目覚め
、、、、
、、うううっ
、、、頭が痛い、、痛い。
、、、耳鳴りも、、ジジジジ、、、キーーーーィーーーーン、、、シーーー
、、、てな具合で嫌になる、頭の中に響くよ。
、、、体中が痛い。
、、、熱っぽい。
、、、だるい
、、、風邪だな!風邪だ、これは風邪だ。
今日の仕事は午後からにして、何とかして早めに切り上げよう。
休まないと体力の限界だ
、、、と、、、思い、、寝返りを打つと。
違和感が半端ない、なんだ!なんだ!
ベットの感触がいつもと違うぞ。
柔らかくない。至る所で「チクチク」「ガサガサ」する。
何かの香りが鼻の奥に感じられる。なんの香りだったかな。
???なんなんだよ
そして、、、
薄ぼんやりする意識の中で何とか目を開けると
壁?、、、木目が見えるな。なんだか暗いし妙に寒い。
あれ。
あれれ、なになに!なんだこれ!
自宅の壁は白いクロス張りだよ。細かな模様も綺麗なやつだ!
これじゃないよ。木目は無い。
首を少し捻って上を見ると、木の板?太い木の梁と細い梁がみえた。
あんまり綺麗な仕上げじゃない。デコボコしてるのががわかる。
うちは天井も白いクロス張りなんだって。
さらに目線を横に向けると石組みの壁と白っぽい木のドアが1つ、、、
木のドア!家のと違う。あれじゃない。
なんか変だ、変だよ。
ベットの筈の物が、灰色の布に何かを詰めただけの布団なのか?
布団でもないよねこれ「チクチク」「ガサガサ」物体だよ。
確認の為に布を持った右手が見えた。おおおおっ小さい、細い。
天井を向く様にして両手を突き出すと「子供」の様な、か細い腕が2本見える。
なんだか泣けてくる。マジなのか。
これって、さっき見てた夢の続きだよな。
「酔っ払いダイス」で出た数字で孤児院行きとか宣言されて、普通無いし。
あんな夢の続きやだよ、、
貰い事故で死亡、、、勘弁してよ。
寝直して起きれば大丈夫だと思います、はい。
これは夢だ夢なんだ!寝て起きて元に戻るんだ。。
木の壁に向かって子供の体で横になり、丸くなって寝ようと思っていると、
どこからか声が聞こえてくるし、どうも話し声らしいけど
良く分からない。
さっきまで聞こえなかったのに。
聴きたくない。
寝てやるぞ。
「カランコロンキィ~~ン!」
「カランコロンキィ~~ン!」
「キンカ~~~ン」
変な鐘の音で目が覚めたけど、まだ頭が痛いし熱っぽいし不調だ。
何だろうかこの事態。、、、
まだ子供になったままだし!あの夢が夢じゃ無かったってことか。
ベットの様な寝床から体を起して周りを意識すると、
同じような寝床が幾つも並んで、壁側に寄せられている。
部屋の床が板張りみたいだし、綺麗に隙間なく出来ている。
床板の色が微妙に不揃いなのをただ見つめてしまったよ。
マジ孤児院感するな、ここの部屋。
この部屋?の長辺側に大きな棚が3つある。
その間にテーブルが2つ少し伸びているのが見える。
丸椅子が4つずつで計8脚あるのかな。
自分の寝床は外向きの2つ有る窓の内、出入口側、ドアの方の窓の下あたりで、
その窓は木の板で塞がれている様だ。
窓と壁の隙間からオレンジ色の光が薄暗い部屋の中に光芒を斜めに引いている。
そして部屋の天井に何本かある梁の真ん中の所に、、、、
それがあるんだ。
優しく白く「光る球」が1つある、、、
真っ暗じゃ無いから周りが見えていた訳ですからね。
「光る球」
ああ、、あれは電球じゃあ無さそうだ。うん電球じゃないね!
さっきの棚の反対側の壁にも、一つの棚と小さめのテーブルと2つの丸椅子がある
ここに何人?入るんだ。
やっぱり此処は、あの時に「酔っ払いダイス」の出目で言われた
孤児院なのかな。
俺って、どうなっているのかな。