ラビリンスの歩き方
良く調べないのが、、駄目!
失敗の元。
石のラビリンス。
入ってからしばらく歩き進みますが。
なんかこれ違うんじゃね!って思いに至る。
そして自分のツルハシで、通路から逸れて穴を掘り進めた。
そして、、出たのは鉄の鉱石?。
初めてのラビリンス挑戦は今の所、宜しく無いかも。
そして更に夢中で掘り進めていくと。
唯の、、何にも無い広い空間に出くわした。
辺りをも回しても、、無い。
何も無い!うぅ疲れがちょっと来るよ。
広い空間に入り込んで。
直ぐの所で腰を下ろして、、ガックッし。
ふへぇ。
マジに、コンだけ広くて何も無いかぁ~。
期待した分凹むわぁ。
「灯り」の魔法に照らされて20mは離れた反対側には。
赤黒い筋。
コンにゃろう!思い知れ!。
床に座った膝抱えの姿勢のままで片手を。
右手をスッと伸ばしfn1910を撃つ構えをしてみた。
手の中に現れた重さを感じながら。
1回だけ硬いトリガーを引いた。
パシュン。
小さくて軽い発射音が空間に響く。
反動はほぼ無いに等しい、そして直ぐに。
パチン!と音が響いた。
おぅ!イラっとしてつい撃っちゃったよ。
ほう、あそこ迄は弾が届くのね。えぇ~と今の強さは、1か。
ついでに1マガジン分、残りは9発も撃っちゃえ!。
パシュン。
パチン!
パシュン。パシュン。パシュン。
パシュン。パシュン。パシュン。パシュン。パシュン。
岩壁で2~3回かな、少し火花が出たかな。
着弾音は搔き消されて、ほとんど聞こえなかった。
ついニヤケテしまう。
ヤッパ良いな小さいけど、fn1910!へへ!。
こいつ再装填は魔力が3要るんだよね。
ほい!っと再装填。意識すれば一瞬だね。
次は。
弾の強さを2で撃って観るかな。
同じ様に片手で狙いを付けて大丈夫かな?。
ちょっと強くなるだろうけど、、。
片目を瞑り狙いを付けて、同じ様に。
対面側の、岩壁の赤黒い筋に撃ち込んでみる。
トリガーをゆっくりと引き絞り。
バシュン!。
バギャン!と音が響いた。
これは確かに威力が可成り上がってるよ。
弾が岩壁の鉱石に当たって、勢いよく火花が散ってたもん。
着弾と同時に向こう側が一瞬、パッと明るくなった。
それに2段階だと。
さっきのより、発射の反動が少し腕に伝わって来たな。
これも、今の1マガジン分、後9発撃ち込んでやる!。
弾の威力は、確か危険なレベルだっけか?。
行くぞ赤黒い、筋野郎め。
バキュン!。
バギャーン!
バキュン!バキュン!。 バキュン!バキュン!。
バキュン!バキュン!。 バキュン!バキュン!。
パッパッ パッパッと着弾の火花で明るくなったよ。
1段階より火花が強いよね。
ギャーン!と濁った余韻が残る。
ふぅ。相変わらずトリガーが重い。
ダブルタップがキツイなぁ。
まぁ、同じ所になんか、連続で当たらないのが普通だよな。
タンタン!タンタン!タンタン!。
俺がカッコ良く撃つイメージの銃撃は。
ダブルタップが頭の中で、良い音が響いてるよ、はは。
そして標的に空いた穴は、撃った弾丸の半分だけ。
俺の空想だけどね。
さて、もう一回再装填。
これで、最初の装填済みと合わせて、魔力が9減るのかな。
3マガジンで30発。魔力を9消費する。
効率は良いのか悪いのか?。
ありゃ、、弾体も変えられるんだっけ、、。
ゴム弾とか?ホローポイントも?。
うぅ~。
今撃ってる弾体は普通のフルメタルジャケット。相当って事かな。
ん~!さて最後に。
強さを3段階目でも試すかな。
これは50口径以上ってヤバいでしょ。
もしもだよ、弾丸が人に当てると、、。
何かに成ってぶっ飛ぶでしょ。何処かに行っちゃうよ。
それハンドガンで撃ち出して大丈夫なのかい?。
fn1910では、普通は考えられない威力だし。
魔力に置き換えても、普通じゃないと思うけどなぁ。
良いのかなぁ~「女神様」?。
弾体の慣性モーメント。重さと速度、回転?、魔力じゃ分からんし。
まあ良いや!撃っちゃえ!撃っちゃえ!。
相手は岩壁だし鉱石だし、生き物じゃないし。
さっきよりもシッカリと両手の腕で銃を支持しておく。
狙いは同じ所、赤黒い筋へと向ける。
慎重にトリガーを引き絞ると。
カチッと引き切った瞬間。
ボファ?てな感じの音が腕の前で響いて、、。
ドンって反動が腕から体に伝わってきたよ。
胸を平手で叩かれた様な、、感じだった。
そして。
ドッゴ~ゥ~ンって。駄目な音が空間に響き渡った。
火花の発光も強烈だった。
空気圧が!くぅ~耳がぁ~!。
横を向いて左手の平で耳を覆う。
これは、狭い空間で使ったらダメな奴だった。
岩壁への着弾時の破壊の衝撃波が。
一瞬の間を置いてドン!グワッ!て来たよ。
マジで使用は要注意だ。
でも普通の2段階までなら。
この銃は楽しいや!。
ふぅ!「女神様」。
こんなのを貰えて有難う御座います。
これ人前で何て言って使えばいいんだろうか?。
ん~「恩恵」って言って大丈夫かなぁ?
でもなぁ~。
ラッエもアルロも他人に「恩恵」の事少ししか言わないし。
俺は言わないと使えないし、新しい魔法?とか、無理かな?。
ホントにどうしようかな?。
1で再装填!。
この!この!この!。
パシュン。
パチン!
パシュン。パシュン。
はぁどうしよう。
ヤベ!つい無駄撃ちに使っちゃったよ。
あ~3発も撃っちゃった。
、、。
、。
考えても今は無理だな諦めよう。
ふぅ。
はて。今何時かな?。
なんか食べたくなって来たな。
喉も乾いてるし。
散々岩を相手に穴掘りして来たからか。
長く座り込んで「恩恵」の銃を弄っているうちに。
空腹感が頭を擡げ、疲労感以外も思い出したよ。
買ってきたパンはもう無いんだよね。
また「創生」かな魔力は、おぅ、銃で12も使ってたから。
「灯り」とさっきの「浄水」もでしょ、、え~と。
3+1?で4かな?それに12でしょ。
16使って、、残りの魔力は、、今32かな。
服の中、胸のギルド彰を手で体に押し当てると。
シン 15歳 冒険者
2・
32
・・
・・
やっぱり残りの魔力は32で合ってるや。
「創生」か、今日は何が良いかな?。
懐かしい昔の菓子パン辺りが良いかな。
んん~あれか、粒入りアンパンかな。
よ~し君に決めた「創生」。
多分だけど声にしなくても良いと思うけど。
ついね。
銃に代わって右手の中で入れ替わる。
ビニール袋に入った、粒入りアンパンか1つ現れた。
うひぃ~!これ懐かしい。
早速食べちゃうもんね~!。
袋をピリッと広げ、あんパンを袋から少し出してみると。
あぁ~何んと言うのか、砂糖か蜜の匂いなのか?。
あんの良い香りかな?腹減り~には溜まりませんなぁ。
あむ!っと勢いよく食い付き。
ニヤケながらムシャムシャと噛んで味わうと。
はは!甘いあんことパンの表面の僅かな焦げ風味!。
くぅ溜まらない!。
アンパン!旨し!今はお前が至高。
喉も乾いてるから、序でに水も飲もう。
あんパンに、余計に口の中の水分を持って行かれた。
旨すぎて夢中で食べたから。
ふう、苦しくなっちゃったよ、はは。
アンパンで魔力は7減った。残りは25。
ふぅ70円かな。
さてと腹も膨れたし。
一旦、鉄鉱石らしい物を麻袋に詰めて持ち帰りますか。
これギルドで幾らで買い取ってくれるかな心配だ。
その前に。
銃の着弾の後を見てこようかな。
20mほど先の地点には溶けた鉱石が飛び散っていた。
更には、目の前の岩壁は大きく凹んでる所が1か所有った。
最後の銃弾は此処に命中したんだな。
うへ~ボッコリとクレーターが出来てるじゃん。
ん~。
溶けたコレも拾っていくかな。
鉱石と半々ぐらいで良いかな?。
何だよ!これ重たいじゃんか。
待てよ、こっちの溶けた方が品質が良いのかな?。
溶けた鉄っぽいじゃん。
こっちが俺にとって正解かな。
やっぱり食べ物が至高。
記憶の値段はあやふやです。
切り捨て切り上げ、、適当に。
魔法弾?。
弾丸の着弾の威力で溶けた鉱石は?。




