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魔道具


ラビリンスの通路に響く金属音と人の声。それは戦闘の音だ。


バキン、ガシャン、コーン。


 よし。

 あと1体だ。


 このっ!。

 おっとアブねっ~、それがウザイんだって!

 スケルトンのくせにソンな攻撃を連発すんなよ。


カンカン。


ギリギリでスケルトンの剣での突き攻撃を丸盾で逸らし。

後ろに飛び退いて体勢を立て直した。

そして。

短剣を持つ右手から氷の魔法をヤツの腹に向けて放った。


 おらっ!壊れろ「氷」「氷」。


パキン、ボキ、、ガシャ、カン!カラカラカラ。


見事に最初の氷が背骨を粉砕してくれて崩れるスケルトン。

ソンな様を見ていたら、骨の小山から丸い骨がコロコロと音を立て。

俺の目の前に転がって来たよ。

頭蓋骨だ。


 魔物のくせにさ。

 突きなんてしてくんなよ、まったく。

 お前のせいで怖かったぜ。

 とどめだ!消えちゃえ。

 おらよっと~。


短剣をゴルフスイングして弾き飛ばし。

スケルトンの頭蓋骨を通路の壁に叩きつけた。


 コーン、ベキ。


あはは!。

軽い音が1つ。通路の中で響き。

剣で割れる事無く嘘みたいに上手く決まった。

頭蓋骨が壁に当たりバラバラになって飛び散ったよ。


 よ~し、倒した~ぁ。

 あ~、魔物2体と戦うのはメンドクサ~イ。

 危険度も格段に上がって来たし、はぁ~。

 

ラビリンスの通路で。

2体のスケルトンと剣戦を終わらせた俺は愚痴ってる。


素早く右の方に回り込んで。

1体目を短剣の一撃で骨を砕きバラバラにした迄は良かったけど。

すぐに2体目が。俺に向かって踏み込んで来て危なかったんだよなぁ。


 ふ~~。

 ほんのちょっとの動きの差で。

 こんなに感じが違って来るなんて思って無かったよ。

 地下2階のより絶対に動きが早くなってるよなぁ。

 2体の剣持スケルトンが相手だと油断できないし。

 小盾と短剣だけじゃ、ここの相手を裁くのがキツイよ。

 俺も手数を手数を増やすしか無いよな~。


 戦闘前か戦闘中に氷魔法を上手く使って。

 相手を牽制していくしか無いのかぁ~。

 あ~~~それだと魔力がドンドンと減っちゃうよ~。


 昨日で、せっかく魔力が4桁まで溜まったのに~~!。

 う~~1000!。当面の目標は1万円キープだよ。

 無駄遣い、、、してないのに~。


今は、ワイバーン事件から7日が過ぎた日の午後。

俺は、あの日の翌日から真面目に連勤して。ずっとラビリンスに通ってるよ。

それでも今までに手に入った物と言えば、、、。


 あ~~また、ボロイ鉄剣が残ってるじゃん、要らないっての!。

 も~こいつ、1階のと違って買取が安いんだよなぁ~。

 それに今日は、これで6本目じゃんかぁー。普通なら大荷物だよ。

 俺は。魔道具が欲しいんだよ~!。

 あ~分かってるのかなぁ~。

 バーゲンセールで宝箱でも出してよね~。


床に落ちてるボロイ鉄剣を手に取った、、。

ただの鉄以下で出来てる粗悪品だ。

冒険者ギルドで買い取ってくれるけど。

鍛冶屋に纏めて卸して。鋳潰して安価な物にするんだってさ。

鍋とか窯とか農具とか、、、だって。


おっと、他のも探さないと。


 魔石、魔石。魔石はどこ?。

 どこに有る~。

 お~!やった~ラッキー!、今回は2個残ってるよ。

 これで「60」え~んだ。


 さてと。

 スケルトンを倒して、まだまだ稼ぐよ~。

 えへへ~。1日の魔物の討伐目標は。

 スケルトンの魔石でアレが買えるようになる事!。


 目指せ「シウマイ弁当」だぁ~。

 いつだったか、、あれは美味しかったよなぁ~~~。

 値段は幾らだったっけ?、、あ~最初の頃の記憶では、。

 1個、、500円?。


 スケルトン魔石が17個で510円だな。

 うひょ~~~!。


ん?。


 あれ?もう足りてるんじゃないか?。

 俺。結構戦ってきてるし、朝見たら魔法袋には10個入ってたよな。

 今は魔法袋の中には、、えぇ~と21個入ってるじゃん!。

 コレを足せば23個だ。うほ~~690円。

 「シウマイ弁当」には十分だけど。でもまだだ!。

 もう少し貯めておきたいじゃん。


俺はここの所、真面目に働いて来たからね。

魔法袋の中にスケルトンの魔石が溜まって来たんだヨ。

地下3階の魔物、スケルトンの魔石には。

ギルドの買取の他に。俺にとって30円の価値が有るんだ。

魔石には「3」の内包魔力があってね「創生」に使えるんだ。

だからコイツ1個で10円チョコが3個も買えるんだよ!。

この間6個も買っちゃったよ。

それに8個集めて使うと240円分の価値になって。

あの「のり弁」が食べれるんだ。

俺の買った記憶だと240円でその前は、、思い出せなかったよ。

もっと安いと良いんだけど。

でも「創生」があって良かったよ。


だから冒険者ギルドの買取とは別に。

魔石は少数を売らないで貯める事にしてるんだ。

箪笥貯金じゃ無くて、、魔法袋貯魔石ね!。

それとボロイ鉄剣もね、安いけどお金にはなるよ。

戦闘で危険な目の合うのに。

1本が銅貨15枚だよ、、ねっ、安いでしょ。


あと。

3日前に俺の階位が上がったんだよなぁ。


ラビリンスの地下1階の通路を奥へ向けて歩いてる時に。

1体の剣持スケルトンと戦闘になってね。

そいつを倒したら。

「フッ」と何かが体に触れた気がしたんだ。

それで、ギルド彰を確認したら階位が「3」になってたよ。


 魔石もだけど。

 階位が「3」に上がって、魔力も10増えたけど。

 氷魔法5発分って考えると、あんまり余裕は無さそうだなぁ。

 それに氷魔法以外でも魔力を使うのは。

 「灯り」でしょ「清水」でしょ「清浄」でしょ、、。

 はぁ~こっちは減らせないよな。

 普段の生活でも魔法を色々と使っていくからなぁ。

 う~ん。

 氷魔法は1日で20発位を目標にしますか。

 魔力で換算すると40分かな。

 は~難しい。


スケルトンと戦った後。

地下3階。

ラビリンスの通路の端に立って悩み中だよ。


 使った魔力って、少しずつ自然回復もするけど。

 残りの魔力を気にしながらだなぁ~、氷魔法使うのは。


 まあ当分。魔力量の心配はないと思うけど。

 今から癖を付けないとなぁ。


 ヤバい状況は、、。

 魔物と予想外の連戦とかだろうな。

 それに魔物が大量にいるとかの場合だったら。

 その場の状況が許せば全速で逃げるからね。


そんな事を考えながら、独り言を垂れている。

そして自分の戦闘模様の思案をやめて。

盾と剣の確認を済ませて。

辺りを再警戒しながら。

ラビリンスの真っすぐの通路を。

また、奥へとひたすら歩いて進んで行く。



<冒険者の本能>

<ラビリンスに埋もれる至高の宝箱を求め深く>

<夢見る様な御宝を我が手に求めて深層へ>

<気づかぬままに地獄の死地へ>


 おっ、横穴発見!、小部屋かな?。


静かに横穴に近づき、そっと覗き込むと。


 やったね小部屋だ!。さて中で俺を待つ物は何かな?。


もっと「灯り」の光が届くように足を進めると。


 あぁ~~~、、、まただぁ。

 剣持のスケルトンが1体かよ~。

 アイツ、部屋の真ん中に居やがるじゃん。

 それに。こっちを向いて立ってるもんな!。

 う~条件がキツイなぁ。

 ここから部屋に入ると、、アイツの目の前って事だよ~。

 うぅ~メンドイなぁ~、パスしたいなぁ~。

 でも魔石も欲しいよなぁ~、はぁ。


小部屋の手前の通路の壁に寄り掛かり、ズルズルと腰を落として。

俺は、床に座り込んで思案中。


 よし決めた!。

 剣で戦うのは怖いから。

 いやだけど、ここは魔法を使うべきだ。

 部屋に入った瞬間に。アイツ目掛けて氷魔法を叩きこんでやる。

 アイツとは距離は近いけど、外すと笑えない事になるから。

 打撃点をしっかり目で追いつつ。撃つ!。

 狙いは胸のど真ん中を狙えば良いかな。

 数メートルだもん、、ちゃんと当たるよなぁ?。

 当たってよ。


座ったままでスケルトンの様子を見ると動いていない。

3階はいつもこうなんだよな。


 スケルトンはいつもと同じだな。

 剣を下げて棒立ちだよなぁ。

 俺が部屋に入るまでは動かないのはいいけど、はぁ。

 やるかぁ~。


床から立ち上がって、状況確認だ。

ズボンも上着も帽子も靴も「灯り」も、良し。

小盾に問題無し!短剣にも問題無し。


左手の小盾を前に構えて、右手には剣を持ったままで。

軽く。空手の正拳突きの要領で奴に向けて撃つ!。

空手なんて出来ないけど、動きの感じでね。


俺がサッと部屋の中に入るとスケルトンも動き出す。

ヤツは右手の剣を持ち上げて動こうとしたけど。

俺の「氷」の方が早いよな。


 「氷」。


バキーン、カン、カシャカシャ。


 うえっ?外れた!。



俺の打ち出した「氷」は胸の所には当たらなかったよ。

氷の当たった所は、、右腕だった。


スケルトンの右の二の腕部分の骨が砕け散った。

腕の骨が、手に持っていた剣諸共、音を立て床に落ちたよ。

片手を失っても、よろけながら俺に向かってきてる。

あいつ、体を斜めにして魔法を避けようとしやがった!。


 俺の動きに対応するなんて。

 スケルトンのくせに生意気なんだよ。

 それに片手で武器無しなら。

 動きが多少早くても怖くないぞ!。

 おら!おら!。


左手の小盾で牽制せつつ。 

俺に伸びてくるスケルトンの左手を短剣で切り払う。


 残ってる左腕もオサラバさせてやるよ!。

 それ~!。


パキン、カシャ。


思いの外、上手く左腕も切り落とす事が出来た。

剣の衝撃でふら付いたけど。

両腕を失ってもスケルトンは俺に向かってくるよ。


カチカチと音を立て。

頭蓋骨の下顎の骨が動いて噛みつきに来たんだ。

噛み付き攻撃、、あ~キモイ!。


スケルトンの向かってくる動きに合わせて。

左手の小盾を水平にし、ヤツの鳩尾辺りの所に突き出した。


腕の無いスケルトンは盾の攻撃をモロに食らい。

スケルトンの体が「くの字」に折れている。

あ~もう!俺の小盾に寄り掛かってる状態だよ。


うげぇ~、重いじゃんかよ、それに小盾が骨に当たった時に。

ポキ、ゴキっと音が連続してたから。

ヤッパリ背骨が折れたみたいだ。


それでも小盾の端で頭蓋骨の顎は動いてて、俺を嚙もうとしてる。

俺は、その動きがキモくて小盾を前に押しながら傾けた。

スケルトンの上半身の骨が、小盾の上を滑りコーと音がした。

そして床に落ちたよ。

先に下半身の骨は崩れ落ちて、動かない状態だからいいけど。


カシャガシャ、カシャカシャ。

カシャ、コーン、カラ、カラ。



頭蓋骨が床に落ちて転がり、また良い音がしたよ。


カタ カタ カタ カタ カタ カタ。


 ん?。


俺から離れた所で。

小盾から転がり落ちた頭蓋骨だけが。

カタカタと音を立てて、まだ動いてるよ。


 あ~もう、お前はいつまでもウルサイよ!。

 もう黙れ!。


イライラした俺は。頭蓋骨に近寄り。

右手の短剣で脳天から串刺しにしてヤッタ。


 ふう~。これで静かになった。


頭蓋骨の刺さった短剣を通路の壁に向けて振り当てた。

最後のひと仕事だ。


パキ。


 ふ~、今のヤツは。なんだか色々と厄介だったなぁ。

 さて。魔石はあるかなぁ~有るといいなぁ~。


右手の短剣を腰の鞘に納め。

スケルトンの骨の小山に近づいて魔石の確認だ。


 あ~ボロイ鉄剣が落ちてるよ。

 マジか~!これじゃないってばぁ~!もう!。


そして小山の骨を、魔法袋から出した木の棒で掻き分けていくと。


 やった~魔石も見っけ~!。

 後は、、。

 この部屋の中には、他に何か無いかなぁ~。


部屋の中を壁沿いに歩いて、キョロキョロと探し物をしながら進んでいると。


 お~~~~!。

 マジですか。

 宝箱発見!じゃん、、やったぁ木箱じゃ無いもんねぇ~、ん?。

 ん?。

 ん?ん?。

 ここは、もしや?、さっき頭蓋骨を屠った場所、、かな?。

 あ~、だと中味は、、、知れてるかぁ。


そこには頭蓋骨の残証は無かったけど。

宝箱が出現したんだな。


俺は小さい宝箱を手に取り、外観をクルクルと見回した。


 あ~これ小さいなぁ~!。

 手に持ってみたけど、はぁ~妙に軽いんだよなぁ~。

 宝箱ってコンナなのかなぁ。

 それにこれ?。

 中身ちゃんと入ってんのかなぁ~心配だ。

 スケルトンの頭蓋骨って中身は空っぽなんだし。

 あ~不安だよ。

 空っぽは無しでお願い、、。


宝箱には鍵穴は無いから、俺でも開きそうだけど。

罠、、、無いよなぁ。


 よし!向こう向きで開けてみよう。

 仕掛けがあっても、、これなら大丈夫でしょ?。

 毒針とか催眠のガスとか、、後は、、。

 ソンな知識は持ってないもん。もう良いや開けよう。


部屋の真ん中に立って入口と逆向きで開けるぞ!。


何も起きませんように!。


 それ!。


左手で宝箱を持って、右手で上蓋を開いたよ。


 、、、。

 よし!。何も起きないよな!。

 罠の類は、1つも無かったって事だよな。

 さて。中には何が入ってたのかな。

 御宝は?。

 どれどれ?。


宝箱の向きをこちら側に向けると。

まただ!。

箱の中が暗闇で中が見えないよ。

あ~。

う~~。この中に手を入れるの嫌なんだよなぁ~。


 はぁ~。

 何でコンナ仕掛けなんだよ!。

 中身を取り出さないと、あ~怖い!。けど仕方がないよな。

 怖くない!!。怖くない。怖くない。怖くない。

 怖くない。怖くない。怖くない。怖くない。

 怖いけど~。


俺は諦めて。

恐々と右手を宝箱の暗闇に入れていく。

あ~~。

す~~と。消えて行く自分の腕。

小箱なのに何故か?何で肘まで入るんだよ!。

怖いよ~。

情けない顔をしてるだろうけど。

右腕をゆっくりと動かして中を調べ始めた。


うっ今。指先に何かが触れたよな。

そこをツンツンと指で確かめると、、何かがある。

指でそっと摘まむと。

厚めの布の様な感触だった。


 あれ?。コレって硬い物じゃないよな?。

 うぅ~掴んでみるしか無いよな。

 う~~。


手にした物を握りながら。腕を宝箱から引き出した。


右手に持ったものは、、、。


 これって、革袋?。

 、、、まさか。


革袋の口紐を解き中を覗くと、、。

中には暗闇が広がっていた。

 

 コレって、、魔法袋じゃないの?。

 うそ!マジで?。

 ラビリンスの地下3階で、、出るの?。


本物なら嬉しいけど、、。


 じゃあ中身は空かな、、、何か入って無いかな。

 怖いけど手を入れて見れば分かるよな。

 

右手を革袋の中に入れてみると、マジで魔法袋だ。

中には何か、、、。


 おっ1個入ってるじゃん。


 えっと。コレは、、指輪だな。

 はぁ~何で入ってたんだろう?謎過ぎる。

 今は、取り合えづ2つ共。ポーチに入れておけば良いや。

 はぁ~。

 美味しい物の分の魔石は手に入ったから。

 もう、今日は 明るいうちに撤収かな、残証品は。

 明るいうちにスケルトンの剣をギルドで買取してもらってから。

 町で買い物を済ませて、早めに宿に帰ろう!。

 うん!ソレが正解でしょ。

 撤収~。


帰りのラビリンスの通路を歩きながら、夢想中。


良い物が出てくれたけど、武器なんかも欲しいよね!。

まあ無理だろうけど。

あ~俺的には、アレだよ、アレ!。

まだ一度も見た事無いけどさ。

色んな種類の魔法剣とかが出たら夢があるじゃん。

あはは!今の俺じゃ使いきれないけどね、、。

夢ね。


 まあ。あの「宝石」を使って剣を造れば出来るだろうけど。

 剣以外も色々使い所があるからなぁ。


夢と現実の妄想は尽きないよ。


地下3階を抜け、地下2階も接敵は無しで抜けた。

でも。

地下1階の出口の近くでスケルトンに出くわしたよ。

視線の先に1体。手ぶらのがいて向かってきてる。


 も~何でココで出て来るんだよ~!。

 地下1階もスンナリ抜けれると思ってたのになぁ。


俺は小盾を前に向け、短剣を鞘から引き抜いた。

氷は使わないよ。

左手の小盾で牽制してスケルトンと距離を取りながら。

短剣でチョコチョコと切り付けていく。


コン、コン、パキ。


俺の短剣の切り付けが当たって。

スケルトンの左腕が折れて肘から先が床に落ちた。


 よ~し!順調に片腕を折る事が出来たな。

 掴みに来るなよ、ほらよ、喰らえ。


勢いを付けて。左側から小盾を叩きつける。


パン、コン、パキ、ガシャ。


俺の予想以上に上手く当たってくれたみたいだ。

スケルトンの骨が何か所も折れたみたいで。

ヤツの体が崩れ落ちた。

あとは頭蓋骨を粉砕して終わりだな。


頭蓋骨を短剣で粉砕して、魔石を探したよ。


 あるかな~魔石。出て来い魔石。

 あった~!へへ~今日はツイてるな。


魔法袋に魔石を入れて。また出口を目指し歩き出した。

無事に空の視える穴の底に到着、今日も青空が広がってる。


 まだ慣れないなぁ、ここの螺旋階段。

 さあ上がるかぁ~。


地上に辿り着き。馬車の乗り場目差して歩き出したけど。


 あ~!。珍しく領兵の人が居るじゃん。

 いつも、検問所?は留守なのに。人が居るの何日ぶりに見たかな?。

 へへ~。挨拶しちゃおうかな。


小屋の前を歩きながらペコリと頭を下げて挨拶したら。


   ん?。

   お前とは。年初の頃に会ったことが有るな。

   元気そうで何よりだ!ラビリンス内ではコレからも慎重にな。

   うん。行って良し。


 うぇ。

 有難うございます。慎重に冒険します。

 じゃあ、失礼します。


思わぬ出来事に驚いたけど、今のは良い事だよね。


さあ、運よく馬車が止まってるから。

早速、アレに乗って揺られながら、ロドラへ帰ろう。



ロドラの冒険者ギルドで。

スケルトンの剣を全部売却してお金にした。

ギルド彰に点けてるけど、お金幾ら入ってるんだかなぁ?。

まあいいや。

今はお金には困って無いからね。


ギルドを後にして。町中を宿へと足を向けて歩く。


 あ~また良い匂いだ!今日も食料を買い込むかな。

 

俺は2軒の屋台に寄り道をして。

その都度、屋台料理を堪能!。晩御飯は後で考えよう。


宿の部屋に入って1度。

 「清浄」

それから冒険者の装備を解き。

腰のベルトも机の上にそっと置いた。

そして。

部屋着用の服に着替えを済ませベッドに腰かけた。


 は~。今日も順調だったけど。

 宝箱から御宝まで出るとは予想外だったな。

 あっ、ポーチに入れたままだ、魔法袋と指輪。

 

ポーチを手に取り、蓋を開いて中に手を入れた。

そして2つを意識して取り出そうとしたら。

頭に予想外の事が浮かんだよ。


 魔法袋    容積1m³・階位「3」


 騎士の指輪  使用時、装備者の魔力を「1」消費する。

        直接の攻撃力・打力の増加「微」・階位「3」



はぁ?。

魔道具じゃん!。 


本作を読んで下さる方々に感謝いたします。


130話に到達。

章分けを予定していましたが、今だ実現に至らず。

シンの冒険の区切りは、、、次回あたりで。

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