6話「スキル取得」
カナカリス「死ぬだって?」
カナカリス(ふざけているのか?俺が死ぬって。未来でもわかるのかよ。
でもまあ、スキルとか、ステータスとかこの異世界における知識は助かる。
嫌なことは、忘れればいいだけだ・・・)
本を抱えながら、屋根裏部屋を見渡す。
カナカリス「宝箱か、あれ?」
視線の先にあるのはまさに宝箱というような木箱だった。
カナカリス「開けられるのか?」
宝箱には、鍵が掛けられておらず簡単に開いた。その中には、
カナカリス「青い水晶かなんだ?これ?」
カナカリス(これは、あれか。ステータスを見るために必要なやつとかか?)
青い水晶を宝箱から取り出そうと触れると、水晶が光り始めた。
カナカリス「なにが起こった?」
*『要請を確認。ステータスの開示を許可します』
頭の中に直接響く透き通る声。テレパシーのように、不思議な感覚だ。
*『ステータスの開示を開始します』
カナカリス「な、なのことだ。これで、ステータスを見ることが出来るのか?」
何か、音が響くとステータス画面が現れた。
HP100/100
MP1000/1000
Lv 2
EXP 12
SP 10
SKP 5
限界値 10
種族 人間
称号 <???>
神託 タナトス
詳細
スキル なし
魔法 なし
STR 3
ATK 3
MAG 100
VIT 2
DEF 3
AGI 3
カナカリス「す、すげえええ」
カナカリス(情報量が多い。目立ったものは、MP1000/1000とMAG 100ぐらいだな。
果たしてこの数値は、高いのか?
確かあの本でも素質があるとか書いてあったし高いのかも知れないな。
本の内容を鵜吞みにするのはダメだろうが、実際ステータスはあったしこれぐらい信じてもいいよね。俺だって、特殊能力とか欲しいしさ)
*『要請確認。SPを10消費しスキルを取得しますか?』
カナカリス(またこの声、出来るのかスキルの取得・・・)
カナカリス「お願いします」
*『要請を確認。受諾します。必要なスキルを教えてください』
カナカリス(ホントに、スキルくれるの?じゃあ)
カナカリス「鑑定スキルを下さい」
*『要請を受諾します。検索中・・・確認しました。<鑑定スキルLv1>を取得しますか?』
カナカリス「あっ。はいお願いします」
*『要請を受諾。スキルの取得を開始します』
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