ゴメンと言わない
描いた夢の話
とうとう聞けずに遠くの街へと出かけていった
もっと詳しく聞きたかったのに
僕の知らない街へ
かえって、知らないほうがいいのかな、と
何度もそう思っては
悲しみがココロいっぱいに広がりを見せても
涙さえ出てこない
「わがままばかり言ってゴメンね」
キミの僕に対する最上級のやさしさ
責めたりしない
ダメな理由はこの僕でも分かっているから
キミがやがて手にする幸せの数を
僕はいっしょになって数えることはできないけど
その代わりに
たくさんの幸せ、願うこと
僕にはできるから
「ゴメン」という言葉
ここでは使わないでおこう
きっとキミも分かってくれるはず
夕焼けに照らされた僕の頬にも
涙の跡は映らないはずだから