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異界奇行---俺にはキツスギル!  作者: kenken@


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96/162

あぁ変わらない。


 唯の。

 スライムは。

 まぁ初心者の好敵手。


初心者のラビリンス内で。


 はぁ~、ヤッパリここも。

 最初の地下1階が広いのかなぁ?。


最後の一口分の御菓子を手に。 

通路に壁に寄り掛かり、床に腰かけながらの独り言。


 ここまでで、真っすぐな通路に幾つもの部屋でしょ。

 え~と!スライムを30匹以上は倒したけど。

 つまり、、通路には30部屋は有ったって事だよね。

 でだけど、、うぅ~収穫はゼロかぁ、、。

 宝箱も、、魔石も無し!あぁ~今日はツイてないかもなあ。


そして。

残りの甘い御菓子を口に放り込み、モグモグと味わい。

首を横にして、通路の奥、、先を覗き込みながら。

此処まで使った魔力の事を考えた。


 「灯り」に「清浄」でしょ、、後は「清水」にも使って。

 あぁ~銃のマガジンの補給もだ!、ここまでで、え~と6かな。

 意外と使っちゃうんだよなぁ。

 マガジンの補給が1回3でしょ、、、うぅ~。

 これだと、あと何回補給する事か?。


右手の中に出したfn1910を見詰めながら考え事をしていた。

コレって便利だけど、意外と縛りが有るなァ。

まぁ普通は10マガジン、300発を使う事何て無いだろうけど。

もしもの事を考えて、行かないと駄目かなぁ?。


 まあ、、そんな事は起こらないだろうけども。

 、、フフフッ、、。

 魔法弾の威力を上げたら。

 結構ヤバい事になるんだけど。

 

さてと、、今の時間はどうかな?。


 まだまだ、午前中かい!、まあ~この「時の魔道具」の表示も。

 アバウトに6分割で分る程度だからなぁ。

 たぶん昼の時間までもう少しだと思うけど。

 位階上げと、宝箱の御宝を探しに先へ進むかなぁ。


 よ~し!直ぐに行くからな!待ってろよ俺の宝箱達!。


自分に気合を入れて通路で立ち上がると。

横の壁に立ててあった木の棒を左手に持って歩き出す。

すると、1分も歩かないうちに。

歩き出してすぐに、また部屋の入口が見えて来たヨ。


 ホントにここは部屋が多いなぁ。

 休憩明けの1か所目だ!さぁ待ってろよ、俺の宝箱!。


通路から部屋を覗くと、スライムが1匹部屋の真ん中にいるよ。

コレは今までと変わる事の無い風景だ。


 くぅ~!またスライム1匹かよ。

 ホントに何にも無い部屋ばっかりだな。

 

愚痴を言いつつ、右手にfn1910を構えて照準を合わせる。 

パシュ!。

軽い発射音が響いてから、パン!と破裂音が続くよ。


 それにしても、この光景は何回見ても、、ヤバいよなぁ。

 スライムがこんなに見事に飛び散るなんてさ。

 ははぁ~、また部屋中にこびり付いてるし。


 ん?!。


スライムが居た場所に、小さな木箱がポツンと置かれているよ。


 おっ!。お~~~!。

 やったぁ~!。あれは、、初宝箱じゃないの~!。

 でも?、、また小さい木箱かい!。

 あれかぁ~!。

 前の中身は、、銅の小さな塊だったからなぁ~。

 あんまり期待はシナイでおこうか?。


小部屋に入り、真ん中の所の木箱を手に持った。


 コレも軽いんだな、まあ小さいし当たり前か。

 さてと宝箱を開けますか。

 何が出るかなぁ~?何が出るかなぁ~?。

 良い物が出てよ!お願い!。


ゆっくりと木箱の上蓋を開いて行くと。

見えて来た箱の中は、、。

真っ暗で何も見えないよ?あれ?。


 この前の木箱は、、こんなじゃ無かったよなぁ?。

 うぅ~何でなの?。


あぁコレって、もしかして魔法袋と同じって事かな?。

箱の中に、、自分の手を入れて。

暗闇の中から物を取り出せって事なの?。


黒い色の、、木箱の中を覗き込んで尻込みをしてしまう。

それって、、物凄く怖いんですけど!!。


 くぅ~!マジかよ!。

 この中に俺の手を突っ込むの?うあぁ~~マジか。

 くぅ嫌だけど。

 御宝の為!御宝の為!御宝の為!。


意を決して木箱の中に右手を差し込むと。

なんと!右腕の肘の手前までが、ス~ッと消えていった。

小さな木箱だよ、、信じられないよ。


 何でコンナに木箱の中が深いんだよ!。

 余計に怖いジャンか!。

 おっ!。

 底に付いたけど、、コレは?。

 何も無い気がするんですけど、はあ?。


箱の中で。

手をクルクルと何かを探すように動かしてみると。

コツンと指先に何かが当たった!。


 痛ッ!。

 なにか硬い物に当たったな!ん、これか?。

 う~~!。

 なんだかこの感触に心当たりが有るんだけどなぁ。

 そんな事は無いよなァ。


その硬い物を手に握り、木箱から腕を抜く。

さて宝箱の中身は何だったのか!。


 あ~~~~!。

 なんでコレなんだよ!もう、可笑しいでしょ!。


心当たりが有った物、、。

引き抜いた手の平の上に有る物は。


 もう!これで2個目じゃんか!。

 くぅ~~!もう次に行く!次々!。


文句を言いつつ。

ポーチに仕舞い込んだ物は、銅の塊ですね!。



部屋を出て行く足取りはドスドスと荒い!。

まあここは岩の通路だし、そんな音はしないけどね。

それからも小部屋を攻略しつつ。

スライムを吹き飛ばしつつ進んで行くけど。

2個目の宝箱を見る事は無く。

御昼の食事の時間になってしまった。


 あ~もう、あっと言う間に昼になっちゃったよ。

 この「時の魔道具」ホントに時間が合ってるの?。

 それにだよ!なんで良い物が出ないかなぁ。


また、通路の床に腰かけて。

腰のポーチから麻袋を取り出し。

その中から串焼きの包みを取り出した。

朝買ったのに、まだ暖かくて良い匂いがするよ。

それとだよ。

この前に飲んだペットボトルの空を利用して。

昨日の夜に、宿の洗面所で水を入れてたのを思い出したよ。


 へへ!小道具の再利用で魔力の節約を考えてたんだ。

 これ、今頃思い出したよ、うん!これは便利便利。

 でも透明なペットは、人前では出せないかな?。

 ここには無い物だよなぁ。


そんな事を考えながら。

まだ暖かい串焼きの肉を1つ口に入れて。

モグモグと思いの外柔らかい肉を噛んで味わっていると。

口の中で塩味の後に、、。

ヒリッと、、ピリッと、、グワッと舌に強烈な刺激が!


 うぅ~!何だこれ、辛くて舌に来る!!。

 あぁ~~~!。

 つぅ~~~~んと鼻に痛みが抜けるぅ~!。

 くぅ~~!。

 はぁ~はぁ~はぁ。

 何だよこれ?メチャ強烈じゃん! 


 見た目はそんなに変わらないから食べちゃったけど。

 コレが「奴」って事なのかな?。

 凄いな!。


舌と鼻に抜ける刺激が強烈で涙が出そうだよ。

はぁ~~唐辛子粉と刻みワサビのミックス串焼きだね。

確かに美味しいけど、、。

俺にはかなりキツイなぁ。


ペットボトルの水をガブ飲みしながら。

最初の1本の串焼きを食べきったよ。

お腹が減ってたから2本目も食べたけどさ、、。

「奴」が体に効き過ぎて、残りの1本は宿に持ち帰りだね。

う~んコレは何時かの、、夜食かな。

唯の串焼きで思わぬダメージを舌と鼻に受けてしまい。

ラビリンスの通路の床に体を横にして休んだよ。


 はぁ!それにしても「奴」は1本で効いたなァ。

 今度、屋台の店主に言ってみるかなぁ。

 あれ、香辛料と辛みの調整を客に聞いた方が良いってさ。

 普通は俺みたいな反応が多いでしょう?。


店主は。

意外と売れてるって言ってたけど、ホントかなぁ。

俺、、騙されて無いかなぁ。

 

 此処の通路。

 魔物が出なくて良かったよなぁ!。

 別のラビリンスだったら。

 通路で休憩とか出来るのかな。

 俺みたいにコンナ所で、、寝てたら。

 どうなってしまう事かねぇ。

 はぁ。


「時の魔道具」を通路に置いて。

木の棒の「灯り」が良く当たるようにしておく。


 午後の表示になるまで、此処で横になって休むぞ!。

 えぇ~と確か、お手拭き用の布があったよね。


ポーチから麻布を出して頭の下に厚くして敷いた。


 えへへ!枕代わりにはコレだけでも十分だな。

 寝ないけど、、、おやすみなさい!。


誰かに断って、床に体を伸ばして寝てしまう。

誰もいないけどね。



目を瞑り、つい、考えるよ。

後で、、午後の休憩には、、、。

何を食べようかと!。


 う~ん。あれにしようかな!。


ウトウトしつつも何とか寝ないで休憩を終わらせて。

横になっていた体を座らせ、出した道具をポーチに仕舞。

立ち上がって伸びをすると。


 さて、また進みますか!。

 午後の休憩の楽しみも決めたし!。

 目指せ!宝箱。


「灯り」を頼りに通路を進んで行く。

そして小部屋を見つけてはスライムを倒して中の確認。

1,2,6,9,11.

12番目の部屋だ!今度は何か出るだろう!。


部屋の中にはスライムが1匹。


 またかぁ~ホントに何にも変わらないんだなぁ!。

 いくぞ!。


パシュ!。

バン!。


ピシュ!ビュ!ピシュ!ビチュ!。


スライムが爆散して辺りに飛び散っていく。

何か無いかと小部屋の中を覗いても、何も見当たらない。


 はぁ!ホントに何も出ないなァ。

 一応中に入って確認しないとな、ないかな?。

 おっ~発見!、紫色だ。

 これかな!小さいけど多分コレがスライムの魔石かな。


床に落ちていた魔石を、指で摘まんでみると。

ゴマ粒位しか大きさが無いけど、紫色の魔石かな。


 やっと見付けたよ!。

 このままポーチに入れて大丈夫かな。


小さい入口の中に落とすと、スッと消えていった。

右手を入れて、、魔石魔石と考えると。

ちゃんと、スライムの魔石1って分かったから。

うん!大丈夫だ。


 さあ次に行こうか!。


そしてまた通路を進み、そこで部屋を見つけては。

スライムの討伐だよ。


 はぁ?。

 階段?。

 もしかして、此処で地下1階がお終いなのかな。

 

次は、、。

地下2階からはスライムに大蝙蝠がまじるんだっけ?。

はて、、大蝙蝠、大蝙蝠だからなぁ大きいって事だよなぁ。

うぅ~~、行ってみるかぁ。


階段を下りて行くと、また真っすぐな通路になってたよ。


準備は、、よし!、行くぞ。

「灯り」を頼りに歩いて行くと。

通路の先の左側の岩壁に部屋の入口が見えて来た。


 よ~し!地下2階の第一の部屋を発見だ。

 まぁ、上と同じ様に覗いて見るかな。


木の棒を部屋の中に差し込むと。 

部屋の中には、いつものスライムは見当たらない。


 あれ何もいない?、違うじゃんスライムは?何処だ。

 それに大蝙蝠って奴は?。


「灯り」の光に照らされてる小部屋の中をキョロキョロと調べてると。

小部屋の右奥の隅の天井に何かが釣り下がっている。


 ん~~あれは?。

 もしかして、アイツが大蝙蝠なのかな。

 そうだ!蝙蝠って逆さまになってるのを見た事が有ったなァ。

 でも、ここからだと大きさが分からないけどなあ。

 う~ん。あれで大きいのかなあ。

 まあ、アイツにもfn1910の魔法弾を御見舞いしてみるかな。

 取り合えず威力は1のまま、同じで良いよなぁ。

 

壁に寄り掛かりfn1910を構えて照準を合わせようとして。

はて、大蝙蝠の何処に合わせよう?。

此処は腹の真ん中に合わせてみるかな。


大蝙蝠へ最初の一撃。

パシュ!。

軽い発射音の後に。

ボン。

大蝙蝠への着弾音が小部屋に響いた。

着弾、その様子を片眼で見ていたが、、。

黒い物体が幾つかに弾けて床に落ちて行ったよ。


 あぁ~!大蝙蝠も1発だな。

 それにしてもバラバラになっちゃったなァ。

 えぇ~と、コレは羽かな。コレはゲェ!頭ジャンか。

 あとは、、足に、、ダメだ俺にはグロすぎる。


足元の元大蝙蝠の残渣を眺めていると。

ス~と消えて行ってしまう。


 あぁ~~!消えていくのかい!。


全てが消えてしまい。 

何も残らないかと思ってら。

ポツンと小さな魔石が1つ残ったよ。


 はぁ、大蝙蝠も残るのはこれだけなのかい!。

 くぅ~最初でこれだと先が思いやられるよ。

 はぁもう!小休止だよ!休憩だな。


今度は小部屋の中の床に座り込み、壁に寄り掛かり。

左手の木の棒を壁に寄り掛けて立てておく。


 もう我慢の限界だよ!。


 「創生」


 これこれ!


ピリピリと外装を破いていき。

ミシン目の入った紙箱の一部がパカッと開くと。


 俺はやっぱり、、。

 タケノコ方が好きなんだなぁ。

 

 チョコと柔らかいクッキーが最高のコンビだよなぁ。

 旨いなぁ!。

 

 

今度はキノコも、、。


 あっ!やべぇ!。

 ぐはぁ~~!。

 魔力が、、、15も減ってるじゃん!。

 





 

 タケノコにキノコ。

 大好物です。


 さて、大蝙蝠は大丈夫そうですが。

 強敵のゴブリン相手には、どうなるのかな。

 なんだか嫌だなぁ。

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