電話の向こうから笑いながら答えが返って来た。
「それじゃあ、安心して走れるんなら良いんだな?、それならお前行けるのか?」
「だから何言ってんだ!、だから俺のバイクじゃ無理だって言っただろ!」
٩(๑òωó๑)۶
だが電話の向こうで奴は笑ってる、ホントにコッチの気を逆撫でしやがる!。
暫し笑い終え奴が口を開く…。
「ならバイクはこっちで用意するよ兄貴が使ってたバイクが有るんだ、去年まで兄貴が乗ってたし今は調子が悪く為らない様に時々俺が使ってるが調子良いから大丈夫だぞ?」
バイクを用意するって言われても古いバイクだろ、だったら条件は大して変わらんだろ?。
でも多少気になり話を聞いて見る事にした、何故そんな事まで言って来るのかも気に為るし…。
「そんな断り文句言うやつ初めてだ、ただ遠いからってみんな言ったからな。」
奴が声を掛けた友人達は皆が一様に遠いからと断ったらしい。
「バイクが古くて故障が云々言って断ったのはお前が初めてだよ!」
そう返答を返されるが、古い車種だと不安は付きまとう。
「バイクの車種は何なんだよ?」
「俺はMBXだぞ?」
奴は最新型のHONDAじゃないか!、そんなのに古いバイクで付いて行けるのか?、逆に不安が増す…。
「だから俺は何に乗るんだよ?」
そう少し強めに言ったんだが…。
「少し古いが大丈夫だって!、見たら納得するのか?、そんなに心配なら明日バイクを見に来いよ、そっちの学校から俺の家まで20分位だから道案内に途中まで行くよ。」
待ち合わせ場所と時間確認し電話を切った。
もう授業処じゃ無かった、毎日では無いが半径60km圏内の知っている範囲しか走った事が無い、だから長距離を走る事になるなら余計に車両の状態に不安が在る、奴が車種を言えば判断の材料になるんだが笑って答えない、見れば解ると…。
(。ŏ﹏ŏ)?
途中で止まったら?、故障してしまったら?、親父さんに貰ったSUZUKIのマニュアルは隅々まで読み、其れを参考にGRのメンテはしてる。
逆に其れこそ何かトラブルが起きても大概の事の対応は出来る、ならいっその事GRで行ってしまうか?、と思い始めてた。
色々思案して授業など全く頭に入らず全ての授業も終わり放課後に為る、不安と期待が混じる中GRで待ち合わせ場所に向かうと奴は其処に居た、確かに新型のHONDAのMBXで…、でもダルダルに弛んだチェーンを見た瞬間にコイツメンテして無いな…、そんな奴に調子が良いって言われても…、ホントに大丈夫なのか?、更に重なって行く不安…。
( 一一)…
「行こう!」
そう短くだけ言って走り出す奴の後を付いて行く、程無く奴の家に到着しGRを停める。
「こっちの納屋の中に在る。」
と言われ後を付いて行く。
「兄貴に電話して許可はとって置いたから!」
言い終わると納屋の戸を開ける、其処には薄っすらと埃を被った赤いバイクが置かれていた。
「貸すだけだからな!」
後ろから追撃の声がする。
生活圏内以外の処へ行くのは何時も不安が伴いますが期待も同居します、バイクは其れを実現して呉れる、書いている内に小僧の頃に時間が巻き戻った気がする…。
\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
さて購入パーツにガスケット無いぞと思った方、圧縮上げるのに割れ剝げ損傷無ければ再使用します、水冷は厚みが有るので更に有効、ヘッド側のカーボンもプラグが綺麗に焼けていれば其の儘にしています、再使用で更に潰れるガスケットと堆積カーボン、その分だけ圧縮が上がりトルクアップ!、気の性かもしれないが?、俺の乗った圧縮比の低い当時のYAMAHA車に適応してました…。
(* ̄▽ ̄)フフフッ♪
ですが圧縮比の高いHONNDAはガスケット割れしますので交換必須、同社の或るエンジンはシリンダーとヘッド其の侭でクランクでストローク量を稼ぎ排気量とトルクアップしたのは良いんだが、結局耐え切れずガスケット割れしてリコール…、対策品のガスケット交換に廻ったけど…、それでもまた割れた…、俺の時間と労力は…。
( ノД`)シクシク…
「貸すだけだからな!」