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目覚めてそれから


あれから、また少し横になって寝てしまった。

このベッドか布団か分かんない物の布部分

あんまり柔らかく無いんだ、カサカサするし。

でも、あっという間に眠りに落ちたと思う。


ほんの少しうとうとしたくらいだ

あの変なベットで目を覚ます、カサカサだ、あのままなんだ。

チクチクする感じがそのままだし匂いも変わらない。

横を向いてるので木目の壁だけが見える、、、あれ。


目の前の木の壁、窓の下なんだけど一部周りと違う

何だろうな。


寝床から体を起こして周りを見ても、さっき起きた時と同じだ

誰もいなくて一人で寝ていたようだ。


体調もさっきよりだいぶ良くなったみたいで

熱っぽいのも収まったみたい、ふらつく様な感じもない

気持ち悪いとかも無い。

耳鳴りも「シィーーーーー、、、、、」て微妙に残ってるけどマシになった。

頭痛も収まり気味で、体の痛みもましになってる。


今いる部屋が自分の知っている所では無い、、、この事実。

あああ、マジで孤児院にいるのか。

この部屋が暗くて余計に気分まで暗くなる、

そおだよ窓を開けよう、明かりが、光が欲しい。

ベッドの様な所から起き上がってみる、ふらつかずに立てた。


灰色のカサつく邪魔者を少し退けて窓を開けたい、この窓どう開くのかな窓板は二枚に見える。

これだと普通なら左右に開きそうだけど、二本の木の閂で止められている。

それに思った以上に木の窓板が分厚い、閂部分が組み込まれているからだろう

閂が建物の壁に上手く挟まって外から開けない仕組みだね。

窓を開けようして手が止まる

痛い事実が判明する!ああ上の方の閂に手が届かない。

体が子供だから背の高さが足りなくて、二本有る閂のうち高い所のが動かせない。

子供が使う部屋なのに不便だなあ。


おお、そおださっき寝ていた時に見た変な板、あれを生かすんじゃないのかな。

その場にしゃがんで足元の板を見ると動きそうだな、あっ板が取れた

二本の短い木の棒で上手く壁にとめられている様だった

板が止められていた壁の位置に切り込みの様な窪みが2つ開いている。

そこに棒を差し込んで板を載せる!高さ50㎝程の踏み台が出来た

おおおおお!これで閂の高さに手が届く、子供にさせる為に工夫が有るんだな。

出来る!出来るぞ!閂を外し片方だけ窓を開けてみよう楽勝だ。

左側の窓板をスライドさせて行くと明りが入って眩しい。

けど期待して外を覗くと、見えたのは狭い通路を挟んだ石壁でした。


あと防犯用かな。

窓枠の内側に鉄の丸棒が横に2本、縦にも2本入る仕組みになっていて

日中の間それを嵌め込むみたいになってる様だ。

4本の丸い鉄の棒を確りと嵌めておくこれで安全だろう。

ついでだから残りの隣の窓板も動かして光を入れよう、そおすればもっと明るくなる

奥の窓も同じようにあけた、良いね部屋全体が明るくなった。

やっぱり目の前は石壁が見えるけど、ただの壁なんだろうなあ。

木の台から降りてそこに腰かけた、壁に寄りかかり天井を見上げる。



孤児院だから「子供」なんだな俺は。

なんで「子供」なんだチクショウ!キツスギルぞ!

車で近所に買い物に行った筈なのに。

そこまでしか覚えていない!

フラフラした時の記憶、あの「声」に決められたはずなんだ。


あの「声」って、、、、、


考えたくないし、、、決めたくない。

今この時の自分がリアルなんて。

小さい掌、細い腕、うおおお、、マジ足もなんだか細いんだけど

ヤバ過ぎるだろコレ。


少年とか、、、

「子供」

から始まる、、、

異世界生活、、、生活だよなあ。

キツイよなあ



あああ。







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