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異界奇行---俺にはキツスギル!  作者: kenken@


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夢物語1

なんでこうなったのか。



ダンケロさんの鍛冶場に通う事、6日間。

俺達は頑張ったよ。

唯々、昼御飯を楽しみに通ったんだ。

半日仕事とはいえ。

1山の銀鉱石の仕分けは。

流石にキツカッタよ。


それにね。

午後も孤児院での勉強や掃除。

町中の他の仕事もこなしました。

アルロと2人で、ヘトヘトです。

両腕と腰がボロボロだよ。


だからね、昼頃に。

鍛冶場の入口に行くと。

イツモの弟子の人が、親方を呼んでくれる。

この部屋の中には熱くて入れないの。

ダンケロさんが仕事の手を止めて。

俺達も前に来てくれた。


 今日の分の、銀鉱石の仕分け。

 1山分、全部終わらせました。

 何時もと同じ、5箱に仕分けておきましたよ。

 

 それと。

 あの~。

 ダンケロさん。

 俺達、2人とも。

 今日で、こちらの鍛冶場に来るの。

 一旦、終わりにしたいと思います。

 町中の他の仕事にも行かないと悪いので。

 でも、又来ますから。

 その時は宜しくお願いします。


  今日もご苦労さん。

  そうか、ああ、良いぞ。

  お前らのお陰で、6山分のあれが。

  あはは!。

  6年分の銀鉱石の在庫が。

  奇麗に仕分けされたからな。

  精練の作業が捗るってもんだ。

  まったくよ~、助かったぜ。

  それとよ~~。

  お前らも、あの倉庫で見ただろ~。

  ほかの鉱石類の在庫もな、タンマリ溜まってるんだよ。

  まあ、何時でも来いよ。

  石の仕分けの仕事は、常時受けるからな。

  


 ホントですよね。

 凄い量の鉱石の山が幾つも有りますもんね。

 みんなラビリンス産なんですかね、あれ。

 倉庫の中、鉱石を貯め込み過ぎですよ。

 あはは。

 仕事を貰えるのは良いんですけど。

 重い鉱石の仕分け、、、。

 凄い重労働で、体がボロボロなんですよ。

 だから少し体力を回復してから。

 また、ここに来ますよ。


親方に言い訳をしないとね。

美味しい御飯の為にまた来るよ。

あくまで、一時撤退だよ。


  お前ら、まったく情けねぇ~なあ。

  肉を食えよ!フン!

  仮冒険者なんだろうが、もっと鍛えろ!。


親方が自分の腕の力こぶを見せてきたよ。

ソンな筋肉、、俺には無理です。

  

  でもよ今回はなぁ~。

  俺も久々に面白い事が出来たしな。

  あれは、良かった!。

  ん~。

  今年の秋は、良い思い出になるな。

  まあ、まだ年末まで暫らくあるし。

  2人で。

  俺の所に、また面白い事を持ってこいよな。

  ほらこれ、持ってけギルドに出すやつだ。


熱風の籠る鍛冶場の入口で。

俺達に提出用の巻紙の報告書をくれる。


  俺は、まだ仕事が終わらね~から。

  2りで、勝手に食堂で飯を食って帰れ。

  今日の飯も旨いぞ。

  

ソンな夢みたいな事を言うダンケロさん。

面白い事と美味しい御飯でしょ。

変な事象は当分結構だよ。

報告書を受け取り、昼御飯を頂くよ

ホント。

良い事に巡り合えれば良いんだけどね。

世の中、そんなに甘くないでしょ。


 はい、じゃあ。

 ダンケロさん、今日は失礼します。 

 俺達、昼御飯を食べて帰りますね。


  おう、そうしろ。

  タップリと食って行け!。

  またな。


ダンケロさんは。

そう言って、鍛冶窯の方へ歩いて行ったよ。


さあ!昼御飯を食べて帰りますか。

今日はどんな、美味しい物が待ってるかな。


 アルロ、食堂に行こうよ。

 

  ああ。

  、、、今日で。

  しばらくの間、此処の御飯とお別れだね~。

  色んな、昼御飯を御馳走になったけど。

  全てが美味しかったな。

  はぁ~。


アルロもね。

毎日、美味しそうに。

此処の御飯食べてたもんね。

御替わりも出来たし。

その気持ちは、俺と同じだ。


さて。今日の昼御飯は、、、。

専用の焼き台に乗ってる。

大ぶりの串焼きと。お茶、、。

アレっと思ったけど。

2本を皿に乗せテーブルにつく。

串を持って一口、一気に肉を頬張ると。

凄く柔らかくて、肉汁が一杯だ。

この肉、高い奴じゃないかな。

モグモグ嚙むと、すぐに飲み込めちゃうよ。

串の肉を次々と食べれちゃう。

ふう!ヤバいよ。

お茶を飲んで、手と口を止めないと。

良く味わわないと、この肉は勿体無いよ。


 アルロ。

 この串焼きの肉だけど。

 凄く美味しいよね、高い肉かな。


  多分そうじゃないかな。

  こんな柔らかい肉は食べた事無いモン。

  比べるのが、屋台と孤児院の御飯じゃだけどさ。

  味付けもさ、初めての味だけど美味しいよね。

  塩コショウだけじゃ無いよね。これ。

  ああ又だよ。

  美味しいのが、辛い。


 確かに、これは。

 美味しすぎて、辛くなるね。


そんな贅沢な悩みを2人で言いながら。

3本も串焼きを食べちゃったよ。

はぁ~~。

美味しい食事を済ませた。


  そろそろ行こうか、シン。

  報告書をギルドに提出して、孤児院に戻ろうよ。

  午後からは、チビたち2人の勉強を見ないと。

  

 あぁ~。

 そうだったね、朝リビエさんに言われたね~。

 はぁ。じゃあ、帰りますか。

 はぁ~。


ダンケロさんの鍛冶場の門を出て。

2人で歩き出す。

今日は、良く晴れた、少し暖かい日だよ。

見上げれば、雲は無く澄んだ青空が広がってる。

帰りの途中にギルドに寄っていく。

無事について、ギルドに入るけど案外と静かだ。

ギルドの中は、昼過ぎなので人は疎だったよ。


やった!

受付でヒビカさんを見つけた。

ヒビカさんに報告だ。


 ヒビカさん。

 今日のダンケロさんの所の仕事。

 僕ら2人で無事に終わらせましたよ。

 これが報告書です。


ヒビカさんへ。

ダンケロさんから預かった、小さな巻紙を渡す。

この紙に、今日の俺達の仕事ぶりが書かれている。


  はい良いわよ、二人とも。

  じゃあ記録するから登録棒を出してね。

  何時もと同じで、この金属板に乗せて。


受付の窓口に置かれた四角い金属板。

良く分からないけど、魔道具なんだよね~。

ヒビカさんに言われた通りにすると。

金属板の上の登録棒が淡く光る。


  はい、今日の分も登録できたわよ。

  二人とも、良く仕事を熟してるわね。

  このまま頑張りなさい。


 はい、有難うございました。

 明日は、お休みにしますから明後日に。

 また2人で来ますよ。


ヒビカさんに褒められちゃったよ。

何だか、ちょっと嬉しくなっちゃうよね。

さあ、改めて孤児院に帰りますか。


ギルドを出て、2人でお喋りしながら歩いてく。

昼過ぎの町の通りは、意外と歩く人が多いよ。

今日が初冬でも、良い天気だからかなぁ。

それに、2年前よりは、行き交う人の感じは。

幾分か、明るくなったかな、と思えるかな。


さて勉強か。

いま、孤児院で、一番年少の2人の女の子達。

ルシーナとミモリーは、2人とも。

今は、6歳。と言うことになってるよ。

本当の年齢は不明なんだよね。

最初の頃は、何事にもビクビクしてたけど。

孤児院には同性で同じ様な境遇の先輩。

優しい御姉さん達が居たから。

意外と早く、今の生活にも慣れてきてると思う。

まあ、2人とも何に付け。

俺より、アルロを選ぶことが多いけどね。


そして、何事もなく修道院についたよ。

すぐ横の孤児院の表には、誰もいないね。

裏口から、靴を上履きに履き替えてと。

少し寒い廊下を歩いて行く。


 

さて、チビ2人はどこに居るのかな。

裏の畑かな、食堂かな、寝起きをする部屋かな。

2人は、修道院の礼拝堂にも。

良く、御祈りに行ってるみたいだし。 

まあ、リビエさんを探すのが早いかな。


 リビエさん、どこに居るかな?。

 アルロは、どこだと思う。


  そうだね~。

  ルシーナとミモリーと。3人で。

  食堂で勉強してるかもしれないよ。

  火のある所だし、暖かいからね。

  すぐだから、まず行ってみよう。

 

 うん。そうかもね。

 あそこが一番暖かいもんね。

 よし、食堂だね。行こう。


2人で廊下を進んで、食堂へ向かうよ。

あっ、近づくと小さく話し声が聞こえてきた。


 ホントに食堂だね、正解だよ、アルロ。


女の人の声が聞こえる。

入口の扉を少し開いて覗いて見ると。

食堂のテーブルで勉強をしてるみたいだ。

3人で何かを話している。

中に入って声をかけないと。

扉をゆっくり開いて中に入る。


 リビエさん。

 ただいまです、いま帰りましたよ。

 早いですね、2人共もう勉強中ですか。


  2人共、御帰りなさい。

  外は寒かったでしょう?。

  早く、こっちに来て座って。

  

  アル兄ぃ~!お帰り~。

  アル兄ぃ!お帰りなさい。


チビ2人の声が大きいね。


  シン兄ぃ~も、お帰り~。

  、、お帰りなさい。


俺の扱いは、2人共、幾分雑か!。

いつもの事だけどね。


俺達もテーブルにつくと。

リビエさんが、今の状況説明をし始めた。


  今ね、この2人に「御話」を聞かせてたのよ。

  2人も覚えてるでしょ。あの昔話。

  「町の薬屋さん」のお話よ。

  短い御話だから。

  ちょうど終わったところなの。

  うん。

  良い所に帰って来てくれたわね。

  この後の勉強は、あなた達2に任せるわ。

  何か知ってる「御話」でも良いし。

  文字の書き方や、数字の計算でも良いからね。

  この子達に、何かを教えてあげて。


  私は、

  その間に、修道院の仕事を済ませるわ。

  そろそろ、年末の準備をしないとね~。

  あぁ~ケシーレ様と相談しないと。


  あっ~!、それとシン、悪いのだけど。

  ここの部屋と礼拝堂の灯りの魔法を。

  あなたに、掛け直して欲しいの。

  ここも、少し暗くなって来てるでしょ。

  ねっ、明るくしたいのよね。

  それも御願いよ。

  

  アルロも、2人の事を、お願いね。

  良く見てあげてね。

  それじゃあ、私は行くから。


リビエさんも忙しいよ。

ササっと扉から出て行ったよ。

修道院の仕事が、リビエさんの本職だものね。


さて。

何からしましょうかね。


 アルロ、どうしようか。

 ルシーナとミモリーには何が良いかな。

 数字の勉強かな?。


  シン兄ィ、駄目、数字嫌い!。

  シン兄ィ、私も~。


  アル兄~ィ。「御話」が良いよ~。

  アル兄~ィ。私も~「御話」が聞きた~ぃ。


はははっ。ここはアルロに任そう。


 あはぁ、アルロ。

 「御話」が良いらしいよ。

 ここはアルロに任せた。

 何か話してあげてよ。


  え~~っ。

  シン、それズルくないかな。

  うぅ、僕が話すのかい?。


 アルロ~ほら。

 ジャスリーさんの所に居た

 吟遊詩人の歌の事とか。

 宿屋で聞いたじゃない。

 酒に酔った旅の商人さん達の。

 儲け話とか損話で、良いんじゃないかな。


  そうかな~~。


アルロは考えながら。

テーブルの向かいに座るチビ2人に。

吟遊詩人の歌の物語を聞かせたよ。

段々とアルロの話に夢中になる2人。


でも。

アルロ、、その話は。

話を聞き終わる頃。

チビ2人は、お互いを抱き合ってた。

だって、、。

途中から怖い話になるんだよ。

あはは。

 

  アル兄~ィ、怖い「御話」は嫌よ。

  アル兄、有難う、でも「怖い」かったよ。


うん。

2人共、年相応で可愛いじゃないか。

まあ、良くできた怖い話は、駄目らしいね。


  シン、交代しよう。

  つい面白いかなと話しちゃったけど。

  ルシーナとミモリーには怖すぎたね。

  ゴメンよ2人共。

  次はシンが話してくれるからね。


はあ。

何を話せばいいかなぁ。

女の子だし、あれかな。


 じゃあ俺が話すね。

 御話の登場人物達はね~。

 え~と。


まあ、適当でいいよね。

よし。


 どこかの世界の。

 とある大国の街にある、大商店。

 そこの夫婦には3人の娘が居ました。

 3人共美しく。

 小さい時から良く学んでいた。

 

 、、

 、、

 、、、

少し説明をして、場面を変えてと。


 そして場面は、ある国の王宮に代わるよ~。


 王様は、夜寝ていると、夢を見ました。

 美しい「女神様」が夢に現れて言いました。


  わ~~~。「女神様」が出る「御話」なの?

  私~「女神様」大好き~。


おいおい!2人共。

話の出だし、途中だからね。


 お前の息子。

 王子に良い嫁を与えよう。

 それは、この街に生まれ育っている。

 その娘は、聡明で美しいが。

 未だ、世に見い出されていない。

 世間に埋もれて、誰も気づかぬのだ。

 娘は、今年で17歳になるが。

 誰とは言えぬ。


  お嫁さんだ~!。

  私も、お嫁さんになるの~。


はいはい、静かにね。


 王は問うた。

 「女神様」

 それでは我が息子の嫁が

 街の、どこに居るのかさえ、分かりません。

 何か、手立ては在りませんかと。

 

 すると。

 朝目覚めれば「ある」だろうと言い。

 「女神様」は消えていった。


 王様の見た夢は本物なのか。

 さあ!2人は、どう思う?


椅子に座った。

チビ2人が、見つめ合って悩んでるよ。

あはは、可愛いね。


 翌朝。

 目覚めた王は、見付けたのだ。

 ベッドの横のテーブルの上に

 大きくはない。

 透明な一揃いの靴が。

 水晶かガラスで出来ているのか

 美しい、それが置かれていた。


 

 それから王は考えた。

 「女神様」の御告げなのだから。

 何も疑うことは無いのだと。

 それに。

 我が国にとっても慶事だからと。

 王は、その日の内に。

 国の重臣達と会議を開き、相談した。

 「女神様」の使わす、王子の嫁だと。

 未来の、この国の王妃だと。

 結果、皆の意見は同じだった。


 「女神様」の思し召しのままにと。


 会議で決まった事は。

 まず。

 この街の、17歳の娘たちを。

 全て確認すること。


 そして、王が街に布告するのだ。

 

 *月*日の夕刻から、王城の大ホールで。

 17歳の娘たちを集めて。

 王主催の舞踏会を開く事を。


  私も舞踏会に行きたい~。

  シン兄~。

  私も~~~。

  着ていくドレスが無いの~。

  わ~~~。

  大変だよ~~。


おいおい。


 日が過ぎていき。

 

 舞踏会の前日。

 あの商店の家族も大騒ぎだった。


 3人娘の内で。

 上には、今年で19歳の女の子、長女。

 落ち着いて、よく妹の世話をしていた。


 そして。

 下の2人の娘が、今年17歳だった。

 下の女の子は、双子なのだ。

 1人は美しい金髪の女の子、次女だ。

 1人は黒髪の女の子、三女だ。


 上の19歳と17歳の二人は。

 社交的で明るい性格が知られていた。

 友人や知人も多く。

 よく他所の茶会や、観劇等に出かけているのだ。


 そして次女が、17歳。

 王城の舞踏会を楽しみにしていた。

 自分が、この国の王妃になるのかも。

 そうなのかもしれないからだ。

 舞踏会に着て行くドレスも。

 父に強請り、新調してもらった程に。

 馬車も奇麗な物が良かったが。

 王城に行く馬車は。

 商店で使っている馬車だ。


 下の三女は、

 大人しく清楚で。

 商店の仕事を、良く手伝ったりしていた。

 舞踏会に、行く気はあまり無い様だった。

 自分には無縁だと思っているのか。

 あまり興味を持っていない。

 


 その日も朝から。

 商店の用事で、三女は街に出ていた。

 用事を済ませて。

 この街のシンボル。

 大噴水の有る中央広場に足を向けた。

 三女は幾分疲れたのか、噴水の周りに生える。

 大樹の木陰のベンチに腰かけた。


 三女は、少し休むと、周りを見渡した。

 案外と、ここの広場も露店が多い。

 直ぐ近くの露店を見ると。

 白髪の老婆が、1人で店を出していた。

 なんとなく、その店が気になる。

 ベンチから立ち上がり、店の商品を見ると。


 なんて奇麗なの。


思わず声が出てしまった。


 それは。

 色ガラスの嵌ったランプだったのだ。


 良く見れば、他にも気になる物があった。

 木彫りの小さな「ペガサス」に見えるものだ。

 両の前足を軽く上げたその姿で。

 あの美しい羽根を広げた姿だろうか。

 二つとも、何時までも見ていたい。

 そう思える品だ。


  ねえ!ねえ!。

  おばあさんのお店どこの有るの。

  え~と。

  シン兄ィ~。

  あのね「ペガサス」ってなに。


  あぁぁ~、私も知りたい「ペガサス~ゥ」って。

  シン兄ィ。なにぃ~。

 

だから、話の途中だからさ。

まあ良いけど。


 

 え~と。

 「御話」の「ペガサス」って言うのはね~。

 あぁ~。

 体が大きくて、白いお馬さんなんだよ。

 あとはね。

 白くて大きくて、奇麗な翼が左右に生えててね。

 それで、空もね。

 とても高く、速く。

 自由に飛べる、お馬さんの事だよ。


  なにそれ!空を飛ぶの?。

  お馬さん?。

  シン兄ィ。

  白いお馬さんがぁ~?。

  飛ぶの?

  ええぇ~~。

 

  シン兄ィ~凄いよ~。

  「御話」凄いねぇ~、「女神様」も出てきた~。

  「女神様」すきぃ~。

  王様~?。

  あぁ~王子様~。


ヤバい、チビ2人がハイテンションだ。


すると。

食堂の扉が開いてリビエさんが入ってきた。


  皆。

  そろそろ夕方になるからね。

  ミモリー、ルシーナ!。

  今日の勉強は、御終いにしてちょうだい。

  アルロ、シン。2人共有難う。

  2人のお陰でね。

  修道院の仕事が捗ったわ。

  

 はい。

 ここで終わりにしますね。

 そろそろ食事の準備をしないと。

 遅くなりますもんね。

 ルシーナ、ミモリー!。

 ここまでで、お終いだよ。

 今日の「御話」の続きは又ね。

 今度にしよう。

 またね。


  えぇ~~~!。

  終わりぃ~~。

  だめ!だめぇ~。

  途中~~やぁ~。

  やだ。やだぁ~!

  シン兄ィ~~。

  はなしてぇ~!。

  続き~~聞きたいよ~~。

 

  私も。

  私もォ~~~。

  続き~、きくきくぅ~。

  王子様~~。

  舞踏会だよ~。

  シン兄ィ!。


 だから、また今度ね。

 リビエさんに叱られるよ。

 勉強の時にね、話すからね。


  あらあら。

  シン、凄いわね。

  あの2人の様子だと。

  御話が面白かったのね~。

  良かったわ。

  今度、必ず話の続きを話してあげてね。

  2人共。心配ないわよ大丈夫よ。

  ほら見て。

  シンが約束してくれたからね。

  だから我慢、我慢。

  さあさあ。

  ルシーナとミモリーは部屋に行って。

  自分の荷物を片付けなさい。

  

さすがリビエさん。

2人の扱いに慣れてるよ。


  わかったぁ~。

  シン兄ぃ「御話」の続き。

  約束だよ。


  私も~。

  約束だからね!。

 


あ~~大変だよ。 

  

  

  


私の夢物語は何だろうか。

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