石のラビリンス2階
ジョーラスさんは意外と親切。
良い大人かもしれない。
食べる事は大事。
でも今だと中々上手く行かない。
昨日の夜ご飯を宿ので済ませてみた。
うん!問題無し、ウサギ肉は全然平気!美味しかったよ。
パンはチョットイマイチで、パサパサしてた。
う~ん残念だけど、パンがあんまり美味しくないなぁ。
ジャーレンタが良いなぁ。
そして翌朝。
朝の支度を色々と早めに済ませて1階の食堂へ。
今日は朝ご飯も、宿の食事を食べたけど平気だったよ。
出された食事は。
サンドイッチみたいに薄く切ったパンに、、何かの肉と。
何かの、野菜を挟んだ軽食と。
ハーブ?の、香りの御茶?。
美味しいから深く考えない事にしたよ。
おいしいのが、正義!だからね。
夜の青ナマズはその内に挑戦予定だよ。
ちなみに朝ご飯の御値段は、、銅貨5枚だった。
昼の食事も名前を言ったら持って来てくれたし、楽だ。
そして食事を済ませ、部屋に戻りラビリンスへ行く準備だ。
まあ、今着ている普段着の上に、皮の上着を重ねるだけ。
下もズボンを厚手の物に履き替えるだけだよ。
あとはポーチも腰に巻いてと。
まだまだ服なんてさ、そんなに買えて無いんだ。
良さそうなのを選ぼうとすると。
古着でも高いしさ。
よし!ラビリンスへの準備良し。
部屋を出てシッカリと鍵を閉める。
戸締り、、よぉ~し!
さあ階段を下りて1階へいこう。
もしカウンターが空いてたらだけど。
モロゾフさんに聞きたい事が有るから。
ラビリンスでの時間の事を聞きたいんだよなぁ~。
空いてるかなぁ~。
1階に降りて辺りを窺ってみると、やった。
カウンター前には人が居ない様だ。
モロゾフさん居るかな~って覗いたら女の人が居た。
あれ、違う人だよ。
まあ宿の人だし、しょうがないから聞いてみよう。
カウンターに向かい、女の人に声を掛ける。
お早うございます。
すいません!ちょっと良いですか?。
聞きたい事が有るんですけど。
はい。お客様、今は時間が有りますから良いですよ。
私に応えられる事でしたら、大丈夫ですが?。
何でしょうか?。
チョット場違いで悪いんですけど。
ラビリンスの中の時間って如何知るのかって思ってて。
自分が昨日ラビリンスの中で、御昼の時間が分からなくて。
あと帰りの時間の目安も何ですよ。
他の人って如何してるのかなって思ったんです。
なるほど!ええ分かりますよ。
生憎知り合いも居なくて。
昨日は此処で、モロゾフさんに良くしてもらったから。
会えたら聞いちゃおうって思ってたんですよ。
でも今日は、、貴方だったけど。聞いちゃいました。
で、、分かりますかね?。
あっ!俺は。301号に泊まってるシンって言います。
宜しくです。
うふふ!
シンさんですね!。覚えましたよ。
私の名前はガラリアと申しますお見知り置きを。
質問の。時間の事ですが冒険者の方たちは、確か。
魔石を使った時間の魔道具を持っていらっしゃいますね。
経過した時間が分かる魔道具だったかと。
すみませんが、私が言える事はそれだけかと。
おっと魔道具だったか。
値段が高そうだけど、時計とかじゃ無いんだな。
あぁ~魔道具ですか~。
はぁ~~ぁ。そうんんだ~!高そうですねぇ。
有難う御座いました、ソレだけでも分かると助かります。
それだと道具屋さんかぁ~。
ガラリアさんに挨拶をして宿を出る。
道具屋さんねぇ~まあ当分無理だから地道にやるかな。
ギルドに向かう道で屋台を発見したよ、何屋さんかな。
近寄ってみると鍋を温めているのかな?。
気になるじゃん、何か聞いてみよう。
スイマセンそれはどんな食べ物なんですか?。
おう!兄ちゃん食うか!1つ買うかい?。
なんだと言われても、、肉と野菜のスープだぞ。
まぁ肉はな、、お楽しみだははは。
味は旨いって評判だからな。
ココイラデハよ。
で?、食うかい。
朝から、、謎肉のスープ!。
じゃあ1杯ください、幾らですか?。
お買い上げ~!毎度アリ~とな。
値段は銅貨3枚だな。
ほらよ、食ったら器は返してくれりゃいいから。
えっと、これ銅貨3枚です。
おいよ~!食ってみてな。
アツアツのスープを木の器で渡された。
謎肉、、、。
意外と美味しいですね!それに肉も入ってるなんて。
おい!おい!。
以外と!とかいうなよなぁ、がはは~!。
なぁ!謎肉良いだろ~!。
ふふ、坊主!単純に旨いで良いだろ~が。
あははぁ~、でも謎肉でしょ~これ?。
美味しいですけど。
借り物のスプーンの上に、謎肉を乗せて店主に答えた。
お前は知らなきゃ良いんだよ!旨きゃいいんだ!。
それで幸せだろ?。
それは、、良いんですかね?。
御馳走様!これ返します。
おう!また食ってくれよ!謎肉は種類が有るからな。
色々だぞ!くくくっ!。
今日は朝から食の冒険をして、見事勝利したよ。
でもあの店主の理論は怖いよね!。
今日もギルド裏にはジョーラスさんが居た。
お早うございます、今日もツルハシを借りたいです。
ピッケルは要らなそうなので無しで。
おう!そうかよ、ほらツルハシの小だ!。
今日も良いモンを掘って俺ん所に持ってこいよ
お前はまだ1階だろ?、鉄か銅しか出んから。
出来たら又、鉱石の解けたのを探せや。
まあ2階なら銀とかも出るがなぁ。
下に行く階段が分からんだろうしなあ。
で、お前1階の5本のどの通路を進んだんだ?。
え~と通路ですか、5個あったトンネルの一番右側のですね。
情報何も無かったので、何となく決めて、へへ。
何だろう何か教えてくれるのかなぁ~。
一番右~!。
あそこは真っすぐで小部屋も何も無い1本道だろ。
2階の階段迄は、1時間はただ歩くだけだな。
お前!何の情報も無しでラビリンスに潜るなよ。
何時か死ぬぞ。
まったく!。
小僧良く聞けよ!良いかぁ~!。
真ん中のを進め、他の通路は行かなくて良いから。
真ん中の通路を行くとな10分程でな。
2階への降り階段が有るからな、そっちへ行け。
今日は鉄じゃなくて銀だ!銀を見つけて持ってこい。
良いか!俺はな!鉄は要らねぇ~からな。
ほれ!早く行って掘ってこい!。
あはは!ジョーラスさん滅茶苦茶だよ。
アドバイスは有難いけど、、鉄は要らないとかさ!。
ギルドでソンん事言って良いのかな。
真ん中ですか。
2階ってどんなですかね?。
ラビリンスなんてソンナニ変わらん。
階段を下りれば広場が有って、トンネルが3本だ。
そこはな!。進むのは左のトンネルだぞ。
左のが、一番だ!銀の鉱脈の濃い当たりトンネルだぞ。
何処からでも良いから通路に入ったら掘り進め。
俺に銀鉱石を持ってこい。
まあ、3階の階段は真ん中のトンネルだが、、。
イヤイヤイヤ!お前!良いから早く行けよ。
へへ~ぇ!。はい!行ってきますね。
2階は左のトンネルですね!シン!行っきま~す!。
言われるまま、急いで門を出て裏の岩山へ向かうよ。
ギルドの表の周りにも、冒険屋の人が一杯居たけど。
うぅ~、、ラビリンスの入口も冒険屋の人が多いなあ。
それにさぁ皆さん今日も、、ホントに厳ついねぇ~。
それでもみんな、並んでゾロゾロと入っていくよ。
俺もその流れに交じって並んで、、進むかぁ~。
ふぅ~。
今日もラビリンスへ突入!
あぁ~冒険屋の人に混じるとストレスがぁ~。
地下一階の広間のトンネルは、、真ん中へ行くっと!。
あそこぉ~。
そそそ~っと足早に広間を抜けて。
真ん中の通路を進んで行くと。
程なくして通路が消えて、行き止まりへたどり着いたらしい。
でも、そこは行き止まりではなくて、下に向けて階段が出来ていた。
よ~し!いよいよ階段を下りて2階へ降りるよ。
ジョーラスさんが言ってた銀鉱石見付かると良いんだけど。
鉱脈?が有れば分かると思うんだけど、、多分?。
ダンケロさんの所で銀鉱石は散々仕分けをしたからね!。
多少の自信はあるんだけど、、、んん~。
まぁ~今日も、適当に穴を掘って進むだけかな。
目の前の階段は、緩やかに真っすぐに下へ向かっている。
パッと見、一段一段の上面は広くて歩きやすそうだけど、、。
これ、上下の段差の幅が大きくて膝にガクンってくるなぁ。
ははは!でも俺は若いから大丈夫!だよ。
トントントンと階段を下りて、最後の一段も下りて。
地下2階へ到着だ。
ここも狭いけど空間が出来ていて3つのトンネルが目の前に。
う~ん?みんな同じに見えるよなぁ。
でも、この階のトンネルは左へだったね!、、。
よし左の通路へ突撃だ!。
何だかここも通路はおんなじふうけいだなぁあ。
薄暗くて人の気配がシナイんだけど、、何でだろう?。
時間が分からないのが致命的に駄目だ!。
ソンな事を考えながら進んでいると、数メートル先の右側の壁に穴が。
見付けたけど足を止めて考えちゃった。
おょ~!。
初めての変化だな、あそこは何だろうかな~。
枝分かれの通路か、、部屋かな。
う~ん、何となく俺的には部屋が良いなぁ。
お願い!部屋が良いです、、ぅ~進むかぁ~。
右の穴の手前で止まって深呼吸!。
さて、、何だろう?。
ユックリと体を倒して顔を右に向ける、、と、、。
これは、、薄暗いけど、、部屋だよなぁ。
やった!俺的にラビリンスの初部屋?、だよな。
「灯り」。
部屋の中の天井付近に「灯り」の魔法を灯すと。
くっ~そ~~~っ!また何にも無いのかよぉ~~!。
部屋だとつい期待するじゃんかぁ~~~!。
ラビリンスのバカバカバカ!。
ふ~ぅ!。
俺は部屋の「灯り」の魔法を消した。
初部屋には何も無かったよ、勿論銀の鉱石の陰も無し。
そんなに甘く無いよね。
さてと、また通路を進みますか。
ちょっと重くなった足を動かして先に進もう!。
銀鉱石きぃ~~~~!。
出て来いヤァ~~~~!。
ふぅ。
さて、時の魔道具とは如何なる物か?。
多分だけど、、。
町で見付けても、、。
シンには、、値段が高くて買えないね。




