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「行ってきます!」  (≧▽≦)!

ド田舎の高校に入学した一人の男子高校生、モテる要素も無い、まだ特技も趣味も無い、何の特徴も無いクラスに居るモブ其れが俺。

挿絵(By みてみん)「行ってきます!」

 (≧▽≦)!

 そう言って自転車のペダルを漕ぎ出した、片道15㌔程先の高校迄進むのだが兎に角気が重い、今日は高校への初日の通学日で確かに15㌔程は距離自体は大した事は無いのだが、入組んだ海岸線の道は右に左と延々とコーナーが続く、オマケに結構アップダウンが有るんだよな…。

 ( ノД`)シクシク…


 家の前は漁船が停泊する漁港で其の傍から自転車に乗って学校に通う、ド田舎の高校に入学した一人の男子高校生は如何見てもモテる要素は全く無いと言うより不細工だし、特技も趣味も無く何の特徴も無く何処のクラスに必ずも居るモブそんなのが俺、過疎寸前のド田舎だから勿論電車も気動車などありゃしない、唯一の交通機関は始発が7:30、次発は9:20、最終が18:15着のバス公共機関は其れだけ、朝の部活も夕方迄部活を終えた後もアップダウンし入組んだ海岸線を自転車で通学するしかないのだが、勿論帰宅部の俺は其の縛りは受けないが共働きで帰りの遅い両親、未だ小学生高学年の弟と入学したばかりの妹が居て家の雑用掛り要するに夕食等が俺の仕事なんだが、家は裕福じゃ無いし共働きして俺達子供の面倒見て呉れてるから負担を避けて自転車で通う、そう今日は俺の誕生日を恨みつつ高校生活が始まったんだ。


 なぜ誕生日を恨むのかって?、お気づきの方も居られるでしょうが原付は16歳で免許が取れますよね…、免許修得出来れば原付限定だけれどもバイク通学が認められるんですよ、是地区に在る高校は他校も同じ条件、4月生まれの同級生は直ぐに免許取って学校の許可の下りる迄の最初の僅か数週間だけ、自転車か仕事に向かう家族や親戚に車で送って貰って高校生活が始まる、でも俺は冬の知らせが来る迄…。

(´;ω;`)ウゥゥ


 そんな風に何の特筆する事も無い学校生活を送り夏が過ぎた頃、学校の駐輪場には楽に乗れて女子生徒もスカートを気にせず乗れるし、男子生徒もアクセル開けるだけで走るしブレーキも自転車と同じ何でスクーターばかりが並び、ミッション付は数える程しか無い大体そう言うバイクは親戚など高校卒業した先輩達が使ってた古いお下がり、俺も速く楽に通いたい見栄え何て如何でも良い、走って呉れれば良いんだ、此処で起きる事象を先日洗礼を受けて懲りた。

( ノД`)シクシク…


 此処にはトンデモナイ物が夏にはやって来る、そんな中ではペダルを漕いでも進まないから押して進む事に為る、全身びしょ濡れだし石が飛んできて当るとホントに痛い、そんな思いをしたから格好悪かろうが多少古くても走って呉れれば良い、動力の付いた物で通いたい…。


 季節は漸く変わり雪が舞う頃まで待った…、実際は(あられ)で上京するまで雪と思ってましたが…。

 ( ゜д゜)ユキ?アラレ?

 漸く免許を取って自転車通学からやっと解放されたんです、しかし此れがこの先の俺の人生が変わった瞬間と言える出来事に成るとは、今思えば此の時だったのを未だ当の本人も気付いて居りません。


 初めて手にした中古とも言えないお下がりの、ヤマハの50㏄、卒業した従兄が車へシフトしたのとかなりの年季物で乗り手が居ないからと納屋で埃を被ってたのをタダ同然で手に入れ、YAMAHA製の小さな小さな50ccで俺のバイク生活は始まった。

 (∩´∀`)∩ヤッタ!


 スタートしたのは良かったのですが是がまた遅い…。

 (。´・ω・)コンナモノカ?

 加速で踏ん張っても友人のスクーターに置いてきぼり喰らうし、ふと疑問に思う何で出もしない90㎞なんて速度がメーターに刻まれてるんだ?、其の方がカッコイイからかな?、まあ何はともあれ通学が楽に成ったから良いか!、と思いつつ日々は過ぎて無事2年へ進級した。

 (* ̄▽ ̄)フフフッ♪


 クラスの男子生徒は卒業したらどの車に乗るかで一色、幼少から車が大好きな俺もその輪の中に入って卒業して買う車のメーカーは?、車種は?、性能や見た目のカッコ良さなど喧々諤々の時間が過ぎて行く、此の地では道が渋滞する事も無いし全て車で事が足りる、だからバイクは必要が無いし持ってる人もいない、在っても駐在さんのゴキバイ、郵政カブ、山の手入れに山道を登るCD50かK50位で高校へ通学用の足以上の存在価値が此処には無いんですよね…。


 オイオイ何でバイクの話に為って無いのか?って突っ込み入れたく為ってますよね。

 もう直ぐ始まりますのでもう少々御付き合い下さい。


 遅いYAMAHA製50cc、その遅い事に疑問抱かず過ごす内は楽に通学する道具位にしか思って居ませんで、早く免許取って車に乗りたいとの思いで一杯だった私に友人が声を掛けきた。

 スクーター<タクト>を今度入学する妹に譲り中古でミッション付を買ったと言う話、俺は今更面倒なミッション付をなぜ買うのかな?、そう俺が思っているのを見透かした様に。

「納車されたら見せてやるから楽しみにしてろ!」

 と自慢げに言い残し、帰って行ったのです。


 数日が経ちその日が来ました、元々バイクに興味が無かったのも在って面倒に思いつつ駐輪場に足を運んだのが運の付き、嫌、俺が変わった瞬間だった。

 黒い大柄なのにスリムな車体、水冷の黒いエンジンに渦巻きのキャストホイール、タンクからテールカウル迄伸びた濃淡の二色のブルーのライン、俺の見慣れたシルバーの空冷のエンジンに少しラメがかった薄い紫色の車体とは全くの別物、其れしか見ていなかった俺には衝撃的過ぎた、俺と同じ年代を過ごした方ならもう判って居るでしょう<RZ50>、バイクに全く興味が無かった、車のカタログしか見る事も無かった、そんな高校生活を過ごしてた俺は頭を撃ち抜かれた様な衝撃を受けて仕舞う。


 第一印象は本当に速そう、是って本当に原付なの?。

 (・・?


 今思えばその時の私は、周りから見ていたら多分アホ面晒して居たんでしょうね~、さて此処から如何やってバイクに洗脳されて行くのか、此のアホ面した田舎者が何故上京する事に為るのか?、そして如何なって行くのかを書き改めて行ければと思って居ます。


 誰かの目に留まれば幸いです。

アホ面した田舎者が何故上京する事に為るのか?

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