南広場の青空市場
今朝は、いつもと違う道を3人で歩いてるよ。
朝の空を見上げれば、今日も青空広がる良い天気だ!凄く寒いけどね
手伝いに向かう道中で3人の表情が、ニヤケタリ、どんよりと沈んだりしていく!
「アルロ~、今日は何処のお店の手伝いになるのかなぁ~~」
「食べ物のお店が良いよね。少しでも食べさせてくれる事があるしさぁ」
「アアッ、たまにだけど1食分とか奢って貰えるもんなぁ~」
「串焼きとか。串焼きとか。串焼きとか。が良いよね」
「アハハッ、、、ああっ、串焼き屋さんなら極上の手伝い仕事だな」
「でもさ、食べ物屋さんの手伝いは、、、あんまり俺達に来ないよね」
「売り子とか商品案内でも、女の子が受けがいいとか言うし、、、はあ」
「はぁ~。俺達だとさ配達が多いお店が多いし、滅茶苦茶疲れるよね」
「重い荷物の配達は俺も嫌だけどさ、何とかやらないとな」
「穀物屋さん、、あそこきついよね。台車1台しか無いし」
「野菜もさ、いっぱい買う人いるでしょ、、この前なんか、、、、」
「多分だけど荷物の取り揃えと、周りのゴミの掃除で大忙しだろうけどさ」
「言われた事をさ、今日も何とかやりきろうぜ」
「「アアッ、、、分かってるけどさ、、、」」
今日はね男3人、青空市場に露店を出店してる人達の、お店の手伝いの日なんだよね。
ジャーレンタの街の南広場で、朝から昼過ぎまでの時間に開かれる青空市場だよ
毎日ね結構多くの露店が軒を並べているんだ、町の中にも店舗を構えた大きなお店が有るけど。
青空市場は小規模に野菜とかの食品や色々な小物等をね、農家や生産者が直接売ってるんだよ。
いろんな話を3人でしてると、アッと言う間に南広場に着いてしまった。
ヨーロッパ風の街並みの中で開かれるけど、ここの青空市場は小奇麗なマルシェとかじゃ無いね!
普通に買い物をしている人達に交じってさ、異様な出で立ちの人がいるんだよ
剣を身に付けた冒険者のグループの人達や、鎧っぽい物を着込んでる人達が頻繁に歩いているんだもん。
「取りあえず、イーガスさんの所に行ってさ、今日の仕事の事を決めてもらおうよ」
「イーガスさん、今日はどんな肉を持って来てるかな」
イーガスさんはジャーレンタの街の猟師なんだ、弓とか罠を使うんだって言ってたよ。
仕事は肉屋さんで、ここの青空市場に何人かいる「まとめ役」の偉い人なんだ。
ジャーレンタの外にある草原や森の中で色んな動物とか、小型で食用に出来る魔物を捕まえているらしい
ここの市場の露店でその肉を綺麗に捌いて売っいる人だ。
猟師さんて職業の人。この街に結構人数が居るんだよね、街のみんなが肉。肉。肉。だから
冒険者の人も色んな魔物の肉を、この街に供給してくれるけどさ、、、街のみんなが肉。肉。だからね。
肉!肉が街に無いとみんな不安になるのかな?、肉は一杯あった方が街のみんなが幸せになれるからね。
市場の中を少し歩いて、イーガスさんの屋台の前に着いたので声を掛けた。
「イーガスさん。お早う御座います。今日の市場の手伝いは俺達男3人ですよ」
イーガスさんが俺達を見て作業する手を止めた。
2メートルほどの横幅で確りと作られた屋台には、少し張り出した屋根が布で張られていた。
屋台の台の奥側の上に、薄い金属製の箱を置いて、肉をそこに数個並べて置いている所だった。
薄い金属製の箱の中をのぞいて見ると、それぞれの色が違うブロック肉?が置かれていた。
「おう!3人ともお早うさん。今日も頼むぞ」
「シン。体の具合はもう大丈夫そうだな。良かった病が治ってよ」
「アルロもケリオサも体に気を付けろよな」
「でも、仕事も大事だからな」
「朝一番で、ここの広場の外周の目立つゴミの片付けを頼もうか。そんなには無いと思うがな」
「掃除しながら広場を見回ってくれ。なんにも問題ないと思うがな」
「何かありそうなら、俺に早めに言いに来いよ。分かってるな」
「周りの露店も、みんな開店準備は出来てると思うから、今は手はいいと思う」
「掃除道具はいつもの所だから、ゴミも隅のいつもの木箱に入れてくれ」
「掃除が終わったら、また俺に声を掛けてくれ」
「次にやる仕事をたんと用意しといてやるからな」
「始めてくれ頼んだぞ」
ヤッパリ掃除からだった。
イーガスさんが親切すぎるよ。次の仕事もなんて、、、、、、あああっ
青空市場の露店の周りのゴミ拾いって結構大事だと思うよ。
ゴミが足元に散らばってたら、買い物に来る人の青空市場へのイメージが悪くなるよね
汚い場所の店でさ、食べ物の買い物なんか誰もしたくないハズだもの。見た目も大事って事だよね。
実際の売ってる商品も問題無い様に、綺麗な事が大前提なんだけど、ここは大丈夫だよね?
生活魔法の「清浄」で結構清潔にいけるよね? ね?。
イーガスさんに仕事を割り振られたので動きますか。
動いてれば寒さを紛らわせるから
広場の北側の隅の場所に、掃除道具を置いたり、ゴミを入れておく木箱が設置されてるんだよね、凄いよ。
3人で掃除道具の片手で使える箒と、草で密に編まれた柔らかい籠を持って掃除を始めていく。
俺は、道具置き場から左に向かって掃除を初めて、アルロとケリオサが右向きに掃除をして行く、2人が掃除する方向が大変なんだ、途中に休憩出来るように、木の丸太のベンチが数か所有ってゴミが多いんだよ。
掃除も屋外だと想定外の、、、
みんな公共の場所は綺麗に使用して下さい、、、お願いします。
何とか、3人とも無事に青空市場の外側、南広場の外周の掃除を終わらせたよ。
イーガスさんに掃除終了の報告に向かおう。
次の仕事まで少し休憩をくださいよ
一仕事で、もうヘトヘトだよ。