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異界奇行---俺にはキツスギル!  作者: kenken@


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雪の朝

タダでさえ寒いのに

雪なんて降らなくてもいいんだ!。


朝なのかな?

声が聞こえる

リビエさんの声?


  皆起きて~~! 

  朝だよ~。

  朝だからね~!

  起きる時間だからね~

  ほらほら! 

  起きて。

  準備しないと!

  朝ご飯が皆を待ってるよ。


 寒い~!

 今日!寒い~!

 リビエさん!寒い~!


  アハハ!シン。

  ほら起きて。

  外を見てごらん。

  凄いよ。


今朝は誰も起きれなかった。

みんなが起きれなかったみたいだ。

寒すぎるよ。

リビエさんが何か言ってるけど。

ベッドに潜り込んでて

良く聞こえなかった。

だって寒いんだよ。


起きないと

頑張ってベッドから顔を出す。

皆もムクムクとベッドの中から

顔を出してきた。


  みんな。朝ご飯食べないの?

  お腹減ってるでしょ。

  温かいスープが食堂で待ってるよ。

  シン!アルロ!起きなさい。

  ラツェ!レーリエ!女の子たちを

  そっちで準備させて!

  ほらほら!お、き、る!

  ケシーレさんに怒られるよ!


ヤバい!起きよう。

ケシーレさんは意外と怖いんだよ。

皆も今の言葉で起きだした。


朝の準備を済ませて食堂へ歩いて行く

空気が凍てつく様だ、寒い。

廊下の窓から見える景色が

何だかいつもと違う。

明るく白く見える。

リビエさんが俺達に教えてくれた。


  みんな。

  昨日の夜遅くから雪が降ったのよ。

  街中に凄く積もってるの。

  こんなに積もるなんて

  10年ぶりよ。

  街の人達も今日は無理はしないわ。 

  家から出るのも大変よ!

  だから今日の仕事お休みなのよ。

  今日は外に出て行っては駄目。


  ラツェ。シン。アルロ。3人共もよ。

  ケリも。レーリエも。サリタもよ。

  今日は皆で此処にいるの!

  修道院の食堂に居ましょうね。

  暖炉に火を入れて温まるの。

  いい!

  ここで勉強しましょうね。


寒いわけだ。

雪が降るなんて。

シンの記憶にも無いよ。 

外に仕事に行かなくて良いなら

ラツェと遠慮なく話が出来るね。


皆でゆっくりと

朝食の準備をして行く。

何時ものスープとパンの朝食。

「女神様」に祈りを捧げて手を付ける。

温かいスープが冷えた体に染みて行く。

体が温まるよ。


パンを手で千切って頬張る!

以前より柔らかくなって

食べやすいパンだ。

美味しいよ。

チビ達2人も頬張ってる。

スープを口に入れれば

パンと相まって、なお旨い。


ケシーレさんが俺達に言う!

  

  今日は朝食をゆっくりと食べましょう。

  そうするとね!

  食事が余計に美味しく感じられるのよ。

  体にもいいのよ。

  

  みんなも見てでしょう。

  外は生憎の雪が積もってしまってるのよ。

  だから数日の間ゆっくりしましょう。

  此処で勉強したり。

  体を休めたりね。

  ラツェ。アルロ。シン。

  あなた達も暫くの間! 

  お仕事は休みなさい。

  良いかしら?


ラツェが素早く答えた。


  はい!

  この雪だと歩くのも大変ですよね。

  暫く、お休みを貰います。

  連絡はどうしたら良いですか?


ケシーレさんは慣れてるね。


  ラツェの事は修道院に来る人に

  頼んであげる。

  薬屋さんに連絡してもらいます。


ソンな感じで会話をしながら

食事を進める。

食後の片付けもゆっくりするよ。


みんなは暖かい食堂にいる。

チビ達2人にケシーレさんが文字を教えてる

リビエさんはジュニューと話してる

今日はゆっくり出来るから

ラツェに相談しないとね。


俺とアルロにラツェは

3人で少し離れた椅子に座り

ダンケロさんの事をラツェに伝えた。


ラツェは俺達の話を聞いて。

段々と目を輝かせていった。



  「凄いね「女神様」も親方さんも」

  親方さんが「天啓」と言ったの?

  それも凄いよ。

  天の声を直に聴くなんて。

  親方さんは使命を託されたのかな。

  そんな凄い「ナイフ」を

  私が貰っていいのかな?

  確かにあの時に声は聴いたけど。

  シンが言ってくれたの?

  私かもって?

  なんで私?

 

 あはは!

 なんでかな?。

 親方に聴かれたあの時にね。

 「女神様っ子」のラツェがね

 頭に思い浮かんだんだよ。

 それだけなのさ!

 俺も。自分でも良く分からないや!

 でもさ。

 ラツェ!良いでしょ?

 そんな凄いナイフ。

 貰えるんだよ


  ええ!勿論よ。

  「女神様」に誓うわ!

  そのナイフを私に下さいって。

  ドワーフの親方さんに感謝を。


俺達と話してたレツェが両手を組んで

天を見る。

そして。


ラツェが椅子から降りて

礼拝堂の方を向き

片膝を付いて祈る。

「女神様っ子」

ここに在り。


リビエさんがラツェを見てる。

ケシーレさんも気が付いた。


  あらあら!ラツェ!

  「女神様」に何を祈ったのかしら。

  シン!アルロ!

  ラツェに何を話したのかしら?

  彼女が祈るほどの事なの?

  なら私達も貴方のために祈るわ!

  「女神様」に感謝を!

  

あ~~~~!

3人揃っての祈りだよ。

マジか!


見ていた。

レーリエ!サリタ!ジュニュー!も

それに倣って祈ってるよ。


あ~~!

ニコニコと。

チビ2人達も真似してるよ。

ラツェが大好きな

チビ2人だからな!

お姉ちゃんの真似だ。

ここの女性陣は。

全員が

「女神様っ子」だった!


ダンケロ親方!

「女神様っ子」

俺の予想は合ってたと思います。



俺達2人より「ラツェ」の方が

親方のあの凄いナイフを

何かに生かすと思いますよ。





ナイフの使い道。

男女で使い方が凄く違いそう。

ラツェは。やっぱり。

ラツェだし。

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