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異界奇行---俺にはキツスギル!  作者: kenken@


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27/164

死。思い至るが。

死。輪廻か

何かの悪戯か


ミサの少し前。孤児院の食堂で休憩してた。

開いていた窓を閉めた後、外の雰囲気を伝えたが

そのお喋りの途中で俺が余計な事を言ってしまった。




食堂の中が静まり返ってる。

要らない悲しみを思い出したからだ。


誰も言葉を発しないで、みんなが俯き加減だ。

何年も此処で一緒に暮らしてきた仲間の、、、死。

あの時の喪失感に囚われてしまった。


自分はそんな感じゃないんだけどな

周りを見て失敗したなと、、、後悔が少し。



俺が静かに皆を見渡してるとチビ二人と目が合った。

俺の事を見ていたんだな

俺に向かって二人で笑って手を振って来た

この2人には知らない事だ

まあ分からない方が幸せだな。

俺が指を一本口の間へ立てて

静かにしてねと合図すると

ニコニコして二人して小さく頷いた。

真似して指を一本口の前に立ててるよ

二人とも可愛いけどね

おまえらホントに分かったのかな?



ふう~~っと息を吐く。

俺は天井を見上げて思い出す。あの時の事を。

自分の最後の時の後だ。


いつの間にかフワフワと音も無く流れてた

最初はゆっくりだったと思う

段々と速くなってた気が、、、、、


そして、、、

急に引っ張られた気がした。

流れから外れて、、止まったんだ。


声が聞こえたんだ。

何だかいろいろと言われたハズだ。

珍しいいから拾った、、と。

、、、笑われたな。


でもチャンスを貰えたんだ。

あの時に何処かに、、俺の周りに、二人いた。

声がした、二種類の声、、、声だったのかな。


俺の事を面白がってた。

色が黒いからって。お前は黒くて珍しいって。

なんか決められて、、、何か貰ったよな


ポシェットか。、、、魔道具だ。

魔法も、、、使えると。

色々と努力しだい、、、だっけ。

しろってこと?


そして俺がここに居る。

異界転生、、

やっと一年経つのかな。




病で逝ったみんなもさ、、、

あそこに行けたら、、

あの流れに乗ってさ。

新たな何かになるんだろうか?

そんな風に思える?

良い転生を祈るのみ。

人以外かもしれない、、

直ぐじゃないかもしれない、、


少ししか思いでないけど

でも俺は祈ってるよ。


あそこは神の領域でさ、、、

数多ある世界へのね

転生のサイガコロが振られる、、

神球の神域なのかもねと。


ああっ、、デジャビューかな。


此処かの世界に

狙って落とされた、、、俺。


おっ、、、


カラン!コロン!、、カラン!コロン!、、、、。

カラン!コロン!。


澄んだ鐘の音が響く。


 アッ、、鐘が鳴ってるよ。

 アルロ!ラツェ!

 リビエさんが鳴らすハンドベルの鐘の音だ!。

 時間だ

 みんな礼拝堂に行こうよ、

 ミサが始まるよ。


  ああシン!分かったよ行こう。

  さあみんな行くよ。

  


ミサ開始の鐘の音が食堂に響く。

みなが声も少なに礼拝堂に向かう。




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