ああっ、これだ!。
早くジャーレンタに帰りたいなぁ。
アルロは何をしているか。
今日は朝から、、。
何かがズレてしまったなぁ。
ギルドに向かうはずだったけど、煙突を見つけたから。
思い出しちゃったんだ。
俺はもう行きますからね、その石は預けておきますよ。
俺が持っていても、ギルドか何処かに売るしかないんで。
ジョーラスさんが弄ってて良いですから。
好きにしていてください。
はぁ。
なんでドワーフはコウなんだろうか。
俺の話なんかサッパリ耳に入って無さそうだ。
赤い「宝石」はルビーって言ってたな。
まんま同じじゃ無いか。
シンだったか。
良いのかよ「宝石」だぞ!ここでも久しぶりに出たんだ。
ルビーは火魔法の触媒だ、組み合わせてアクセサリーでも。
武器にでも、、杖にも組み込めるんだぞ!。
ソンな代物をポイっと置いて行くのかよ。
それは、、。
そうなんですけど、、。
今の所は、俺には火魔法とかが使えないですしね。
売るにしても今じゃ無い気がするんですよ。
だから此処にジョーラスさんの手元に置いておきますよ。
はは!それに石を見てるジョーラスさんが面白いし!。
そんなに良いですか「宝石」って。
まあ「宝石」を売れば金にはなるだろうけどなぁ。
でも今の俺には過ぎる代物の気がするんだ。
此処のラビリンスでも久し振りって言う物を、、、。
あぁ~4個も掘っちゃってるし。
なあ!お前、、。
これを!ルビーを俺に売らないか!。
お前には、当面の使い道が無いんだろう?。
それで、、あぁ~俺の見立てで良いならだが。
このルビーの等級と大きさだと、、うぅ~ん。
此処のギルドだと。
買取の金額は金貨で55~60枚って所だろうからなあ。
なぁ?。
えぇ~~~~!売るの~?。
それも金貨60枚だって!。
そんなの価値が分からないじゃんかさ、金貨を見た事も無いし。
困ったなぁ!。
あれを売るかぁ~、、。
あの~!。
ジョーラスさんに売ったとしてもですよ。
俺がルビーを掘ったとか言わないで下いよ?。
俺今回は、お金の為に此処の石のラビリンスに来たんです。
次回は経験の為に初心者のラビリンスに向かいたいんですよ。
この町来て初心者のラビリンスに行きたいんですから。
だからルビーのせいで、周りから変な目で見られるの嫌なんで。
約束してくれますか?。
ああぁ!分かってるさ。
新人が目立つとなぁ~、、色々ヤッカマレルしなあ。
きちんと約束するさ!。
で?、ルビーを売ってくれるんだな!。
あぁ~~~。
金貨60枚なんて大金を受け取っても困るなぁ。
そんな大金想像も出来ないし。
うぅ~何か無いかなぁ~。
何でだよ!金になりゃ良いじゃぁねえかよ。
価値の有る物を売った大金の何がイケないんだよ!。
お前、それは可笑しいだろうが。
いやぁ~!今まで生きてて金貨なんて見た事無いですからねぇ~。
孤児院育ちにの俺には、、大金過ぎて、、。
かぁ~まったくもって変な奴だなぁ~!。
普通の冒険者ならば、大金を手にすれば大喜びだろう!。
そこで困るなよ!。
うぅ~~ん。
そんな事言われても俺も困るんだがなぁ。
あっ!お前も冒険者だよな、なら武器が居るだろう。なあ?。
俺の鍛えた良いロングソードと鎧なんてどうだ?。なあ?。
小さめの丸盾も付けて、、後はそうだなぁ~。
容量は小さいが、新品の魔法袋も付けてやるぞ。
それでも足りない分は、また後で何か付けてやるしな。
それでどうだ!、なぁ?。
ははぁ~メチャクチャ言ってるなぁ。
「宝石」を目の前にしてタガが外れてるのかな。
でも魔法袋は良いなぁ~。
このポーチの誤魔化しに使えるからなぁ。
ソレだけで十分の価値だよなぁ。
でもだよ。
魔法袋を何で俺が持ってるかが問題かな。
うぅ言い訳が出来ないなぁ。
俺は、、魔法袋だけでも良いんですけどねぇ~。
それも高いんですよねぇ。
う~~~ん、そこでも問題が有るなぁ。
俺が魔法袋を如何やって俺が手に入れたかがなぁ~。
多分聞かれるから、、。
知り合いにでも、何処で。何でって。聞かれたら。
答えに、窮する事になりますからねぇ。
あぁ~、それも有るかぁ~。
そうなるとだ!、、俺の武器や道具類も同じだなぁ。
簡単にお前に遣れないのかよ!、売るにしても金がなぁ。
んん~この石コロの金だけじゃァ無理だし。
まあぁコレも、、アンマリ人前に出せない代物だがなぁ。
溶けた金鉱石、、。
もう「宝石」に夢中で。
溶けた金なんて眼中に無くなったから。
テーブルの上に2個とも転がされてるよ。
その金鉱石を右手の中指でトントンと叩いてみせる。
さっき見せた溶けたけどコレには興味なしって感じだ。
確かに、、周りの奴らに怪しまれてしまうかぁ~。
かあぁ~メンドクセエなあ。
でもなぁ~、まぁ。
魔法袋なら誤魔化せるかもしれんぞ!。
えぇ~そうなんですか!どうしてです?。
此処のラビリンスだ!。
初心者のラビリンスでなぁ宝箱から出るからな。
まあ、、、それも滅多にないけどよ。
初心者のラビリンスかぁ。
そんな話を聞いたら、猶更早く行きたくなるじゃん。
ジャーレンタに帰りたいのになぁ。
じゃあ。
俺が初心者のラビリンスで手に入れたって事にしますか?。
魔法袋かぁ~!それで行けるのかなぁ?。
でも!俺はまだ1回も行って無いので。
今はまだ駄目ですよね。
今度、此処に来た時に、初心者のラビリンスへ入って。
俺は、、また運良く宝箱を見つける!。
その中身が、運良く魔法袋だったって事ですよね。
旨すぎる話だけど、、良いかぁ?。
で、その時に話のその、魔法袋を受け取りますから。
だから、、。
暫くはジョーラスさんが、、両方とも持っててください。
俺は、ジャーレンタに一回帰りたいと思ってるんです。
でも、直ぐここに帰って来ますからね。
それを、、魔法袋を貰いに。
なんとか「宝石」の話が纏まりそうだよ。
ふぅ、思わぬ形で魔法袋とか良い物が貰えそうだ。
買わずに済むし、この方が良いよね。
俺がラビリンスで「宝石」を掘り出して大金を手にしたなんて。
ヤバい噂が広まったら。
嫌な予感しかしないジャン。
大っぴらに言うのも、無しでいいよ。
今の所はポーチの中の金鉱石だけで十分だからさぁ。
もう!お腹イッパイなんだよ。
それよりも。
あぁ!アルロは今何をしているのかな?。
此処の来る前に教会の神父さんに頼まれちゃって。
一緒にこれなくなったんだよ。
あの教会組の3人と上手くやっているかな。
ふふ!4人で今も野芋堀を楽しそうにやってたりしてね。
あぁ~それは嫌だな!。
俺の居場所がなくなりそうだもの。
そして俺が丸椅子に座りながら天井を見つめて妄想していたら。
ジョーラスさんが後ろの棚からテーブルの上に物を置いた。
置かれたのは、皮の巾着袋?。
ほれ!こいつがお前に遣る約束の現物だ。
見てみろ、新品の魔法袋だぞ。
こいつは見た目は小さいが、中に入る容量はまあまあだ。
2頭立ての荷馬車1台分を少し超える量だな。
今のお前ならこの量で十分だろう?。
これはなぁ、王都の錬金術師の最新型って奴だぞ。
つい先日に、俺が自分用に買っておいたんだが。
うへへぇ~!良かったぜ!。
こいつが、、「宝石」のルビーに化けてくれるとはなぁ!。
がはは!。
くぅ~~。たまらんわい!。
ドワーフってそんなに「宝石」が良いかねぇ?。
まあ俺は欲しかった魔法袋だし!へへッお互い様かな。
じゃあ次回に交換で良いですね。
何だかなぁ~。
ふぅ~疲れたぁ~。
おう!「宝石」は確かに受け取ったぞ。
それとな!ダンケロの奴にも宜しく言っといてくれよ。
なんせ、、くくく!。
俺の手元には、、これが、、ルビーが手に入ったからな。
がはは!久しぶりに、、くく。良い物が出来そうだってな。
コレは対抗心って奴かな。
ドワーフ同士の何だろう意地かな。
まあいいや!ふぅ~宿に帰るかなぁ。
じゃあ、俺は行きますからね、また今度会いましょう。
おうよ!待ってるからな。
そんな挨拶をして。
熱気の籠る鍛冶場の建物を後にして宿へ帰ったよ。
トコトコと3階に上がり、部屋へ入った。
部屋の窓際の椅子に座ると、、大きなため息が出た。
大した事をシテイナイノニ、、。
ポーチから木の器をテーブルに出して眺める、、。
その中には、薄い青。緑。飴色。の3色の「宝石」?達。
まだ3個も有るなかぁ、、。
はぁ。
ダンケロさんは大丈夫だよなぁ?。
「創生」
エンゼル・・イ、6個入り。 魔力・17
はっ?。
やっちまったよ。
無意識に好物を想像して、、、。
此処二日で、魔力を更に20を2回で40も貯めて増やしたのに。
一瞬で貯めた魔力を17も使っちゃったよ。
うがぁ~!
両手で目を覆いたくなったけど。
その手の上には、あの袋のパッケージが。
かぁ~!。
やっちまったよ!
でも、、食べるしか、、。
、、。
くぅ~~!旨すぎる。
何でコンナに旨いんだよ!。
それにだ、これは1個が大きいなぁ~。
確か、、。
最後に食べたのって袋の中身が小さくなってて。
悲しくなって、怒った記憶があるなぁ。
くぅ~旨い。
魔法袋が手に入りそうだ。
それも最新式のだってさ!。




