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失敗はどこにでも


朝、宿屋の部屋ベッドで目を覚ました。


何故か、昨日の不幸を思い出す。

天気の急変で大雪の中の馬車移動。

あんなのはもう勘弁だよ。


暖かなベッドの中で寝返りをすると。

ハッと思い出した。


 そうだった!。

 今日の天気も心配なんだけど?。

 雪はもう辞めてよね!。


ベッドから起きて。

枕元に置いてたポーチから。

この前買った着替えの服を取り出すよ。

長袖の服と厚手のズボンだ。

それにサクサクと着替えていく。

ふと足元を見て。


 あぁ~。

 靴も買わないと駄目だなぁ。

 この靴は何時買ったっけ?。

 長靴の前はずっとこれだったよなぁ。

 うぅ~ん。


俺の持ち物の中には。

マダマダ駄目な物が一杯だよ。


 靴も2足位買っちゃうかな。


ホントに冒険者は物要りで大変だよ。

まあ衣類は何とかなったけど。

頭を悩ませつつ。

何だかんだと準備を済ませて行く。


部屋の中で。

自分が動いて立てる音以外。

ほとんど何も聞こえないよ。


 何だか今も周りが静かなんだよなぁ。

 コレはイヤな感じがするよ。

 外はヤッパリ雪かな?。


窓に近づいて。

そっと少しだけ明けてみたよ。

白い世界が目に飛び込んで来た。


 あぁ~~。

 かなりの厚さになって積もってる!。

 まだ小雪が降ってるじゃんかぁ。


窓の外を。

音も無く粉雪が舞い降りてくる。


 それに、あはは。

 碌に人も出歩いてないみたいだ!。

 雪の中に人の足跡も無くて。

 雪真っ白の所だらけだ。

 道にも馬車の通った跡も無いじゃん。

 ヤバいジャン。


そっと窓を閉めて。

元居た所のベッドに腰かけるよ。


 こんなじゃ。

 馬車は動けないだろうから。

 今日のラビリンス行きは無しだよなぁ。

 駄目だこりゃ!。


フッとニヤケながら思い出した。

御者さんの言葉だよ。


   ーはぁ明日は雪掻きかよ!ー


あの言葉。

ホントだよね!。

これじゃあ雪掻きしないと。

身動きが取れなくナッチャウよね。


あ~そうだった。

俺も動かないとイケないんだった。

冒険者ギルドに行きたいんだけどなぁ。

昨日倒した魔物の残証品を売らないとだし。


ポーチの中の鉱石類も。

魔法袋の方に入れ替えてさ。

ここの冒険者ギルドに。

出来るだけ売っちゃいたいんだ!。

それと。

服と他の物も動かしとこう!。


 ん~。

 金鉱石は売らなくてもいいかな?。

 銀鉱石と鉄鉱石を売って減らして。 

 溶けてるのも売らな、、。

 あぁ!。

 鉄鉱石の溶けてるのは、、。

 全部売っちゃうのが良いかな。

 よし入れ替えよう。


魔法袋の中へ鉱石類を移したよ。

銀貨も多めにコッチニ入れた。

普段は魔法袋を使うからね。

普段の財布には銅貨を20枚入れた。

この作業は意外と手間だったよ。

何回も考えてさ。


「魔法袋」

 

 木の棒 ・ 4本<>

 小石  ・ 14個<>


 麻袋 ・ 1

 財布 ・ 1

 服 ・ 5枚<>

 服 ・ 4枚<>

 布 ・ 3枚

 敷布 ・ 1枚


 木皿 ・ 3枚

 木のコップ ・ 2個

 木箱 ・ 1個


 初級ポージョン ・ 1個<1>

 テント ・ 1

 長靴 ・ 1足<>


 金貨 2枚

 銀貨 98枚

 銅貨 133枚


 魔石 1(極小)・12(小)

 ・・

 金鉱石 26個

 溶けた金鉱石 2個


 銀鉱石 45個

 溶けた銀鉱石 7個


 鉄鉱石 52個

 溶けた鉄鉱石 34個

 ・・・

 ・・・


ポーチの方のお金が減ったけど。

鉱石が減って中味がサッパリしたよ。


「ポーチ」は。


鋼鉄の短剣 ・ 1<6+>「作・ドワーフ R・A」

鋼鉄の小盾 ・ 1<7>「作・ドワーフ R・A+」

ナイフ ・ 1<9+>「作・ドワーフ R・A+」

スケルトンの短剣 ・ 5<3>


木の棒 ・ 1本<>

木の実 ・ 5個

・・

服 ・ 6枚<>

服 ・ 5枚<>

布 ・ 7枚


木箱 ・ 1個

時の魔道具 ・ 1個

・・

金貨 7枚

銀貨 27枚

銅貨 296枚

・・

・・

金鉱石 239個

溶けた金鉱石 26個

溶けた銀鉱石 27個

・・

銅の塊 2個

・・

・・

パン ・ バスケット10

串焼き ・ 包み9

丸焼き ・ 包み8

チロルチョ・ 1個

削り節 ・ 1

水入りペットボトル ・ 3本

空ペットボトル ・ 1本


はぁ。

荷物は多いようだけど。

これでも全然足りないんだろうあなぁ。


 良し朝ご飯にしよう。

 今はポーチに入ってるパンで十分かな。

 昨日の残りの奴で良いや。


美味しいパンを2個食べて。

ペットボトルの冷えた水を飲んだ。



 朝は暖かい飲み物が良かったなぁ。

 めんどくさがらないで。

 下の食堂で何か食べればよかったかな。

 温かいスープも良いよね。


食べ物の想像をしてたら。

また食べたくなっちゃったよ。

でも食べないよ。

食事を済ませたので。

また窓の外を見てみるよ。

相変らず粉雪が舞っているけど。

冒険者たちが数グループ道を歩いている。


 おっ!やっとだ。

 少し人が動き出したね。

 コレから雪が解けてくれば。

 良いけどなあ?。


皆がコートの様な物を纏って歩いてるよ。

あれは雨避けと防寒の装備だよなぁ。

冒険者ギルドへ行くのかな。

それともラビリンスへ向かうのか。

はぁ。俺は如何しよう?。


パッと見でまだ町の人は出歩いてない。

窓を閉めて考えてみた。


あの雪の中を歩くのは好かないよ。

外は寒いし!。


 よ~し。俺はまた寝ちゃおう!。

 何も急ぐことは無いもん!。

 休息だよ。


服を着たままベッドに潜り込んだ。

まだ暖かさが少しだけ残ってる。


 半日は寝ちゃうかな。

 へへ昨日の疲れを取らないとね。

 、、。



気持ち良く目が覚めた。

ポーチの中の「時の魔道具」を取り出した。


 今は何時位ななったかな?。

 昼は過ぎてる?。


「時の魔道具」が示してる時間は。

「午後」だよ。


 うぅ~ん良く寝た気がする。

 2度寝は最高だ。


ベットから起きだして窓の傍に立ち。

窓を少し開いて行く。


 外の様子。少しは変わってるかな。

 どれどれ。


窓を開けて外の様子を見てみると。


雪は止んでいた。

少ないけど人が行き来してるよ。

道には馬車の轍が何本も付いている。

積もった雪の中に。

多くの人が歩いただろう筋が出来ている。

ロドラの町も起き出したようだ。


 これなら俺でも動き出せるかな。

 下へ行って様子見しよう。

 それと暖かい飲み物が欲しいよ。

 何が有るかな?。


ナイフだけを左腰に下げて。

ポーチのベルトを付けて。

魔法袋の紐をズボンのベルトに通す。

まあベルトが2重になるんだけど。

片方が細いから気にならないよ。


長袖の上に皮の上着を着こみ。

部屋の後片づけを済ませて。


 「清浄」


寄れていたズボンがシャンとして。

眠気の残っていた顔がスッとしたよ。

怠け者には最高の魔法だよ。

扉の鍵をかけて。

1階へ降りていく。


直ぐフロントに向かうよ。

宿の人が中に1人居て。

今は他のお客は居ないから。

おおぉ~チャーンス!。

空かさずフロントに近寄り。

暖かい飲み物の事を聞いてみた。


 この時間の軽食とか飲み物は何ですか?。

 あと。暖かい飲み物が欲しいんだけど。


すると答えが返って来たよ。


   暖かい飲み物は1杯銅貨2枚ですね。

   軽食はサンドイッチか丸パンですよ。

   ハムやチーズを挟んだパンです。

   お代の方は。

   丸パンの方が安くて1個銅貨3枚。

   サンドイッチか銅貨6枚です。


つい軽食まで聞いちゃったよ。

昼をまだ食べて無いからさ。

食べたくなるじゃん。


 じゃあ!サンドイッチ1つと。

 暖かい飲み物も1つ、お願いしますよ。

 はいこれ、銅貨8枚ね。


俺がポケットの御財布から支払う。

カウンターの上に硬貨をおいた。


   はい確かに頂きました。

   コレをあそこの小窓へお出しください。

   注文の品が用意されますから。


木板を2枚受け取り階段下の小窓ㇸ向かう。

その途中のテーブルには。

4か所で。

数人のグループが座っていたよ。

冒険者が3組で1組は分からないや。

そんな風に観察しながら。

ゆっくりと歩いて小窓の前に到着。


中に向かって屈んで声を掛けた。


 コレをお願いします。


   はぁ~い。

   えぇ~とサンドと温ハーブね。


この声は。


   あそこで座って待っててください。

   持って行きますから。


指定された場所は。

また真ん中近くの空テーブルですよ。

いやいやいや!。

だからアソコは嫌なのって!。

言ったじゃん。


 あそこじゃ無くて。

 アッチの隅の方でお願いします。


すると。


   あぁ~君かぁ~。

   良いわよ!隅の所ね。

   直ぐに持って行くから座ってて。


長テーブル隅の場所。

俺が座ると直ぐにトレーが横から置かれた。


 うげっ。

 早ッ!。


すぐ後ろに居たんだね。

俺がビックリしたのが受けたのか。

笑われたよ。


   あはは!。

   そんなに驚く事は無いじゃない!。

   あなたって冒険者なんでしょ?。

   これ位で驚かないでよ~ぉもう!。

   私が悪いみたいじゃない。


女の人が目の前で。

右手を軽く伸ばし。

人差し指を小さく左右に振った。

それってさぁ。


finger wagじゃんかぁ。

   

俺が振り返って。

ムッとした顔で見つめると。


   ごめんごめん!。

   御免なさい。

   ついね。

   あぁ~昨日は。

   食器を奇麗にしてくれて有難う。

   コレも美味しいから食べてみてね。

   じゃあ。


うぅ~んイマイチ納得できないけど。

もう良いや食べよう。


細長くて少し茶色いパンが横に切られて。

その間に薄切りのチーズが挟まっているの?。

暖かい飲み物はレモン風の香りがする。

ハーブだとレモンバームだっけか?。

パンは少し硬めだけどチーズが旨いよ。

水分が持ってかれるから飲み物が減るのよ。

寒い日は暖かいお茶は最高!。

頼んだ食事は。

直ぐに食べきってしまったよ。

テーブルの隅で最後に御茶を飲んでいる時。

話し声が聞こえて来たんだ。


   昨日な。

   ラビリンスの地下9階でよぉ。

   銀の宝箱が出たらしいぞ。

   噂だと2個もだ。


    羨ましい話だな。

    俺達には、いつ来てくれるやら。

    まあ8階だけどな。


へぇ~銀の宝箱かぁ~。

俺のは木箱だったよ。

ふふ。

ラビリンスも階層も違うけど。


   堪らんなァ。

   で?中身の事は分かってんのか?。

   地下9階の御宝は何だった?。

   えぇ?。


俺も気になるよ。教えて。

御宝って何が出たんだろう。


    いや!何だかは聞いてねえよ。

    いや。

    むしろ。言わねえだろう!。

    なんせ御宝だぜ!。


あぁ~成程!。

何かって。

言い触らすのは愚か者だ!。

狙われて盗まれるかも知れないもんね。

はぁ~。


   俺達も負けてらんねえぞ!。

   外はこんな有様だけどよ。

   ラビリンスに潜っちまえば関係ねぇ。

   今日も行くぞ!。

   部屋の戻って準備だ。


    おう!今日こそ御宝を!。

    

    ああ良いぜ、行こうや。


3人組の冒険者が立ち上がった。

ドスドスと階段の方へ向かう。

あれが冒険者の姿って奴かな。


俺には真似出来そうも無いよねえ。

意気込みが違うもん。


 「清浄」


また使った物をトレーごと奇麗にした。

えへへ。


 御馳走様でした。

 今日も美味しかったです。


    あっ!今日も奇麗にしてくれたのね。

    良いわね!「清浄」。

    良かったらだけど。

    今度。こっち側に来てくれない?。

    あっちこっち。奇麗にしてほしくてね。

    対価のお金は払うから。

    ねぇ?。


さっきの女性が。

小窓から顔を覗かせて俺を見てるよ。

まあ、良いけど。


 ええ!考えておきますよ。

 「清浄」の魔法は得意なんです。

 コレから冒険者ギルドに用が合って。

 暫く出かけますけど。

 帰ってきたら声を掛けるかもです。

 まあ約束は出来ませんからね!。


一応答えて置くよ。


    良いわ!。

    でも期待しちゃう。

    あ~~ここが奇麗になったら。

    うふふ!。

    料理するのが楽しくなっちゃう!。

    奇麗って素敵な言葉よね。

    あははぁ~~。


こいつはダメだ!。

壊れてやがる。


 じゃあ俺は行きますからね。


フロントに鍵を預けて。

宿の入口へ足を向けたんだけど。


 さむ!。

 昨日より気温が低くなってるんじゃない!。


外には出ないで。

入口の扉の横へ移動しよう。


魔法袋から敷き布を出して。

昨日の防寒と同じ様に。

布を体に纏って冷えを防ぐ。

これで行くしかないよ。


 あっ。

 長靴も履かないと。


また魔法袋から。

長靴も出して靴から履き替えた。


 頭用にも帽子か防具かを買わないと。

 駄目なんだよなあ。


そんなこんなで準備を済ませて。

雪の積もってる道に出てみた。


 雪が随分と積もってるなァ。

 軽い雪だけど邪魔だよ。

 沁み込んでくる前にギルドへ着きたいな。


サッサッ!サッサッ!。

サッサッ!。


雪を足で掻き分けながら。

既に人が通った所を目指すよ。

宿の出口からも。

何人かの足跡が有るけどね。

未だ雪を踏んだ道にはなって無くてさ。


 何とか楽に歩ける所まで出たぁ!。

 ココからは少しは良いかな?。


踏み跡を辿ってギルドを目指す。

後ろから音が迫って来たよ。

何だ?。

 

 げ!馬車が来た。


   おい!避けてくれ。


ガサド!ガサド!ガサド!ガサド!。

ガサド!ガサド!ガサド!ガサド!。


危なくて数歩雪の中へ横に避けたよ。


   悪いな!。

   助かった。

   アリガトヨォー。


御者が俺にお礼を言って走り抜けていった。

今の結構スピードを出してるけど。

ちゃんと止まれるの?。


また元の踏み跡を歩いて。

俺はギルドに辿り着いたよ。

入口の前の1段をトンとジャンプして。

昇ったよ。


 ついたぁ~。


 「清浄」


水分をサッと消してギルドの中へ進む。

中に居た冒険者は3組だけだった。

流石に少ないよ。

窓口も皆空いててラッキー!。


えぇ~と。


 居た!ジュナリアさん見っけ!。

 よし買取を頼もう。


ススっと窓口前に進んで声を掛けた。


 お早うございますジュナリアさん。

 買取をお願いします。


俺を見たジュナリアさんが。


   お早うございます。

   こんな天気なのによく来れたわね。

   買取?。

   良いわよ空いてるから。

   あれから。

   スケルトンの短剣は見付かったの?。

   ねえ?。


またスケルトンの短剣なの?。

そんなに価値は無さそうだけどなァ。


 アレって価値有るんですか?。

 ただのボロい短剣でしょ?。


そんな事を俺が言うと。


   まあ!君は知らないの?。

   1階に居るスケルトンの武器。

   見てくれの悪い短剣だけど。

   あれでね。

   1階のだけねぇ。

   鉄に魔力が少し附呪されてるのよ。

   不思議なんだけど。

   だから、ただの鉄じゃ無いの。

   鍛冶窯で溶かしてね。

   武器や防具に再生産するとね。

   ちょっとだけ良い物になるのよ。

   ふふ。

   魔力付きのね!。


   あとは。

   最近分かったんだけどね。

   9階からは鋼鉄の短剣を持ってる。

   厄介なスケルトンが出るんだけどね。

   そいつの鋼鉄の短剣も同様にね。

   再利用が出来たりするのよ!。


はぁ~何だって!。

そんな重要な事は最初に言ってください!。

俺なんて。

出ないでって祈っちゃったもんね。

ああ!知らないって怖い。


 いやぁ~短剣は無いですよ。

 魔石だけです。


魔法袋に右手を入れて魔石と。

イメージすると。

手の中に魔石が握られたよ。


 コレだけですよ。

 小さいのが10個だけです。


ジュナリアさんの差し出したトレーの上に。

カラカラと音を立てて落ちる魔石。


   そうね。

   あなたは新人君だもの。

   付けてしまうなら。

   ギルド彰を出してね。


 はい、これですね。

 お願いします。


首に下げてるギルド彰を渡したよ。


   はいこれ、もう良いわよ。

   あとは?、他にもまだ有るの?。


鉱石を買い取ってもらうんだった!。

 

 えぇ~と。

 鉄と銀の鉱石を持ってるんですけど。

 ここでも買い取り出来ますか?。


ジュナリアさんが俺を見て。

首を傾げた。


   あなた、どこに持ってるのよ?。

   腰のそれって、、。


   まあ良いわよ。

   裏に行って頂戴。

   鉱石や大物は裏の倉庫だから。


ヤッパリ裏か。


 じゃあ外から行けば良いですよね?。

 また雪の中かぁ。


俺がそう言うと。


   あそこからこっち側に入れるから。

   外に出なくて良いわっよ。

   さあいらっしゃい。


言われた所には動く板がついているよ。

へぇ~。

ジュナリアさんに付いて中を歩いて行く。

1枚のドアを抜けて廊下を歩き。

またドアを1つ抜けると。

景色は見覚えのある建物だ。


   ここがギルドの倉庫よ。

   あそこの木の箱の中に鉱石を出してね。

   気になるのよね。

   君はどれ位の鉱石を持ってるの?。


言われた木箱の前に立ち。

腰の魔法袋から鉱石をドンドンと。

出していったよ。


どの鉱石も1個1個が大きくてさ。

鉱石同士が落ちて当たると音が鳴るんだ。

ドン!ゴン!ゴン!。

なんてね。

あの時はつい欲張って。

ポーチに詰め込んだんだよなぁ。

斜めにして押し込んでさぁ。

魔法袋に移すのも大変だった!。


 銀鉱石 45個

 鉄鉱石 52個

 溶けた鉄鉱石 34個


途中からは木箱に入りきらなくて。

床にそのまま置いちゃったよ。


 あ~~やっと終わったぁ~!。

 これで魔法袋がサッパリしたよ。

 良かった!。


 これで鉱石は全部です。

 うん!サッパリしたぁ~。

 買取をお願いします。


ジュナリアさんは腕を組んで俺を見てる。


 君!。

 その魔法袋どうやって手に入れたの?。

 この前ラビリンスで見つかって。

 銀色の宝箱から出た魔道具。

 あの魔法袋か。

 それ以上の物に見えるわよ!。

 容量的にも。

 君に買える魔道具じゃないでしょ。

 そんなの何で持ってるの?。

 ねえ。

 君は何者なのよ?。


えっ!。

魔法袋の容量?。

だってダンケロさんが買った物で、、。

石と交換で、、。

ああ。俺は。

また失敗をしたらしい。


 あはは。

 これは初心者のラビリンスの、、。

 地下5階の宝箱から出たんですよ。

 あは。


 はぁ。

 

 


 間抜けなシンはやってしまう


いつも読んでいただき感謝いたします。


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