心配事が増えてばかり
何事も無く済ませたい
宿屋の仕事中に
リリーナさんと言う女の人に
声を掛けられた。
「女神様」の「祝福」についてだ。
御昼に最高の焼き肉を
ご馳走になったあの日は
午後も仕事をしたので
リリーナさんとは話さなかった。
次の日は鍛冶工房に仕事に行くようにした！
調査の事はアルロとも相談をしたよ。
今日は無言で2人で道を歩いて行く。
ダンケロさんにも。リリーナさんの事を
言っておこうと思ったから。
工房にに入ってすぐに
ダンケロさんに聞いたんだけど。
でも、、。
リリーナさんは
ジャーレンタに来てすぐに
工房に来たんだって。
畑で見た馬に乗った人が
リリーナさん達だったのかな？
あいつの使う道具はな！
俺が作ってやってるからな。
調査だか。何だかの。ついでに。
道具の手入れを
何個か頼まれてるぜ。
コレなんかがそうだ。
ダンケロさんが横のテーブルから
ヒョイと摘まんで持ち上げた道具？。
左右に振られるとタクトみたいで
動きを目で追っちゃうよ、、
先細りの細長い金属の棒かな？
５０cm程の長さがあるよ。
何だろう？
俺に見せた後
テーブルの元の場所に置いた。
あいつは、、、
まあ、、、
久しぶりに顔を出したら、、、
ベラベラ。ベラベラと、、、
「女神様」の事も「祝福」の事もよ。
散々。1人で喋って行きやがった！
用が済んだらなあ～。
早く出て行けばいいのによ～！
ギャアギャアとウルセ～ったらねえ！
へ～！
道具の手入れですか？
あの人魔法使いなんでしょ？
さすがダンケロさん！
そういう道具も造るんですね。
、、
あっ。
あの～。
、、、、。
新年の。
鍛冶窯の打ち初めの時の事、、。
ダンケロさんの「啓示」の事なんですけど。
リリーナさんに言いましたか？
俺。良く分かんないんですけど、、
リリーナさんはギルドの依頼で、、。
ここに仕事で来てますよね！
王都の「王法院」の偉い人達とかって。
怖い人とか、、怖い所とか。
そんな事無いですか！
何だか心配で。
さすがに俺もな、、、
あいつが。
調査で来てるって言いやがったから！
俺が聴いた「声」の事は言ってねえよ。
アイツに言うと、、
面倒事にナルのは、、予想できた！
当分は何も言わねえよ。
お前らも内緒で頼むぜ！
ナイフとか打っちまってるし、、
嬢ちゃんにも言っといてくれよ。
余計な事を言わなけりゃ。
王都にすんなり
帰ってくれるだろうよ。
道具の調整や修理なんて。
チョチョイと済ませてやるぜ。
そうなんですよ～！
早く帰ってくれると良いです！
まったくだぜ！
それじゃあ。仕事だ！
いつものガスロ鉱石を。
ここに運んでくれ。
頼むぜ。
はい。
頑張って運びますよ。
あっ。
ダンケロさん。
前に貰ったナイフ。
相変わらず凄く切れますよ。
何回も言ってますが。凄いです。
造りも綺麗だし。手に馴染むし。
刃の模様も。
見とれてしまいますよ。
いっちょ前に。言うじゃね～か。
まだ。大して使ってね～だろ～が！
森の木の小枝くらいじゃな！
切っても意味ね～よ。
そいつは、、、
チョットした戦闘でもイケる品だ。
ナイフの本領発揮はこれからだろうよ。
お前らが「成人の儀」を済ませてからだ。
街の外の冒険で役に立つはずさ。
まっ。
使う道具の価値は、、、。
お前ら次第だよ。
え～～～。
そんな～～。
2人で声がでた。
ダンケロさん。
やけにカッコイインダケド、、、。
さてさて。
仕事仕事！
なれた鉱石運びは
昼のかなり前に終えた。
今日は終わりの挨拶をして
孤児院に戻ろう。
ダンケロさん。
鉱石は運び終わりましたから。
今日はコレで帰ります。
おう！ごクロ〰さん。
これ。ギルドの報告書な。
2人とも。また頼むぜ。
気を付けてな！
はい。また来ます。
工房の鉄の扉を開けて外に出る。
2人でとコトコト歩いて。
ギルドに行き。
報告書を提出した。
工房の仕事は問題無し。
報酬をギルドに付けてもらう。
孤児院に戻り昼だ。食事だよ！
ラツェも今日は孤児院に戻って来た。
午後は少し時間を貰って
リリーナさんの話をしたいな。
早く王都に帰ってね。
やっぱり。普通じゃない凄いナイフ。
