終り行く年の欠片
恥ずかしながら、、、
<この二十数話の投稿を暫し忘れていたら>
久しぶり過ぎて<ここ>の使用法をすっかりと、どこかに紛失!
適当に繋げていければ、、、、万々歳!
書いて行けるかは、、、謎。
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いよいよ今年もあと少しで終わる
この世界に転生して初めての年越しなんだよね
明日が前世で言う処の大晦日なんだけど、孤児院では大した行事とかは無いんだ。寂しいもんだよ
だって、あんまりシンの記憶にないんだよ!
空腹と寒さばかり、、、やだやだ!
ううっ、、、美味しい晩御飯になったりしないんだろうな、、、
朝の準備をして食堂で皆と固いパンと薄い野菜スープで空腹をゴマ化し
でも。みんなのお腹の膨れ具合は半分チョッとだ、、、
シン、出かけようよ遅くなっちゃうよ~
ああ~今日は。いや今日こそ何か良い事無いかな~
ケリ、、、、今日も何も無いと思うよ、、
シン! イヤイヤ!何かあるでしょ~。うん美味しい食べ物が良いな
ケリ、、、、朝から天国の夢を見てるの?
シン アルロもケリに何か言ってよ!
アルロ、、、、ジャスリーさん所の仕事が楽だと良いね
「「「うん!」」」
最近の俺の生活にも大して変化は無いね、相変わらずのお手伝い勤務だよ、
宿屋で掃除と洗濯と料理に使う野菜の下拵えと店回りの掃除、
偶に宿泊客のお使い仕事がある位、、、駄賃は滅多に貰えないよ。
ああ、孤児院で月に何度か皆で1日中勉強とかも有るけどね
以前から増えた、あの薬屋さんの店の手伝いは女の子に大人気だよ、
何と言っても待遇が良いもんね!休憩とかあるし、美味しい御茶に御菓子が食べられたりだから
男の子より女の子の方がお店的にも見栄えが良いもんね~分かりますよ
そんなで、孤児院の仲間のみんなも、出来る仕事と勉強をしながら無事に生きているよ
何回か皆で順番に風邪を惹いたりして熱を出したけれどさ、、、俺達は生きてます
チビチビと成長してます
あとね。つい最近4歳くらいの幼児の女の子が2人、孤児として院に引き取られてきた。
一緒に暮らし始めたんだよね、小さいからさ人見知りが惨くて
こっちの言う事をなかなか分かってくれなくて、すぐ泣くしさ面倒見るのが大変だよ
ちなみに二人ともプラチナブロンドの髪をしています、瞳の色は灰色って言うかグレー?
相変わらず厳しい世界だよここは。でも2人とも孤児院に入れるだけでも幸運なのかもしれないけどね。
宿屋の仕事を終えて、いつもの薄くて軽~い昼食を3人で食べて休憩していると
リビエさんが俺たち3人を前に立ち今日の午後の仕事を説明してくれる。
礼拝堂の掃除を男の子3人でお願いするわ。床の掃き掃除と椅子に拭き掃除を重点的にして行ってね
「「「はい」」」
祭壇の方は女の子達にお願いしてあるからね、怪我をしない様にね
掃除は夕方までの予定だからねゆっくりと確りとね、じゃあ始めてね
「「「はい」」」
「「「やりますか」」」
「「「お~~~」」」
リビエさんも足早に廊下に向かって行き消えて行った
俺達男3人は今日も、いつもの様に午前中は宿屋の手伝いに行ってきたけど
午後からは修道院の礼拝堂の掃除と明日の年越しミサの準備なんだよ
修道院では明日の大晦日の午後遅くから、礼拝堂で大晦日の祭礼ミサが行われるんだ
いつもの礼拝日のミサより多くの人が礼拝堂に来るはずだからね、
掃除も丁寧に、灯りの魔法も多くしたりとかだね
あと礼拝堂に備え付けの長椅子に不具合が無いかなんかをいつも以上に見て行くのさ
ケシーレさんとリビエさんの2人も明日の段取りの確認と準備とかで大変そうだ
この街の偉い人も来るみたいなんでね、余計に気を使って準備をしてるよ
何となくシンの記憶に残ってるんだ、ミサの間は横の壁際で静かにしてないといけなっくてさ
ミサが長い時間掛かるから寒かったり腹が減ったりとかで、あんまり良い記憶無いんだよね
この孤児院は、
アローヌ王国からの援助と街守からの援助が主な収入で運営され成り立っているからね
ちゃんと孤児たちの面倒を見て育てていますと、アピールしないと駄目なんだよな
掃除の途中でバケツの水を替えに行くついでに、祭壇組のラツェに一声かけた
ラツェ!水を替えに行くけどそっちはどう?
うわ~!シン!私のバケツの水もお願い出来る?
良いけど少し量は減るからね
シン有難う
今日もいい天気だな寒けど、、なんて考えながら水汲み用のバケツを井戸に落とす、、
ラツェに綺麗な水の入ったバケツを無事届けて
自分の割り当ての掃除も終わらせる、、と
祭壇組の女子達も掃除を済ませて、道具の片付けに入ってた
シン!こっち終わった?俺達の方は終ったよ。
アルロも終わり?
ああっ うん女子達も終わったみたいだね
こっちも終わりだよ、問題無し道具を片付けて
リビエさんに言いに行こう
食堂に向かう廊下を歩く途中でケリオサが呟く
う~!今日は午後から余計に寒くなったよね
だからかな、ああ~おなか減ったよ~
「「「ううう~~おなか減った」」」
悲し気に3人の声がハモル。
暗い気持でお喋りをしながら食堂に移動だ
ササッと要領よく終わらせて綺麗に掃除が出来たと思うよ
冬の部屋掃除で雑巾で水を使うとかさ、指先が真っ赤になって手が氷りそうだよ
みんな今日はご苦労様だったわね
明日の夕方のミサに街守様が来るからね
ご挨拶をするので皆で「いつも有難うございます」と大きい声でご挨拶をしてね。
それが出来たら並んで壁際に行ってね、お座りしても良いからね。
ミサの時間は長くなるかもしれないので小さい子は途中で
部屋に下がってみてもいからね、大きい子が見てあげてね
最後に街主様の言葉で御終いになるけど
途中で何回かある女神様への御祈りが少しでも出来たら偉いからね
そして一緒に新年を迎えましょうね。
こんな話をケシーレさんが夕食の席に着いた時に皆に言い聞かせた
そして代わり映えしない簡素な夕食を皆で頂くのだ
4人の女子組が4歳位の女の子2人の食事の面倒を見てる
おお!6歳のジュニューまでお姉さん気取りだよ、、、
おいおい!スープ零すなよ。
転生してここに生を受けて、ほぼ一年が過ぎて来たけど12歳じゃあ何も出来ないし
出会いとかも無いよね、少し背が伸びて力が付いたぐらいだ
あと一日と少しで13歳になるのか
ふと思い出して近くに座る男子2名に聞いてみた
ねえ街主様って誰だっけ
「「「え~~忘れちゃったよ。、、知らない。」」」
男子組は能天気!
12歳だからな覚えてないや。
ここから、、、
次話が進む予定
続く?、、です?




