以外に使える
ラビリンスの中で最初に見つけた部屋で。
銃と短剣を交互に使い。
2体のスケルトンを無事に討伐?した。
小さな魔石も2個手に入れたよ。
ん?。
んん?。
さっきのスケルトンだけど。
俺に向かってきて武器を振り上げて、、。
右手に短剣みたいな武器を持ってたよなぁ。
良く見なかったけど。
左手の小盾で弾いたよね。
あぁ~。
アレもどこかに落ちてたのかな?。
俺は、、また失敗したのか?。
うぅ~!。
結構通路を進んで来ちゃったし。
今更さっきの部屋に戻りたくないよ。
まぁしょうがないかぁ~。
後戻りはしたく無いじゃん。
前へ前はだよ!。
次の時は周りをよく確認だな!。
気を取り直して前を見詰め通路を進む。
少し進むと。
あっ!今、何か光った?。
光ったよねぇ?。
暗い通路の奥で。
「灯り」の光に反射する物が有ったよ。
それも1か所じゃ無くて。
バラバラに、2,3か所でだった。
あれは何だろう?。
スケルトンはあんな風には光らないよなぁ。
ん~。
俺は立ち止まって通路の先を見ているよ。
確かここのラビリンスには。
スケルトンの他にも2種類。
弱い魔物が出現すると聞いてるからね。
多分あれは。
スライムじゃ無いかなぁ。
ツルツルでヌメヌメの体だから。
光を弱く反射してるんじゃない?。
だと思うんだけどなァ。
スケルトンの武器だって事も有りそうだけど。
その可能性は低いでしょ?。
相手がスライムならfn1910のが楽かな。
威力は「1」で十分だし。
弾倉の魔法弾もタップリ残ってるしね。
うん!そうしよう。
右手の短剣を腰の鞘に戻して。
fn1910を右手の中にイメージする。
重!。
こいつ小さいのになぁ。
左側の通路の壁の方をゆっくりと前に進む。
少しづつ光が奥に伸びて行くと。
あぁ~予想通りスライムだ。
ヤッパリ居たな!。
なんだよそれ!。
お前ら何でそんなにくっいてるんだよ!。
気持ち悪いじゃ無いか!。
スライムが俺の5~6m先で。
通路の下側半分程を塞ぐ様に固まってる。
まっるでバリケード状態だよ。
う~~ぅ。
それに1匹1匹の体積が大きそうで。
お前らキモイんだよ。
あぁ~あの状態だと、、。
10匹とかじゃ無いよなぁ。
あれは。
俺の短剣じゃ倒し切るの無理だよなぁ。
fn1910が無かったらここで撤退だったな。
お前らには悪いけど。
左の奴から。
行くぞ!。
通路の壁に体を寄り掛けて。
片手を前に。
右手のfn1910の狙いを定めるよ。
真正面のスライム達に向けて。
ダブルタップで3回。
トリガーを引いた。
パシュンパシュン。
パシュンパシュン。
ベシパンベシパン。
ベシパンベシパン。
パシュンパシュン。
ベシパンベシパン。
うげぇ~~~!。
魔法弾の着弾と同時に。
辺りに弾け飛んだスライム。
上手く6匹に命中したようだ。
俺にしては上出来でしょ。
残ったスライム達が。
ムニュムニュと俺の方に向かって。
通路を微速前進してくるよ。
うはぁ~!。
マジかこいつら。
大きいとキモい。
こっちに来るんじゃないよ!。
スライムの動く姿を見ちゃうとね。
fn1910の攻撃で。
バリケードは旨く崩したけど。
スライムはまだ結構残ってるなァ。
早く全滅させないと俺が危ないジャン。
こっちに来るな!。
数歩下がりながらfn1910で狙いを定め。
確実に爆散させていくよ。
パシュンパシュン。
ベシパンベシパン。
、、、。
パシュン。
ベシパン。
僅かな時間の間で。
俺に近寄るスライムを無に帰した。
その代償が。
うげぇ~~~。
ヤバいなぁ~これは。
飛び散ったスライムの残渣で。
通路の全面がベトベトになっちゃったよ。
あぁ~これじゃぁ。
あの小さい魔石は見付からないよなぁ。
この状態!。
少し待てば消えるよね?。
ね?。
fn1910を消して。
右手に短剣を持ち直すよ。
あぁ~凄く疲れたなァ。
結局は何匹いたんだろう。
スライムの居た方を見てみると。
他の魔物は現れて来なさそうだよ。
後ろの方も確認してみたけど。
うん、大丈夫そうだ。
短剣を鞘の中に戻して。
壁に背中を当てまた腰を下ろしたよ。
ふぅ~。
今回の一杯居たのに出くわしたけど。
あれスライムで良かったにかな?。
もしも。
スケルトンとかゴブリンとかだったら。
fn1910で対処しても。
後退戦になってただろうなぁ。
はぁ。
やっぱりラビリンスは危険な場所だよ。
うぅ~。
俺は「女神様」のお陰で。
凄く運が良いのかな?。
まぁ良く分かんないや。
今は取り合えず休憩しちゃおう。
右手をポーチに差し込み。
冷えた水の入ったペットを1つ出し。
その水で乾いた喉を潤したよ。
あぁ~冷えた水が体に沁み込むぅ~。
体を動かした訳じゃ無いけど。
緊張で喉がカラカラだよ。
ペットを床に置き。
ポーチの中から。
小さなチョコを1つ手の中に。
外装をペリペリと剥がして。
ポイっと口の中に放り込んでみた。
やっぱり疲れた時には甘い物だよな!。
あぁ~溶けて来た。
くぅ~旨~!。
この甘さが。
俺を別の場所へ誘ってくれる様だ。
この甘さの中が。
現実で在ってくれれば良いのに。
チョコが溶けていく。
目を閉じてる俺の夢心地と一緒に。
目を開けたくないけど。
それは許されないな。
座ったまま首だけを動かして。
さっきのすら芋の居た所を見詰める。
ベトベトは奇麗になっていた。
さてと。
俺もまた動き出すかな!。
ラビリンスの奥に進まないとなぁ。
少しでも魔物を倒してさ。
面白い、、冒険と御宝を探しにね。
スライムの魔石あるかな?。
通路の床から立ち上がり。
ペットの水をゴクゴクと飲んで。
中身を空にしてポーチへ仕舞うよ。
「灯り」の光を頼りに。
スライムの魔石を探してみた。
おっ!あった。
相変わらず小さいけど魔石だもんね!。
あぁ!。
あそこにも落ちてるじゃん!2個目。
よし!もっと探そう!。
見付けたスライムの魔石は7個もあったよ。
この魔石の価値はっと?。
ン!えぇ~~!。
1個2円しかないのぉ~~~~!。
じゃあ!5個で10円!。
10円!。
、
あっ!チョコが買えるじゃんか!。
じゃあ無駄じゃ無いかな。
うへへ!悪くない。
あのチョコで十分だよ。
何だか考え違いかもしれないけど。
うん!価値はある。
そう自分に言い聞かせて。
またラビリンスの通路を奥へ向かう。
それから昼の時間になるまでに。
部屋を1つ見付けてスケルトンを1体。
短剣と小盾で対戦して倒したよ。
そいつは短剣を持っててんだけど。
上手く盾で剣を弾き飛ばしてやった。
その後は短剣で腕の骨をパキパキと切って。
最後に棒立ちのスケルトンの頭蓋骨を。
上から真っ二つにしてやったよ。
今回は頭蓋骨を旨く切れたんだ!。
それで戦利品は。
魔石とボロボロの短剣1本を手に入れたよ。
うん!ボロボロ。
その小部屋で昼食にしました。
えへへ!
あの丸いお好み焼きに似てるやつだよ。
3枚入りのから用意した木の皿へ。
落とさない様に慎重に取り分けた。
もし落としたら凹むじゃん!。
ちまちまと切り分けて。
木のスプーンでそっと口に運ぶと。
あの美味しさがまた俺を襲う。
あぁ~旨い!。
香りも良いけど、この味が堪らない!。
アレだ!そうだよ!
「創生」
これこれ!。
透明な袋の上部を横に切り離し。
中味を手で摘まんで。
サラサラと振りかけると。
おぉ~~~!。
暖かい食べ物の上でユラッと踊る!。
そんな光景を眺めつつ。
足された物の相性の確認だ!。
くぅ~!。
やっぱりこれなら大正解だ。
おかか!。
イヤイヤァ~これは削り節かな。
くぅ~これだと。
相性良すぎて2枚目に行っちゃうよ!。
えへへ有言実行!。
ポーチからお代わりして2枚目へ。
だから今。
俺のお腹はパンパンに膨れてます。
だから暫くは動けません。
あの屋台のおじさん。
外国から伝わった料理だって言ってたな。
はぁ~外国かぁ。
何だか思い出すなァ。
最初の時の声を。
あぁ~。
言われた気がするんだよなぁ。
俺だけじゃ無いってさ。
はぁ~無理だよなぁ。
外国かぁ。
何か言われた気がするんだよ。
2人の声が聞こえてた時。
あの時。
頭を悩ます手の届かない事。
「女神様」「男達の声」
後は何だっけ?。
うろ覚えでハッキリしない事だ。
俺は。
何だかウジウジと暗い思考の中で。
思い出せない何かに囚われていたよ。
それを断ち切る様に勢い良く。
床から立ってみた。
うん!今はこっちに集中だよな。
お腹も何とか落ち着いたし。
ラビリンスだよ。
昼食で出した品物をポーチの中へ仕舞い。
よ~し再開だ。
スケルトンたち!待ってろよ。
俺がヤッツケてやるからな!。
小盾を左腕に装備して。
短剣を右手に持って通路に出てみる。
出口側の右は良し!。
左に進むよ。
さっき迄と同じ様に。
「灯り」を頼りに通路を進んでは。
新たな部屋を見つけ出し。
俺は魔物と対戦していったよ。
此処までで小部屋を3か所見付けて。
スケルトン達の魔物と戦闘を3度。
6体のスケルトンを倒して魔石も6個。
ボロボロの短剣を4本手に入れた。
はぁ~疲れた。
今日は次の部屋で最後にしよう。
そんな事を口にしながら通路を進むと。
右側の壁に新たな通路が見えたよ。
あれは。
今までと同じで小部屋の入口だろうから。
あそこの中の魔物を倒して撤収だな。
通路を進み小部屋の中を窺うと。
小部屋の中にはゴブリンが3体だ。
右側の1か所に固まっているのが見えるよ。
ここでゴブリンは初めてだけど。
うぅ~ん3体かぁ~。
あぁ~短剣と小盾で戦えるかなぁ。
初心者のラビリンスでは戦ったけど。
ゴブリンかぁ。
イマイチ自信が無いんだよなぁ。
うぅ~。
小部屋の入口で悩んでしまう。
銃ばかりで戦ってもなぁ。
あんまり人前で使えないだろうし。
あぁ~。
剣を上手く使えないと困るもんなァ。
いけるかなぁ?。
悩みながら戦術を考える。
部屋に飛び込んだら先手必勝で。
ゴブリン1体を先頭不能にしたいな。
えぇ~と。
小盾をこうやって左に振り回して。
あの1体を何とかぶっ飛ばすでしょ。
短剣は鞘に入れておいて。
抜きながら右に切り払って。
アイツの腕を狙えたら良いなぁ。
でぇ。
残りの1体は。
うぅ~ん?どしよう!。
あっ!良い事思い付いた。
生活魔法の「灯り」を目晦ましに使えれば。
行けるんじゃ無いかな。
うへへ!俺の「灯り」は強烈だからね。
アイツらも驚くだろうしね。
決めた!。
アイツらの目の前に御見舞いしてやるよ。
俺の最大出力の「灯り」を!。
その後はさっきの予定で良いんじゃないかな。
残ってても目が眩んでるだろうし。
部屋の入口からゴブリンの居場所を睨み。
3体の目線の位置を確認するよ。
俺は部屋に踏み込んで。
ゴブリン達に語り掛ける。
そら!。
俺からの手向けだ受け取れよ。
「灯り」
小部屋の中が音も無く眩い白い光で溢れた。
ギャーー。
ギィーー。
ギィーヤヤーー。
グゥーガァー。
ギャギャー。
ゴブリン3体が顔を手で抑えながら。
小躍りしている。
成功だ!。
「灯り」は凶悪すぎだな。
腰の短剣を鞘から引き抜き。
ゴブリン達の首を次々と撥ねて行く。
首が3つ転がり落ちて。
あっけない幕切れだ。
何だか上手く行きすぎて怖いな。
魔石だけ探して早く帰ろう。
小部屋の中で暫く待っていると。
ゴブリン達の体と首が消えていくよ。
その後には3つの魔石が残った。
ジュナリアさんの所に。
この魔石と短剣を持って帰って。
お金に換えてもらって。
早く宿で休もう。
あぁ~又、馬車移動かぁ。
それから無事にラビリンスを抜けだし。
ロドラへ向かう馬車に乗り込んだ。
夕暮れに染まる草原を走る馬車の上で。
明日は休んじゃえと思案中。
そして。
ロドラのギルドの窓口では。
目の前のジュナリアさんが笑顔で。
へぇ~!。
新人君が半日一寸でコレを?。
んぅ~新人で。
シン君かぁ~。
君がねぇ~?。
ふ~~ん!。
なるほどなるほど。
目の前。
受付の御姉さんの視線が怖い。
えへへ。
俺、結構頑張りましたからね。
まぁ苦労はしましたけどね。
でぇ。
その魔石は幾らになりますか?。
さて幾らになるか楽しみだよ。
宿代と食事代位にはになるかな?。
あっ!。
スケルトンが持ってたやつ。
ボロボロの短剣も有るんですけど?。
ジュナリアさんが真顔だ。
笑顔が消えて更に眼つきが怖くなった。
へぇ~?。
その短剣は何本持ってるのかなぁ~。
あはは。
あれはねぇ~。
ここのラビリンスでも。
あんまり出無いんだけどなぁ~?。
普通だと。
骨と一緒に消えちゃうのよねぇ~。
あれはボロボロでもねぇ~。
短剣は1日で1本残る位かなぁ。
うへ!。
マジ?。
あれ。
ボロボロの短剣だよね。
あぁ~ほら!。
俺って意外と運が良いんで。
それででしょ。
ねぇ。
実は。
シンの戦闘時のBGMを考えてまして。
俺の1番のお気に入りは。
、、、。
皆さんは。
何を自分のBGMに何を望みますかね。
興味大ですよ。