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昼寝と運と。

アルロはラッキー、運が良いよね。


まだ午前中のじかん。

一仕事を済ませて草の上で休憩。


まあ俺は然程疲れてないけどね。


 アルロ。

 その土の付いた手の汚れさ。

 指輪の力の「清浄」で奇麗にすれば?。

 持って来てるでしょ?。


 それにズボンもさ汚れたよ。

 土と青草の汁で汚れてるから。

 うん!。

 こういう時に良い道具が出来たよね。

 奇麗な水も飲めるしさぁ。



  そうだね。

  ああ、そうだ。


アルロが胸元の服を右手で抑えた。

  

  「清浄」!。


おっ。

見てると面白くて不思議なんだけど。

「清浄」の魔法が発現するとね。

アルロが一瞬だけ、ボケて見えるんだよ。

フッ、、てね。

ほんとに一瞬!だけ。


 おお!。

 うん、かなり奇麗になったよ。

 でもさ。

 もう一回かな?。



  う~ん。

  「清浄」!。

  ねえ!良いかな?奇麗になったかい。

  あぁ、僕は凄いのを貰ったなぁ。


あはは。

また言ってるよ。

アルロが持てば良いって。

何回も言っても。

アレを言うんだから。


 

 ああ良いよ、それで。



  

  この指輪の力だけど。

  やっぱりシンの生活魔法のさ。

  「清浄」程には、強く掛らないよね。

  キツイ汚れだと回数が要るよね。

  まあ僕には、無かった力だから。

  それでも物凄く贅沢なんだけどさ。


アクアマリンの指輪。

ダンケロさんの業物の一品。


今のアルロは指輪を胸に下げてるんだ。

ネックレス状だよ。

あんまり見られない様にしてるの。

良い魔道具だものね。


 「清水」で水も飲めるしね。

 両手で器を作ってさ。

 そこに水を出すイメージを考えれば。

 良いんだからさ。

 アルロ、

 やって見せてよ、ね!。


  うん。

  ちょうど芋堀で喉も乾いたし。

  こうでしょ、。


  「清水」!。



ちゃんと奇麗な水が手の中に出たね。

その様は手の器が、ボヤっ揺れて。

奇麗な水が現れるんだよ。

正に魔法だよね。


  あ~ぁ。水が美味しいよ。


 よし俺も。

 「清水」!。

 手の中に奇麗な水が現れたよ。


うん、魔法って凄いよね。

俺は4種類の生活魔法が使える。

ホントに便利で凄いよ。


俺達2人は。

少し休んでから、芋探しを再開した。

前と同じ、また離れて歩き始めた。


芋探しの行進だよ。

右へ左へ?何回目かな。

あれから結構時間がたった。


何だかお腹が減ってきたかな。

そう思い太陽を探すと、、。

朝よりも上に。

さっきの休憩時よりも結構上かな?


うん、昼で良い時間じゃないかな。


 アルロォ~。

 そろそろお昼にしようよ。

 俺!お腹空いたんだよね。

 

  良いよ。

  そっちに行くから待ってて。

  

あっ。

またアルロがグルグルと歩いてる。

あれで見印にしてるのかな。

やるねアルロ。

そして直ぐにこっちに来たよ。


  確かに僕も腹ペコだよ。

  さっきの芋堀が意外と大変だったもの。

  さて、下草を踏んで座って食べようか。


 アルロ。

 さっきグルグルしてたのさあ。

 目印かい?。


  うん、そうだよ。

  後で始める時に、進む方向をね。

  間違えない様にねしてきたのさ!。


 成程ね。

 確かに、それが安全だよ。

 じゃあ俺も、そうしておくよ。


下草を進む方に多く倒しておく。

これなら俺でも大丈夫だろう。


 よし食べようか。

 

やっぱり。

野菜の塩漬けパンは美味しかったよ。

塩気とパンの薄甘いのが合うよ。

旨い!。


チーズパンも美味しい。

あぁ~失敗したかも。

俺もアルロみたいに大きい方のパン。

あのチーズパンにすれば良かったよ。


まあお小遣いの問題もあるけど。

今度は考えよう。


アルロの串焼きも美味しそうなんだよね。

くぅ~、悩むよね食べ物は。

凄く贅沢なんだけどさ。


そんな事を思いながら。

アルロとお喋りしながら時間を使う。

それに、後は草の上で横になるんだよ。


 アルロ。

 少し横になって休まない?。

 ここは草を踏み倒してあるし。

 今は冬だから虫も少ないでしょ。

 ここなら町に近いし。

 少しなら、まあ安全だよね?。


アルロは立ち上がり。

周りを見渡して答えたよ。


  うん、少しの間なら。

  横になっても良いと思うよ。

  シン。でも、寝たら危険だからね。

  ん~んん、休もうか。

  ふう。


アルロも移動と芋堀で疲れてるよ。

座って体の力を抜いてる。

先に俺は草の上で寝そべって。

大きく伸びをした。


 あぁ~、気持ち良いよ。

 少し硬いけど十分。


  シンは早いね。

  じゃあ僕も横になるよ。

  うぅ~~。

  


はは。

アルロも自然と声が出てる。

草の上も案外良いよ。

目を瞑って深呼吸、ふぅ~!はぁ~。

ふぅ~!はぁ~。

はぁ~。


草を揺らす風が気持ち良い。

立ってる時ほど寒くないかも。

はぁ~。



、、、。



、、。




、。




はっ!

ヤバい確実にこれは寝るよ。

お腹の上で手を組んで。

力を抜いて。


、、、。



、、、。




 


 

  



はっ!


え?。


今、、寝てた?。

、、。


俺、、。


寝てた?。


俺は、両腕を使ってムクっと。

上半身を起こす。


アルロは?。

横向きで、、。

、、。

アルロも。

寝てる?


ヤバいよ。

俺達2人共。

草原で寝ちゃったか、、も。

駄目って言ったのに。



時間は。

、、、。

上を見上げてみると。

太陽の位置は、、。

さっきより少し動いてる?。

ん~、少し傾いたかな。

良かったよ何にもなくて。

ふう。

アルロを起こそうか。


 アルロ。


近づいて声をかけるけど。

起きないね。


 アルロ。


背中を人差し指でツンツン。


 アルロ。

 起きてよ。


  ん~?えっ。

  シン、、、寝てた?。

  僕寝てた?。


 ゴメン、俺も寝ちゃった。

 でも、でも、少しだよ。

 ほら、上を見てよ。

 お日様は、そんなに動いてないよ


2人して落ち込んだよ。

ここは町に近いけど絶対安全とはねえ。

言えないから。


 アルロまた芋探しをしようよ。


  ああ、始めようか。


気分の乗らない。 

そんな午後の仕事始め。


それから夕方までに。

俺が1つ小さい芋を見つけて終わり。

合わせて2個を掘っただけ。


テクテクと街道を歩き。

チョット情けない感じで。

ヒビカさんの前に向かう。

ギルドは混んでいて並んだよ。

俺達の順番が来て。

ヒビカさんに2人で報告。


 ヒビカさん。

 今日の野芋堀は2個だけでした。

 報告は、どうすれば良いですか


  2人ともお疲れ様。

  2個ならここで出して良いわよ。

  はい、このトレーの上に置いてね。


アルロが最初に一つ、俺も1つ。


  あら!

  1つ大きいじゃない、凄いわよ。

  小さい方は普通より小さ目ね。

  それで、これは?


 大きいのがアルロで小さいのが俺です。

 1つずつです、


  分かったわ。

  2人共。

  ギルド章を出してね。

  今、測るからね。


 はい、これ。

  

ヒビカさんはトレーを自分の方に下げた。

別々に計ってるのかな。


すぐに終わったよ。


  はい終わりました。

  借りた道具は裏に返してね。

  明日も同じように仕事をするなら

  裏で直接借り出していいわよ。

  1日目で探し当てるなんて。

  2人共運が良いわね。

  なかなか見つからないんだから。


 じゃあ。

 俺達は、明日も芋堀に出る予定です。

 良いよねアルロ。


  ああ明日も野芋堀かな。

  はは。


 明日はもっと見つけますから。

 ヒビカさん。

 じゃあ、さようなら。


2人でギルドを出て。

孤児院に帰る道すがら。

明日の相談。


 アルロ明日はどの辺に行こうか。


  うう~ん。

  それが一番難しいよ。

  何処にしようか。



2人で難しい顔をして。

夕暮れの町中を歩いて行くよ。


ああ。どこに野芋が有るのやら。


「女神様」教えてください。




 何処に行けばよいのやら。

  野芋堀も

  いよいよ「女神様」にお願いか。

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